敦賀市議会 > 2015-06-29 >
平成27年第3回定例会(第2号) 本文 2015-06-29
平成27年第3回定例会(第2号) 名簿 2015-06-29

  • "審判"(/)
ツイート シェア
  1. 敦賀市議会 2015-06-29
    平成27年第3回定例会(第2号) 本文 2015-06-29


    取得元: 敦賀市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-15
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 平成27年第3回定例会(第2号) 本文 2015-06-29 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ 別窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式の切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 425 発言 / ヒット 0 発言 表示発言の切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯議長(有馬茂人君) 2 ◯議長(有馬茂人君) 3 ◯議長(有馬茂人君) 4 ◯市長(渕上隆信君) 5 ◯議長(有馬茂人君) 6 ◯議長(有馬茂人君) 7 ◯議長(有馬茂人君) 8 ◯議長(有馬茂人君) 9 ◯議長(有馬茂人君) 10 ◯議長(有馬茂人君) 11 ◯13番(福谷正人君) 12 ◯市長(渕上隆信君) 13 ◯13番(福谷正人君) 14 ◯市長(渕上隆信君) 15 ◯13番(福谷正人君) 16 ◯市長(渕上隆信君) 17 ◯13番(福谷正人君) 18 ◯市長(渕上隆信君) 19 ◯13番(福谷正人君) 20 ◯市長(渕上隆信君) 21 ◯13番(福谷正人君) 22 ◯市長(渕上隆信君) 23 ◯13番(福谷正人君) 24 ◯市長(渕上隆信君) 25 ◯13番(福谷正人君) 26 ◯市長(渕上隆信君) 27 ◯13番(福谷正人君) 28 ◯市長(渕上隆信君) 29 ◯13番(福谷正人君) 30 ◯市長(渕上隆信君) 31 ◯13番(福谷正人君) 32 ◯市長(渕上隆信君) 33 ◯13番(福谷正人君) 34 ◯市長(渕上隆信君) 35 ◯13番(福谷正人君) 36 ◯市長(渕上隆信君) 37 ◯企画政策部長池澤俊之君) 38 ◯13番(福谷正人君) 39 ◯企画政策部長池澤俊之君) 40 ◯13番(福谷正人君) 41 ◯市長(渕上隆信君) 42 ◯13番(福谷正人君) 43 ◯市長(渕上隆信君) 44 ◯13番(福谷正人君) 45 ◯市長(渕上隆信君) 46 ◯13番(福谷正人君) 47 ◯市長(渕上隆信君) 48 ◯13番(福谷正人君) 49 ◯市長(渕上隆信君) 50 ◯13番(福谷正人君) 51 ◯市長(渕上隆信君) 52 ◯13番(福谷正人君) 53 ◯市長(渕上隆信君) 54 ◯13番(福谷正人君) 55 ◯市長(渕上隆信君) 56 ◯13番(福谷正人君) 57 ◯市長(渕上隆信君) 58 ◯13番(福谷正人君) 59 ◯市長(渕上隆信君) 60 ◯13番(福谷正人君) 61 ◯市長(渕上隆信君) 62 ◯13番(福谷正人君) 63 ◯市長(渕上隆信君) 64 ◯13番(福谷正人君) 65 ◯市長(渕上隆信君) 66 ◯13番(福谷正人君) 67 ◯市長(渕上隆信君) 68 ◯13番(福谷正人君) 69 ◯市長(渕上隆信君) 70 ◯13番(福谷正人君) 71 ◯市長(渕上隆信君) 72 ◯13番(福谷正人君) 73 ◯市長(渕上隆信君) 74 ◯13番(福谷正人君) 75 ◯市長(渕上隆信君) 76 ◯13番(福谷正人君) 77 ◯市長(渕上隆信君) 78 ◯13番(福谷正人君) 79 ◯市長(渕上隆信君) 80 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 81 ◯13番(福谷正人君) 82 ◯市長(渕上隆信君) 83 ◯13番(福谷正人君) 84 ◯市長(渕上隆信君) 85 ◯13番(福谷正人君) 86 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 87 ◯13番(福谷正人君) 88 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 89 ◯13番(福谷正人君) 90 ◯市長(渕上隆信君) 91 ◯13番(福谷正人君) 92 ◯市長(渕上隆信君) 93 ◯13番(福谷正人君) 94 ◯市長(渕上隆信君) 95 ◯13番(福谷正人君) 96 ◯市長(渕上隆信君) 97 ◯13番(福谷正人君) 98 ◯市長(渕上隆信君) 99 ◯13番(福谷正人君) 100 ◯市長(渕上隆信君) 101 ◯13番(福谷正人君) 102 ◯市長(渕上隆信君) 103 ◯13番(福谷正人君) 104 ◯市長(渕上隆信君) 105 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 106 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 107 ◯市長(渕上隆信君) 108 ◯企画政策部長池澤俊之君) 109 ◯13番(福谷正人君) 110 ◯市長(渕上隆信君) 111 ◯企画政策部長池澤俊之君) 112 ◯13番(福谷正人君) 113 ◯市長(渕上隆信君) 114 ◯教育長(上野弘君) 115 ◯13番(福谷正人君) 116 ◯教育長(上野弘君) 117 ◯13番(福谷正人君) 118 ◯教育長(上野弘君) 119 ◯13番(福谷正人君) 120 ◯教育長(上野弘君) 121 ◯13番(福谷正人君) 122 ◯教育長(上野弘君) 123 ◯13番(福谷正人君) 124 ◯教育長(上野弘君) 125 ◯13番(福谷正人君) 126 ◯教育長(上野弘君) 127 ◯13番(福谷正人君) 128 ◯教育長(上野弘君) 129 ◯市長(渕上隆信君) 130 ◯13番(福谷正人君) 131 ◯教育長(上野弘君) 132 ◯13番(福谷正人君) 133 ◯教育長(上野弘君) 134 ◯13番(福谷正人君) 135 ◯市長(渕上隆信君) 136 ◯13番(福谷正人君) 137 ◯市長(渕上隆信君) 138 ◯13番(福谷正人君) 139 ◯市長(渕上隆信君) 140 ◯13番(福谷正人君) 141 ◯市長(渕上隆信君) 142 ◯13番(福谷正人君) 143 ◯市長(渕上隆信君) 144 ◯13番(福谷正人君) 145 ◯市長(渕上隆信君) 146 ◯13番(福谷正人君) 147 ◯副市長(中山和範君) 148 ◯議長(有馬茂人君) 149 ◯議長(有馬茂人君) 150 ◯18番(馬渕清和君) 151 ◯市長(渕上隆信君) 152 ◯18番(馬渕清和君) 153 ◯市長(渕上隆信君) 154 ◯18番(馬渕清和君) 155 ◯市長(渕上隆信君) 156 ◯18番(馬渕清和君) 157 ◯市長(渕上隆信君) 158 ◯18番(馬渕清和君) 159 ◯市長(渕上隆信君) 160 ◯18番(馬渕清和君) 161 ◯総務部長(刀根茂君) 162 ◯18番(馬渕清和君) 163 ◯企画政策部長池澤俊之君) 164 ◯総務部長(刀根茂君) 165 ◯18番(馬渕清和君) 166 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 167 ◯18番(馬渕清和君) 168 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 169 ◯18番(馬渕清和君) 170 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 171 ◯18番(馬渕清和君) 172 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 173 ◯18番(馬渕清和君) 174 ◯市長(渕上隆信君) 175 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 176 ◯18番(馬渕清和君) 177 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 178 ◯18番(馬渕清和君) 179 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 180 ◯18番(馬渕清和君) 181 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 182 ◯18番(馬渕清和君) 183 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 184 ◯18番(馬渕清和君) 185 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 186 ◯18番(馬渕清和君) 187 ◯市長(渕上隆信君) 188 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 189 ◯18番(馬渕清和君) 190 ◯市長(渕上隆信君) 191 ◯18番(馬渕清和君) 192 ◯市長(渕上隆信君) 193 ◯18番(馬渕清和君) 194 ◯市長(渕上隆信君) 195 ◯18番(馬渕清和君) 196 ◯市長(渕上隆信君) 197 ◯18番(馬渕清和君) 198 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 199 ◯18番(馬渕清和君) 200 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 201 ◯18番(馬渕清和君) 202 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 203 ◯18番(馬渕清和君) 204 ◯市長(渕上隆信君) 205 ◯18番(馬渕清和君) 206 ◯企画政策部長池澤俊之君) 207 ◯市長(渕上隆信君) 208 ◯18番(馬渕清和君) 209 ◯市長(渕上隆信君) 210 ◯18番(馬渕清和君) 211 ◯市長(渕上隆信君) 212 ◯18番(馬渕清和君) 213 ◯市長(渕上隆信君) 214 ◯18番(馬渕清和君) 215 ◯市長(渕上隆信君) 216 ◯市民生活部長(伊藤信久君) 217 ◯18番(馬渕清和君) 218 ◯市民生活部長(伊藤信久君) 219 ◯18番(馬渕清和君) 220 ◯市民生活部長(伊藤信久君) 221 ◯18番(馬渕清和君) 222 ◯市民生活部長(伊藤信久君) 223 ◯18番(馬渕清和君) 224 ◯市長(渕上隆信君) 225 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 226 ◯18番(馬渕清和君) 227 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 228 ◯議長(有馬茂人君) 229 ◯18番(馬渕清和君) 230 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 231 ◯18番(馬渕清和君) 232 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 233 ◯18番(馬渕清和君) 234 ◯市長(渕上隆信君) 235 ◯18番(馬渕清和君) 236 ◯市長(渕上隆信君) 237 ◯18番(馬渕清和君) 238 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 239 ◯18番(馬渕清和君) 240 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 241 ◯18番(馬渕清和君) 242 ◯市長(渕上隆信君) 243 ◯総務部長(刀根茂君) 244 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 245 ◯18番(馬渕清和君) 246 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 247 ◯18番(馬渕清和君) 248 ◯総務部長(刀根茂君) 249 ◯18番(馬渕清和君) 250 ◯市長(渕上隆信君) 251 ◯18番(馬渕清和君) 252 ◯市長(渕上隆信君) 253 ◯18番(馬渕清和君) 254 ◯市長(渕上隆信君) 255 ◯18番(馬渕清和君) 256 ◯市長(渕上隆信君) 257 ◯18番(馬渕清和君) 258 ◯市長(渕上隆信君) 259 ◯18番(馬渕清和君) 260 ◯総務部長(刀根茂君) 261 ◯18番(馬渕清和君) 262 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) 263 ◯18番(馬渕清和君) 264 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) 265 ◯18番(馬渕清和君) 266 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) 267 ◯18番(馬渕清和君) 268 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) 269 ◯18番(馬渕清和君) 270 ◯市長(渕上隆信君) 271 ◯18番(馬渕清和君) 272 ◯企画政策部長池澤俊之君) 273 ◯18番(馬渕清和君) 274 ◯市長(渕上隆信君) 275 ◯18番(馬渕清和君) 276 ◯市長(渕上隆信君) 277 ◯18番(馬渕清和君) 278 ◯市長(渕上隆信君) 279 ◯18番(馬渕清和君) 280 ◯議長(有馬茂人君) 281 ◯議長(有馬茂人君) 282 ◯19番(北條正君) 283 ◯市長(渕上隆信君) 284 ◯企画政策部長池澤俊之君) 285 ◯19番(北條正君) 286 ◯市長(渕上隆信君) 287 ◯19番(北條正君) 288 ◯市長(渕上隆信君) 289 ◯19番(北條正君) 290 ◯市長(渕上隆信君) 291 ◯19番(北條正君) 292 ◯市長(渕上隆信君) 293 ◯19番(北條正君) 294 ◯市長(渕上隆信君) 295 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 296 ◯19番(北條正君) 297 ◯市長(渕上隆信君) 298 ◯19番(北條正君) 299 ◯市長(渕上隆信君) 300 ◯19番(北條正君) 301 ◯市長(渕上隆信君) 302 ◯19番(北條正君) 303 ◯市長(渕上隆信君) 304 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 305 ◯19番(北條正君) 306 ◯市長(渕上隆信君) 307 ◯19番(北條正君) 308 ◯市長(渕上隆信君) 309 ◯19番(北條正君) 310 ◯企画政策部長池澤俊之君) 311 ◯市長(渕上隆信君) 312 ◯19番(北條正君) 313 ◯企画政策部長池澤俊之君) 314 ◯19番(北條正君) 315 ◯市長(渕上隆信君) 316 ◯19番(北條正君) 317 ◯市長(渕上隆信君) 318 ◯19番(北條正君) 319 ◯市長(渕上隆信君) 320 ◯19番(北條正君) 321 ◯市長(渕上隆信君) 322 ◯19番(北條正君) 323 ◯市長(渕上隆信君) 324 ◯19番(北條正君) 325 ◯市長(渕上隆信君) 326 ◯19番(北條正君) 327 ◯市長(渕上隆信君) 328 ◯19番(北條正君) 329 ◯市長(渕上隆信君) 330 ◯19番(北條正君) 331 ◯市長(渕上隆信君) 332 ◯19番(北條正君) 333 ◯市長(渕上隆信君) 334 ◯19番(北條正君) 335 ◯市長(渕上隆信君) 336 ◯19番(北條正君) 337 ◯市長(渕上隆信君) 338 ◯19番(北條正君) 339 ◯教育長(上野弘君) 340 ◯19番(北條正君) 341 ◯教育長(上野弘君) 342 ◯19番(北條正君) 343 ◯教育長(上野弘君) 344 ◯19番(北條正君) 345 ◯市長(渕上隆信君) 346 ◯教育長(上野弘君) 347 ◯19番(北條正君) 348 ◯市長(渕上隆信君) 349 ◯19番(北條正君) 350 ◯教育長(上野弘君) 351 ◯19番(北條正君) 352 ◯市長(渕上隆信君) 353 ◯19番(北條正君) 354 ◯市長(渕上隆信君) 355 ◯19番(北條正君) 356 ◯市長(渕上隆信君) 357 ◯19番(北條正君) 358 ◯市長(渕上隆信君) 359 ◯19番(北條正君) 360 ◯市長(渕上隆信君) 361 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) 362 ◯19番(北條正君) 363 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) 364 ◯19番(北條正君) 365 ◯市長(渕上隆信君) 366 ◯19番(北條正君) 367 ◯市長(渕上隆信君) 368 ◯19番(北條正君) 369 ◯議長(有馬茂人君) 370 ◯11番(山崎法子君) 371 ◯市長(渕上隆信君) 372 ◯11番(山崎法子君) 373 ◯市長(渕上隆信君) 374 ◯11番(山崎法子君) 375 ◯市長(渕上隆信君) 376 ◯企画政策部長池澤俊之君) 377 ◯11番(山崎法子君) 378 ◯市長(渕上隆信君) 379 ◯11番(山崎法子君) 380 ◯企画政策部長池澤俊之君) 381 ◯11番(山崎法子君) 382 ◯企画政策部長池澤俊之君) 383 ◯11番(山崎法子君) 384 ◯市長(渕上隆信君) 385 ◯11番(山崎法子君) 386 ◯市長(渕上隆信君) 387 ◯11番(山崎法子君) 388 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 389 ◯11番(山崎法子君) 390 ◯企画政策部長池澤俊之君) 391 ◯11番(山崎法子君) 392 ◯市長(渕上隆信君) 393 ◯11番(山崎法子君) 394 ◯市長(渕上隆信君) 395 ◯11番(山崎法子君) 396 ◯市長(渕上隆信君) 397 ◯11番(山崎法子君) 398 ◯市長(渕上隆信君) 399 ◯11番(山崎法子君) 400 ◯市長(渕上隆信君) 401 ◯11番(山崎法子君) 402 ◯市長(渕上隆信君) 403 ◯11番(山崎法子君) 404 ◯福祉保健部長(北野義美君) 405 ◯11番(山崎法子君) 406 ◯福祉保健部長(北野義美君) 407 ◯11番(山崎法子君) 408 ◯福祉保健部長(北野義美君) 409 ◯11番(山崎法子君) 410 ◯福祉保健部長(北野義美君) 411 ◯11番(山崎法子君) 412 ◯福祉保健部長(北野義美君) 413 ◯11番(山崎法子君) 414 ◯福祉保健部長(北野義美君) 415 ◯11番(山崎法子君) 416 ◯福祉保健部長(北野義美君) 417 ◯11番(山崎法子君) 418 ◯市長(渕上隆信君) 419 ◯11番(山崎法子君) 420 ◯総務部長(刀根茂君) 421 ◯11番(山崎法子君) 422 ◯企画政策部長池澤俊之君) 423 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 424 ◯議長(有馬茂人君) 425 ◯議長(有馬茂人君) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 6.議 事             午前10時00分開議 ◯議長(有馬茂人君) ただいまから本日の会議を開きます。  諸般の報告 2 ◯議長(有馬茂人君) この際、諸般の報告をいたします。  本日の会議に、常岡大三郎議員は病気のため欠席する旨、届け出がありました。  以上で報告を終わります。  日程第1 第70号議案 3 ◯議長(有馬茂人君) 日程第1 第70号議案を議題といたします。  説明を求めます。   〔市長 渕上隆信君登壇〕 4 ◯市長(渕上隆信君) ただいま議題に供されました第70号議案について御説明申し上げます。  第70号議案は、敦賀市教育長の任命につき同意を求める件でございます。  教育長につきましては、現在欠員となっておりますので、次の方を任命いたしたく、議会の同意を求めるものであります。  すわなち、敦賀市教育長には、   敦賀市若葉町3丁目1403番地    上 野   弘 氏 であります。
     同氏は、小中学校での豊富な経験を有するとともに、福井県教育庁義務教育課及び嶺南教育事務所において教育行政に携わる等、教育に造詣が深いことから、教育長として最適任と認められますので、ここに提案いたす次第であります。  何とぞよろしく御同意賜りますようお願い申し上げます。 5 ◯議長(有馬茂人君) お諮りいたします。  第70号議案については、人事案件でありますので、慣例により質疑を省略し、また会議規則第37条第3項の規定に基づき委員会付託を省略し、直ちに採決いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし。」の声あり〕 6 ◯議長(有馬茂人君) 御異議なしと認めます。よって、第70号議案については、質疑及び委員会付託を省略し、直ちに採決することに決定しました。  これより採決いたします。  第70号議案 敦賀市教育長の任命につき同意を求める件について、提案のとおり同意することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 7 ◯議長(有馬茂人君) 起立全員。よって、第70号議案については、同意することに決定しました。   ──────────────── 8 ◯議長(有馬茂人君) 暫時休憩いたします。  なお、再開時間は午後1時といたします。             午前10時03分休憩             午後1時00分開議 9 ◯議長(有馬茂人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第2 代表質問 10 ◯議長(有馬茂人君) 日程第2 これより代表質問を行います。  まず、市政会の代表質問を行います。  質問時間は52分以内といたします。  福谷正人君。   〔13番 福谷正人君登壇〕 11 ◯13番(福谷正人君) 皆さん、こんにちは。市政会の福谷でございます。  市政会を代表して質問をさせていただきます。  まずは、さきの統一選挙におきまして激戦を戦い抜き、見事御当選をなされ、ここに渕上市長が誕生されましたことをまずもってお祝いを申し上げます。おめでとうございます。  また、私どもも再度もしくは新たに市民の厳正な審判を受けまして、また御支持をいただき、議席をいただくことができました。このことにつきましては身に余る光栄であり、改めてその責任の重さを痛感するとともに、市民生活のさらなる向上、敦賀市の発展を目指し議会活動、議員活動に邁進し、皆様の負託にお応えをしていく所存でございます。  さて、20年の長きにわたった河瀬市政は終止符を打ちましたが、その敦賀市の市勢発展に御尽力をいただきました事実は高く評価されるべきであると考えております。  第22代渕上市長が誕生いたしました。今後、市民生活、市民福祉の向上、また諸課題の解決に向け手腕を発揮していただけるものと思いますが、何分一番最初の市長への質問でありますので、今回は今後の市政に対する市長の政治姿勢についてお尋ねをしてまいりたいと思います。  発言通告書に基づきまして質問してまいりますので、できるだけ具体的に、わかりやすい御答弁をいただきますようによろしくお願いをいたします。  では、まず初めに市長の基本方針について伺ってまいります。  敦賀市としては20年ぶりに誕生した新市長であります。いま一度、新市長の市政に対する思い、情熱、目指す敦賀市の姿など、その所信を伺います。 12 ◯市長(渕上隆信君) では、市政会様の御質問にお答えいたします。  提案理由において申し上げましたとおり、私が多くの市民の皆様から御支持をいただき敦賀市長に就任しまして、はや2カ月を迎えました。この間、私の思いを具現化するためには、まずは市の現状把握と分析が必要であると考え、多くの方々と面談を重ね、見識を広げ、市の各部署とのヒアリング、打ち合わせを積極的に行い、事業全般の把握に努めてまいりました。  私は、この任期4年間を通じて、きょうよりあすではなく、5年、10年先の敦賀市を見据え、きのうよりきょう、きょうよりあした、市民の皆さんが住みやすいと実感できるよう種をまき、花を咲かせていきたいと考えております。そのためには、市民の皆さんの声を広く聞き、そして議員各位との議論を通じて職員と一丸となって一歩一歩市政を運営してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 13 ◯13番(福谷正人君) できればもう少し具体的に敦賀市の姿などをお話しいただけるとうれしかったんですけれども。  ここで、市長が基本理念とされております「敦賀再生 市民が主役のまちづくり」につきまして、敦賀再生という言葉について、この言葉は具体的にどのようなことを指しているのか。再生、Reproductionと書いてありますけれども、何か壊れているものをもとに戻すという意味合いにとれるんですけれども、一体何をどのように問題認識されて、どのように進めていかれるのか、お聞かせをください。  また、市民が主役のまちづくりにつきましても、区長さんや市民と連携した市民が主役の市政とおっしゃられておりますけれども、具体的にどのような方針、方法で進められていくのか伺います。 14 ◯市長(渕上隆信君) まず敦賀再生についてお答えいたします。  私は、このたびの選挙を通じて、そして敦賀市長としての市政運営の基本理念として、「敦賀再生 市民が主役のまちづくり」を掲げております。  敦賀市を取り巻く環境は、原子力発電所の長期運転停止により地域経済の疲弊、雇用状況等の悪化、人口減少の加速、さらには本市財政の硬直化などが憂慮される極めて厳しい状況にあります。この難局を乗り越え、さらなる魅力と活力に満ちあふれた敦賀市を実現するために、新しい「元気」づくり、新しい「地域・人」づくり、そして新しい「安全・安心」づくりの3つのビジョンと行政改革をもって市政運営に取り組むことを敦賀再生と表現しております。  現在の敦賀市を否定的に捉えるのではなく、この敦賀再生の取り組みにより、きのうよりきょう、きょうよりあした、市民の皆さんが住みやすいまちづくりを行っていきたいと考えております。  また、市民が主役のまちづくりにつきましては、マニフェストにも掲げておりましたが、今までも実施しております市長と区長と語る会をさらに充実させたいと考えておりまして、その実施方法につきましては区長連合会の皆様と検討させていただきたいと考えております。あわせて、各地区の皆様との座談会の開催を通じ、幅広く市民の皆様の御意見をお聞きしたいと考えております。  なお、詳細な実施方法については今後早急に検討いたします。  以上です。 15 ◯13番(福谷正人君) 敦賀再生について、もう少し具体的に、新しい「元気」づくり、新しい「地域・人」づくり、新しい「安全・安心」づくりということはわかるんですけれども、もう少し具体的に自分の思い描く施策とか方針等についてお話しできればお願いいたします。 16 ◯市長(渕上隆信君) 今回御提案申し上げました予算につきましてでございますが、事業の継続性に重点を置いておりますため大きな特色は出せていないと思っております。まずは敦賀市の現状把握と分析を今行っておりますし、引き続き行い、28年度当初予算をめどに敦賀再生を具現化してまいりたいと考えておりますので、議員各位、そして市民の皆様の御理解、御協力をよろしくお願いいたします。 17 ◯13番(福谷正人君) そうしますと、敦賀再生、再生の部分につきましては、ここにこだわるわけではないんですけれども、今のところは継続性を重視した市政だと。急激な変化による市民の混乱を避けるという意味合いでの継続性というお言葉かと思いますけれども、敦賀再生ということについて、どこに問題点を感じて、どういうふうに具体的に進めていきたいかということをお伺いしたいんですけれども、今思いがあればもう一度。これで最後です。もう一回伺います。 18 ◯市長(渕上隆信君) 先ほども申し上げましたけれども、敦賀市を取り巻く環境というものにつきましては、原子力発電所の長期運転停止、地域経済の疲弊、雇用状況の悪化、人口の減少などがございます。そういうところを感じて、それをさらによくしていきたいということを思いとして思っております。 19 ◯13番(福谷正人君) では、今の回答でお伺いしておきます。  経済の疲弊とかにつきましては、後ほど質問もさせていただきますので、その中で詳細にお答えをいただければと思います。  もう一つ、市民が主役のまちづくりにつきましては、市長と区長と語る会ということをもっと充実させていくと。また座談会形式だというお話がありました。その中で、市民が主役というのは、必ずしも区長様の声を聞いていくことだけが市民の声を聞く、市民目線の住民サービス、行政サービスの充実ということにはつながらないと思います。  先ほど一番最初の所信の中にはございましたけれども、議会との信頼関係、議会ともしっかり議論を尽くしていかれるというお言葉がありました。我々議会も市民の代表として負託を受け、議員としての議会というものを構成しております。市長とは二元代表制の両輪の片側として市政運営にしっかり当たっていくということが責務だと考えております。監視機能、政策立案機能、民意吸収機能、そういうものをしっかり発揮していきたいと思っておりますが、いま一度、議会との関係性について、市長、議長とどのような関係でこの先市政運営に当たられるのか、お聞かせください。 20 ◯市長(渕上隆信君) 市民が主役のまちづくりの中で、吸い上げた議論とか意見とかということをどうするのかという御質問だと思いますが、御提案いただきました御意見を庁内で分析して検討するとともに、議員の皆様の御意見も当然お聞きしながら議論を尽くし、適切に市政へと反映してまいりたいと考えております。 21 ◯13番(福谷正人君) その中で一つお伺いしたい、今回の議案の中で少しお伺いしたい件があるんですけれども、公立幼稚園の保育料の件です。この件につきましては、6月17日に議会への説明会がありましたけれども、それは直接市長宛てに要望書が上がってというお話でしたけれども、そのことについて、議会に対して明快な時間的な経緯も含めて説明がなされていないにもかかわらず、今回、提案理由の中にももとに戻すというようなことが明言されております。  議会としては、保育料を上げることとか、それをもとに戻すということを争点にしているわけではなくて、3月議会で議会に対して説明をして、その説明をもとに議会が判断したことについて、今回、議論をする場もなく、今回の代表質問、一般質問、委員会を通じてということになるのかもしれませんけれども、当事者の市民の皆様への説明責任、また議会への説明責任もしっかり果たされていないように思うんですけれども、市長のお考えを伺います。 22 ◯市長(渕上隆信君) 今回の引き下げにつきましての議論につきましては、今回この議会、また委員会での議論がその場だというふうに考えております。  保育料の引き下げについて今回計上させていただきましたけれども、議員説明会で担当部局より御説明させていただいたと思います。確かに3月議会で御承認を受けました後、保護者説明会で保育料の改定とその金額を示したのが3月19日でございます。その3月19日というのは、もう既に保育園の入園の準備とかそういうことが済んだ時期でございまして、検討する時期、要はどの園を選ぶかとか、保育園にするのか幼稚園にするのかということを検討する時期ができなかったということを判断しております。  陳情が上がってきまして、そういうことを調べていかせていただきまして、今回判断したということでございます。  議員の皆様には、一度お認めいただいたことを取り下げることは非常に重い決断であるということは重々承知しておりますが、今回苦渋の決断をしたということで、御理解をいただきたいと思っております。 23 ◯13番(福谷正人君) 確かに議員の説明会ではありましたけれども、3月に議決したことを覆すことが重いということではなくて、議会に提案されてくるプロセスに問題があるんじゃないかということを我々市政会としては問題にしています。  6月3日に要望書が出て、その要望書を受けて6月11日に弁護士さんに相談をされた。15日の告示に、わざわざ市長査定も終わった予算案を差しかえてというか、そこへ追加をして減額予算が出てくる。当然、一般会計のそこへの振りかえということも発生しますけれども、そのことについて緊急性が認められるのか。要望書を提出された御父兄の皆さんに、しっかりと幾度も議会にあったような説明を繰り返して御理解を得る努力をされたのか。また、弁護士に相談して訴訟を起こされたらという話がありましたけれども、今すぐにでも訴訟が起こされそうな状況にあったのか。なぜ6月議会に急遽上げてくる必要があったのかという点が腑に落ちない、腹に落ちてこないということです。  この件については、理事者としてしっかりと御父兄の皆さんにも説明をし、事実関係を調査し、保育園の園長さん等にも調査をした結果を踏まえて、9月議会に提案されても十分議論の余地はあったかと思うんですけれども、そのあたりについて市長のお考えを伺います。 24 ◯市長(渕上隆信君) 9月議会じゃなくて何で6月議会だったのかということだと思っておりますが、9月議会に出させていただきますと、その後、保護者の方に説明するのが10月になってしまいます。そうしますと今度次年度の準備ということがまたかかわってくるということでございます。そうしますと幼稚園の金額すごく高くなりますので、幼稚園をやめて保育園に移ろうかという方たちは就業、仕事を探すという手続も入ってこなくてはいけませんので、早い時期でやったほうが、そのほうが一番いいということで、すぐにさせていただきました。 25 ◯13番(福谷正人君) 余りこの件について時間を使いたくありませんが、今の説明は少し違うと思います。この件と来年度、28年度に保育料が上がることを皆さんに説明する時期ということとは全く別の問題だと思います。今年度をもとに戻そうが現状のまま行こうが、そのことと来年度とは全然リンクしませんから、そのことは理由にならないと思います。やはりしっかりと理事者として議会に説明したこと、議決に係る要件ではないにしても議会に説明したことの重みということはしっかりと考えていただいて、議会との信頼関係の中で、理事者としてこのような努力をしました、しかし、こういう理由でこの件についてはもとどおり戻したいというしっかりした説明責任が果たせる状況になってから議案を提案されるべきだと思いますが、いかがですか。 26 ◯市長(渕上隆信君) 今、次年度のことを申し上げましたけれども、今年度につきましての判断としますと、今年度、値上げとしまして一番多い方で最大月々6500円、去年からの倍率にしますと2.3倍の増額になっております。その御負担というのが急に4月から発生したということでございますので、それを早く取り除いてやらなくてはいけない、早く決断をしないとだめだということを判断したということで、御理解願いたいと思っています。 27 ◯13番(福谷正人君) 明快なお答えをいただいてないように思いますが、負担になるということですけれども、もともと選択する余地がなかったと。同じ金額になるのであればほかの私立の幼稚園に行く選択肢もあったのだというようなことだとすると、結局同じ金額ですから上がった負担をいち早く取り除いてあげたい。それは私たち議員も、値段が下がって安い料金でサービスを受けていただくということはもちろんいいことだと思っていますけれども、そこに至るまでのプロセスに問題があると。  議会に対してもしっかり説明をして、保護者の皆さんにも説明をして御理解を得る。議会に対しては、父兄の皆さんに理解を得てこの金額にします、一気に28年度7割まで上げると保護者の負担が大きいので、今年度は段階的にこの時点まで上げさせていただきますという説明を受けて我々も判断しているわけですから、そこをもう一度理解していただくための説明会も何もせずにいきなり上げてきたということについて、問題があるのではないかというふうに我々市政会では捉えております。  この件についてはこれで最後にしますけれども、いま一度、市長、お考えをお願いします。 28 ◯市長(渕上隆信君) 議員の皆さんに対する御説明のタイミングといいますと、今回の6月議会の準備ということで議員説明会を開かせていただいたというところが一番最初のチャンスだと思いますので、それでタイミングをつくってお示しをさせていただいたということでございます。  何せ陳情書が上がってきましてからお知らせするまでの時間というのはすごく短い時間だと思いますので、それは十分に、議会を軽視したわけでなくて、説明をしようという姿勢を持っているということを御理解いただきたいと思います。 29 ◯13番(福谷正人君) 説明会は確かにありましたけれども、説明会でも明快で詳しい説明はなされていないというふうに判断をしておりますので、このような発言をさせていただきました。  この件につきましては、さらにいろいろな議員さんからも発言があると思いますので、この件については私は終わらせていただきますが、市政会としては疑問に思っているということをお伝えをしておきます。  また、今定例会に業務量調査を外部委託する予算が計上され、市民目線での行政サービスを充実させるため行政改革に全力で取り組むとされております。わざわざ700万円の予算を投じ外部委託を行うに当たり、その目的というのははっきりと持たれていると思いますが、現状の行政に関する問題点をどう認識をされ、また今後の行政改革の方針やその方法など、具体的な市長のお考えをお聞かせください。 30 ◯市長(渕上隆信君) 本市におきましては、これまでも行政改革を進め、行政の効率化に努めてまいりましたが、人口減少や逼迫する財政状況など現下の本市が抱える重要課題に対応するためには、これまで以上に効率的、効果的な行政運営が不可欠であると認識しております。  現在のところ、今後、行政改革を進める上での具体的な手法等は定まっておりませんが、今回予算を計上させていただきました業務量等の調査により、しっかりと現状を把握した上、人的にも財政的にも限りある資源を最大限活用できる行政運営や行政体制の構築を目指した具体的な計画を策定し、推進してまいりたいと考えております。 31 ◯13番(福谷正人君) 効率的、効果的な行政運営というのはぜひともお願いをしたいところでありますけれども、外部委託をするに当たりまして、しっかりと委託側、こちら側からこの点について調査をしてほしい、こういう取りまとめをしてほしいという方針というんですか方向性を示さずに、とにかく全量調査をしてください。その結果を取りまとめてくださいと言われても、取りまとめる方法についても私たちは素人なので、プロに任せるときちっと取りまとめされて出てくるのかもしれませんけれども、やはり敦賀市としてはこういうことに問題を感じています。例えば業務量調査をして適正な人員配置をしたいんだということなのか、外部委託の可能性調査という話もありましたけれども、外部委託できる業務があれば積極的に外部委託を進めるからそのことについて調査をしてほしいとか、やはりいろいろな目的、目標、方針というのが具体的に示されてないと難しいと思うんですけれども、そのことについて、市長は今の御答弁ですと受けた結果に基づいてそれを考えていくということですけれども、そういう方針でよろしいですか。 32 ◯市長(渕上隆信君) 今の御質問につきましてお答えしますが、いろんな今までの行政的に業務が積み重なって、もう今余り必要でないことも別の部署とこちらの部署で違った目的で同じことをやっているようなところもあると思うんです。ですからそういうことを必要なことと必要でないこと、もしくは3人でやっていることを2人でできることということも探していけるかということを思っています。  ですから、業務を外部委託するというのが目的ではなくて、今やっている業務をいかにスリム化して効率的にやっていくかということを探っていくというために業務委託をしようとしております。そういう面では、委託する時点では当然、調べてくださいじゃなくて、個々にピックアップしてお願いすることになります。 33 ◯13番(福谷正人君) しっかりと方針を示してということですから、よろしくお願いしたいと思います。  そのことについて、よく市長、行政の棚卸しを進めるという言葉を使われますけれども、そのことは、すなわち事業がダブっているようなことを全部精査していく、いわゆる事業仕分けとは言葉が違うかもしれませんけれども、そういう意味合いでの棚卸しという言葉を使われているのかを一つお伺いしたいのと、これまでも効率的で効果的な行政運営を行えるように、また市のさらなる発展や市民が安心、安全に暮らせるようにということで、行政改革に敦賀市は取り組んでおります。  平成26年度を目標年次とした第5次行政改革を進めてこられましたけれども、今回の調査の結果というんですか、これは第6次行政改革大綱としてまとめられてお示しいただけるものと思いますけれども、それでよろしいでしょうか。また、そうであるとしたら、いつごろどのような形でお示しいただけるのか伺います。 34 ◯市長(渕上隆信君) 行政の棚卸しということにつきましては2つの意味合いがございます。一つは、今やっていることをスリム化できないかを、今ほど申しました、見てもらうということになります。もう一つは、事業の効果としてどのくらいの効果があるかということを見ていきたいと思っています。ですから同じような事業を展開している場合も当然ありますので、それが効果的にどうやったらうまくいって予算的に削減できるのかということも棚卸しとして見ていきたいなと思っております。  行政改革につきましては、今年度中に検討しまして、次年度にお示しできるかということを目標にしたいと思っています。 35 ◯13番(福谷正人君) スリム化と効果を見る。効果を見るの中で一言、予算をどうすれば削減できるかというお話ありましたけれども、費用というのは、必ずしも行政の仕事は費用対効果で──これは釈迦に説法でしょうけれども、費用対効果だけではかられるものではないので、必要な住民サービスが低下しないように、しっかりとよろしくお願いをしたいと思います。  また、第6次行政改革大綱として来年度お示しいただけるということですので、その点につきましてもしっかりとお願いをしたいと思います。  では次に、人口減少対策について。  敦賀市では既に基本計画を策定しており、そこにさらに市長の市政運営方針と具体的な施策を反映させ、地方創生プロジェクトチームを設置し、敦賀版総合戦略を策定されるとのことですが、反映させる運営方針や施策とは具体的にどのようなものでしょうか。また、そのプロジェクトチームにつきましても設置時期や人選、検討内容、検討方法など具体的な内容についてお聞かせください。 36 ◯市長(渕上隆信君) 地方版総合戦略につきましては、提案理由の中でも申し上げましたように、県内自治体に先駆け、昨年10月に敦賀市人口減少対策基本計画を策定しているところでございます。  この基本計画については、国が求める地方版総合戦略と趣旨を同じくするものであり、原則これをべ一スとして地方版総合戦略を策定する予定でございます。ただし、基本計画においては具体的な施策を設定しておりませんので、その後、庁内で検討された具体的な施策20本を私の市政方針である3つのビジョンのもと再度選定し、新たな施策を加えた上で、今後、基本計画にこれをつなげ、地方版総合戦略として完成させたいと考えております。  具体的な施策の内容につきましては、提案理由で申し上げましたように、早急に策定作業を進め、地方版総合戦略の完成をもって議員各位にお示しさせていただきます。 37 ◯企画政策部長池澤俊之君) プロジェクトチームについては、庁内の政策推進プロジェクトチームとして、人口減少対策を所管する政策推進課を中心に設置いたします。また、その設置時期と人選については、来月初旬に設置するとともに、庁内の20代から30代の若手職員を中心に構成したいと考えております。  プロジェクトチームでの検討内容につきましては、昨年10月にお示しした敦賀市人口減少対策基本計画、これをもとに立案した具体的な施策20本を若年層の視点から修正し、さらに新しい施策を加える予定であります。  このことから、昨年度までに庁内の管理者──いわゆる部局長ですけれども、部局長等がその経験と知見により実現可能性の観点から設計した具体的な施策を若年層の新たな視点から修正することで、より効果の高い施策に昇華させてまいりたいと考えております。  以上でございます。 38 ◯13番(福谷正人君) 来月初旬にプロジェクトチームはつくられるということです。その中で、20本、昨年選んだやつですね。これについてもっと具体的にやっていくということですけれども、ここに市長の具体的な施策を反映させるということでよろしいでしょうかということが1点と、20代から30代の職員をプロジェクトチームのメンバーにということですけれども、座長もその中で決めるのでしょうか。それとも、例えば企画政策部長が頭とか副市長が頭で進めていくというようなことになるのでしょうか。伺います。 39 ◯企画政策部長池澤俊之君) ただいま申し上げましたとおり、市長の方針に沿った形での再検討ということになります。  また、チームリーダーでございますけれども、リーダーにつきましては今のところ政策推進課長等を充てる予定をしております。  以上でございます。
    40 ◯13番(福谷正人君) 具体的な施策に沿ったということですけれども、できれば議会に対しても、市長、どのような指示をされたのか、どういう具体的な施策をその中に取り込んで検討されていくのかということは、やはりお示しをしていただきたいと思います。なかなか具体的なことについて、まだ御就任2カ月ということで表には出てきておりませんけれども、議会としても市政を監視する、チェックする機能を働かせる、また民意の吸収をするという点においても、市長の方針というのはなるべく具体的に、なるべく早目にお示しをしていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  また、総合戦略についても10月ごろがめどじゃないとということで国のほうでも方針出ていますので、しっかりと、時間ありませんけれども早急にすばらしい施策を考案していただきまして、敦賀の人口減少についてしっかりと対策をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  では次に、ここ最近、日本全国で火山の噴火や地震等が頻繁に発生をしております。災害に強いまちづくりに取り組むとされております中で、災害時におけるさまざまな対応の指揮中枢、また拠点となる市役所の重要性というのは、さきの東日本大震災においても改めて感じるところでありますけれども、耐震診断においてEランク判定、すなわち大地震時に倒壊のおそれがあるとされております本市庁舎の耐震化について、前年度のプロジェクトチームの中では補強ということで一定の方向性は示されたわけですけれども、市長、現状認識と今後の方針など具体的な所信を伺います。 41 ◯市長(渕上隆信君) 市庁舎の耐震化についてでございますが、今議員おっしゃいますように平成23年度の耐震診断、平成24年度の耐震工法の検討を踏まえまして、平成25年度からは職員プロジェクトチームにより庁舎の現状と課題を整理し、昨年度、課題解決に向け、耐震補強策の検討を行ったと認識しております。  現在の財政状況を考えますと、まず耐震補強の実施を基本に進めていかざるを得ないのではないかというふうに考えていますが、今後につきましては、建てかえをする場合との財源を考慮した比較検討を行い、方向性を決定していきたいと考えております。 42 ◯13番(福谷正人君) 補強策を基本に、建てかえについても視野に入れてということですので、前年度のプロジェクトチームからの結論としては、いろんなことを勘案して増築が妥当であろうというお話でしたけれども、渕上市長としては建てかえも視野に入れて再検討していただけるということで受け取っておいてよろしいでしょうか。  また、補強したとしても、この建物は昭和49年建設、耐用年数まで20年を切っておるという関係もありまして、補強した場合でも問題を20年先送りするだけだという点もあります。また、9000平米弱のこの庁舎では現状、職員の皆さんの会議室の場もなかなかとれない、市民サービスの低下にもつながりかねないような手狭な状況ではないかなと個人的には思っております。  建てかえありきという話ではありませんけれども、いま一度しっかりと両面についてメリット、デメリットをしっかりと判断いただいて方針を決定していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 43 ◯市長(渕上隆信君) 議員おっしゃるように、現在の財政状況を考えれば耐震補強を行うことが第一候補と考えておりますけれども、今後、建てかえとの比較検討を行う中で、両案のメリット、デメリットを十分に考慮しながら最終的な結論を出していきたいと考えております。 44 ◯13番(福谷正人君) 次に財政の質問もありますけれども、財政状況を勘案してというお話があります。ただ、増築を前提とした補強策ということでもやはり10億から20億の予算がかかるという結果が示されております。建てかえにしても恐らく四、五十億、免震の建物でという結果も出ております。  この点について、費用対効果ということではありませんけれども、そのあたりも含め、どっちにしてもという言い方が正しいかはあれですけれども、補助とかというのはどの道、公用の建物ですのでなかなか受けられないという中での厳しい財政状況はよくわかりますけれども、しっかりとメリット、デメリットをしていただいて。潰れると言われているんですから。しかも市長のおられる2階が危ないんですよと言われているんです。  市長、大地震のときに市長が建物に押し潰されてしまったのでは元も子もありませんというか、その点について、いつごろまでにお示しいただけるのか、心の中に思いがあればお聞かせください。 45 ◯市長(渕上隆信君) 議員から御心配いただきまして、ありがとうございます。確かに2階が一番危ないと言われておりますので、私も早いことしたいなということは考えてございます。  平成27年度に耐震補強と建てかえの財源を考慮した比較検討を行っていきまして、平成28年度以降のスケジュールにつきましては、どちらかの案に決定しまして、それによって流動的になるかと思いますが、財源の確保を含め、今後検討していくことになると思います。 46 ◯13番(福谷正人君) 27年度検討、28年度には方向性を決定してということです。非常に大きな問題ですので、議会としても特別委員会等を立ち上げなければいけないかなというような問題であると認識をしておりますので、その辺につきましてはしっかりと議会のほうにも説明をしていただきながら進めていただけるように、よろしくお願いをいたします。  では次に、敦賀市の財政運営について伺ってまいります。  将来に持続可能な敦賀市の運営のためには、まず堅実な財政運営が必要であることは言うまでもありません。現在、当市においては、日本原電敦賀1号機の廃炉決定や既設の原子力発電所の再稼働、原子力発電所増設プロジェクトの先行きが不透明な中で、原子力発電に係る交付金の減少や地域経済低迷による税収の伸び悩みにより歳入の減少が続いております。  さらに歳出においては、急速な少子・高齢化社会の進行に伴い扶助費、社会保障関係費の大幅な増加や、施設の老朽化に伴う維持補修費の増加など、財政が硬直化している中、例えば国の制度の中で動いている社会保障関係費について厚労省への制度改革の要望や、また施設の統廃合など、市長は今後の財政運営の課題をどう認識され、また、どのように解決をしていかれるのか。財政の運営方針について伺います。 47 ◯市長(渕上隆信君) 財政運営についてでございます。  日本原電1号機が4月27日に廃炉となったことを受け、来年度以降、三法交付金を初めとした大幅な歳入の減少が予想されており、また歳出においても、社会保障費や施設の維持補修の増加など避けられないものが大部分を占めており、今後非常に厳しい財政運営が迫られるものと認識しております。  これらについての対応でございますが、まず歳入におきましては、原電の廃炉に伴う減収につきましては、御存じのとおり平成25年度末に策定されました中期財政計画においても見込まれておりますので、当面の間、その一部を財政調整基金で補う予定としております。  しかし、これは一時的な対応であることから、これにかわる新しい収入を生み出す努力が不可欠であり、新産業団地整備や企業誘致あるいは赤レンガ倉庫を中心とした観光振興による流入人口の増加策に努めてまいります。また、若手職員による政策推進プロジェクトチームを中心としたふるさと納税への取り組みも始まっており、歳入増加に向けたあらゆる可能性を今後も探ってまいりたいと思っております。 48 ◯13番(福谷正人君) 例えば今の中で、新たな税収確保に向けた取り組みについては評価をするところですけれども、例えば先ほどちょっとお話ししました国の制度の中で動いている社会保障費に関して厚労省への働きかけとかということは、全国市長会を通じても行っているかと思いますけれども、積極的にその辺を続けて行っていただきたいという点と、あとは財調の取り崩しというお話もありましたけれども、基金として持っているものですから、急激な財政の変化に伴う行政運営の問題点解消ということについては財調取り崩しについては問題はないかと思いますけれども、あるからいいやという形で使っていくものではないという認識は同じだと思います。そのあたりをしっかり勘案していただいて、しっかりした財政運営をお願いいたしたいと思いますけれども、市長、お考えをお願いいたします。 49 ◯市長(渕上隆信君) 全国市長会について通してということも国を通じて行ってまいりたいと考えております。  また財政についてでございますが、私の方針で言っております行政の棚卸しも通じて、事務の効率化や事業の見直しということにも取り組んでまいりますので、それによってもただ単純に取り崩すだけではなくて、財政の健全化ということを図ってまいりたいと思っております。 50 ◯13番(福谷正人君) 財政の健全化ということで、敦賀市としては標準スケールという考え方を用いて、敦賀市独自で少しサービスが他の市町に比べて過剰というと言葉はあれかもしれませんけれども、少しサービスが上乗せされている分についても他市町の状況を勘案して標準的に戻していこうという取り組みもされております。ただし、サービスが必要な、本当に救いの手が必要なところに対するサービスの手というのはしっかりと差し伸べていただきながら、そのあたりのバランスをとって運営をよろしくお願いしたいと思います。  その中で、電源三法交付金、特に今の財調の話にもありました電源立地促進対策交付金相当分の歳入を見込まないということについては、財政運営上、大きな影響を受けていると思います。交付金制度の緩和措置等、制度改正への働きかけなど、市長として、また全原協の会長というお立場として、どのように考えておられるのか伺います。 51 ◯市長(渕上隆信君) 議員御指摘のとおり、敦賀原子力発電所3・4号機に係る電源立地促進対策相当分につきましては、平成23年度末に着工未定が決定されたことにより、現在、交付が凍結となっている状況です。そのため、中期財政計画においても促進対策相当分を見込まない市政運営、財政運営に取り組んでいるところでございます。  しかし、原子力発電所の長期運転停止や廃炉等により市財政は非常に大きな影響を受けていることから、約8割の交付金を国が担保して交付するみなし特例措置の継続や、施設の解体撤去完了までの交付対象期間の延長など、市長としましても全原協会長としましても国に強く要望していきたいと考えております。 52 ◯13番(福谷正人君) これにつきましては、前から求めていることではありますけれども、立地としましてはやはり廃炉が完了するまでが原子力発電所の立地であるという考えのもとに、しっかりとその辺の新たな交付金またはかさ上げ、もしくは経済対策としての新たな交付金の創設ということについては、しっかりと積極的に市長として、全原協会長として国に求めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  続いて、市債について伺います。  市債については、これまでも新規発行を20億円以下としてプライマリーバランスの黒字化は守られており、今年度末には市債残高は500億を切る予想となっております。現状に対する市長の認識と今後の方針について伺います。 53 ◯市長(渕上隆信君) 議員おっしゃるように、起債残高につきましては、前年度末時点におきまして敦賀市全体で503億7000万円でございますが、今年度末には500億円を切る見込みとなっております。  今後の起債発行につきましては、プライマリーバランスを考慮しながら額の調整を行い、少しでも起債残高を減らせるよう努力していきたいと考えております。また、発行に当たっても、交付税算入額等も勘案しながら将来の敦賀市にとって最も負担の少なくなる方法を検討してまいります。 54 ◯13番(福谷正人君) 市長、選挙戦の中では500億円の借金という言葉を使われていたかのように記憶をしております。間違いだったら済みません。ですが単純に500億円というのがすなわちそのまま、いわゆる僕らの民間でいう、普通でいう借金とは少し性格が違うものだと私は認識をしております。まして一般会計においては、市債の残高は190億を切る程度、基金として80億強持っておりますので、差し引き100億円程度の市債残高かなと。残りについては企業債、特会における市債の発行ですので、これについては事業活動を続けていけば当然にそこについては償還していけるものだということで、500億円の借金だということについての認識は少し違うのではないかなと思うんですけれども、その辺についてのお考えをいま一度。  誤解を与えているといけませんので、市民の皆さんにも議会に対しても。その辺のお考えを伺いたいのと、今回の補正予算でも3億8800万円の市債を計上されております。この額についてはどう考えておられるのか。新たな市債の発行について、市長、なるべく抑制していきたいということでしたけれども、今回の市債の発行、今年度当初と合わせて14億6260万円になりますけれども、この点についての認識をお願いいたします。 55 ◯市長(渕上隆信君) 500億円の借金ということでございますが、借金は本当はゼロが一番いいというふうに考えております。他市と比べた状況としましては、今の敦賀市の規模からしまして500億円の起債残高につきましては優秀なほうだというふうに認識しております。ただ、もしこれがゼロでしたら財政の硬直化がないわけですから、ゼロで済めば済むほうがいいというふうに考えております。  今回の起債につきましては、どうしてもやむを得ない部分として認識しております。  以上です。 56 ◯13番(福谷正人君) 借金についてはゼロがいいと。確かにゼロが一番いいんですけれども、世代間の負担の平準化とかという意味合いを考えますと、必ずしも借金がだめだという考え方ではおかしいのではないかなというふうに私は認識をいたしております。  また今回の起債発行については、いたし方ない部分だということですけれども、じゃ市長、今後、財政運営をしていく中で、借金は一円もなくなるほうが本来はいいんだというお考えのもとで、年間どれぐらいなら市長として起債を起こしてもいいのかというお考えがあるのか。20億円以下でいけば当然プライマリーバランスは黒字化が保たれるわけですが、市長として、どの程度までで抑えたい、どの程度ならいたし方ないという思いがあるのか、お聞かせください。 57 ◯市長(渕上隆信君) 今年度につきましては、3月の当初予算、骨格予算といいながらなかなか難しくて、前年度から継続した事業がたくさんございます。特に大型事業がございますので、起債するということについてはやむを得ない部分があるのです。仕方ないと思っております。  今年度のこれからの起債はどうかということをおっしゃいますと、やはり起債はゼロが一番いいです。ただ、ゼロが一番いいというときに今状況的にどうかといいますと、そういう社会的な状況にないというのが現状でございます。そうしますと、プライマリーバランスを何とか維持しながらやっていくというのが最終的な答えかなというふうに思っています。 58 ◯13番(福谷正人君) 非常に難しいところだと思うんです。起債がゼロがいい。潤沢な歳入があって、何にでも使える一般財源が非常に潤沢であって、今税金を納めている我々世代が将来にわたって全て負担してもいいよということであれば、起債をゼロということは確かに一番いいのかもしれません。敦賀市の財政として考えれば。  しかし、我々世代が将来にわたって利益を得る皆さんのことまで我々世代が全て負担するという考え方は少しおかしいんじゃないかなと思うんですけれども、その点について、起債についての考え方をもう一度お聞かせください。 59 ◯市長(渕上隆信君) 先ほど答弁したとおりでございます。考え方はそのとおりでございますので、よろしくお願いします。 60 ◯13番(福谷正人君) では、今後の予算案等につきまして議会としてもしっかりそのあたりは議論しながら進めていきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  いろいろな事業や今後の財政運営の具体的な方針、今後のさまざまな事業の財源の裏づけともなる中期財政計画については、今期は改選期でありましたのでいまだお示しをされておりませんが、いつごろお示しいただけるものか伺います。 61 ◯市長(渕上隆信君) 中期財政計画につきましては、今後の市の財政運営方針を定めるものでございまして、できる限り早い段階でお示ししたいと考えております。  しかし、中期財政計画につきましては、総合計画実施計画の財源的裏づけとして連動し策定しているものでありますので、その策定にあわせてお示ししたいと考えております。 62 ◯13番(福谷正人君) では、後ほど総合計画についても質問させていただきますので、そこの時点でまたお聞かせいただければなと思います。  では続いて、原子力政策について伺ってまいります。  ことし4月28日に、経済産業省は2030年時点の望ましい電源構成比として原子力発電の割合を20%から22%と公表いたしました。市長は立地自治体の首長として、また全原協の会長として、これをどう考えておられるのか、どう捉えられるのか。また、今後の原子力発電の果たす役割についてどのようにお考えか、伺います。 63 ◯市長(渕上隆信君) 先般示されました長期エネルギー需給見通し案は、原子力発電を重要なべースロード電源として活用していくとするエネルギー基本計画の方針を踏まえ、電力需給率の確保、コスト削減、そしてCO2削減を実現できる比率ということで、現実を見据え慎重に検討した結果であると認識しているところでございます。  エネルギー基本計画の方針につきましては、私自身も是とするものであり、規制基準への適合が確認された原子力発電所については、再稼働を進め、発電所としての役割を果たすべきだと考えております。  長期エネルギー需給見通しで示されました2030年度の原子力比率、議員おっしゃいました20%から22%という数値は、40年を超えての運転延長だけでなく、新増設やリプレースの可能性も残している数値であるようにも感じます。やはり国として新増設、リプレースの必要性を明確に示すべきだと考えております。  全原協といたしましても、原子力を重要電源として利用していくという国の強い姿勢が見えていないことに不満を感じており、原子力発電の重要性や必要性について国民に説明し理解を得る取り組みを積極的に行うとともに、新増設、リプレースに対する方針についても明確にするよう国に対して引き続き強く求めてまいりたいと考えております。 64 ◯13番(福谷正人君) 20%から22%というのはすごく微妙な数字だと思うんですね。再稼働、リプレース等を考えるという数字にもとれるし、これは何とか今のままで再稼働のみで行ってしまおうというようなことを考えられなくもない数字です。この曖昧なところをぜひ市長、立地の市長として、また全原協会長として、しっかり国にただしていただいて、方針をしっかり一日も早く示していただけるように御努力をお願いいたします。  もんじゅについて伺います。  現時点において、原子力研究開発機構は1万点を超える機器の点検漏れなどの保安規定違反により事実上の運転禁止命令を受けております。これに対し、機構では組織の改革や安全に対する意識改革に取り組んでいると言われますが、なかなか成果があらわれず、さらにはまた問題が指摘されるなど、現在、命令解除のめどが立たない状況にあります。  プラントの安全を確保するために各プラントに対して指導、調査を行う立場の敦賀市の首長として、この現状を市長はどう考えておられるのか。また、核燃料サイクル自体について市長のお考えをお聞かせください。 65 ◯市長(渕上隆信君) もんじゅにつきましては、原子力利用における安全規制、安全確保を一元的に所管している原子力規制委員会より平成25年5月に保安措置命令を受け、これまで組織改革に取り組んできましたが、いまだ不備事項が繰り返し指摘されるなど、改革が十分に定着していないのが現状であります。  命令解除の見通しが立たない非常に厳しい状況でありますが、原子力機構みずからの力で改革をなし遂げなければ市民の信頼を得ることはできませんので、いま一度、改善が不十分なところを見きわめ、しっかりと組織を立て直していただかなければならないと考えております。  資源の乏しい我が国において、核燃料サイクルは必要な技術であり、もんじゅにつきましても、資源の有効活用や放射性廃棄物の減容、有害度の低減など、国際的にも研究の成果が期待されている重要な炉であると考えております。  国に対しては、核燃料サイクル政策の意義を国民に丁寧に説明するとともに、必要な資源を投資し、核燃料サイクル政策を着実に進めていただくよう全原協等を通じて求めてまいりたいと考えております。 66 ◯13番(福谷正人君) もんじゅについては、原子力発電を推進とか反対とかということではなく、そこにプラントがあるわけですから、敦賀市民として、そこのプラントが安全に管理をされているということは非常に重要な問題であります。この点について、市長も同じ認識であるという御答弁でしたけれども、具体的に御就任から今までの間に原子力機構に対して申し入れを行った等のことがあれば、お聞かせください。 67 ◯市長(渕上隆信君) 当然、もんじゅの運転につきましては、原子力研究開発機構と打ち合わせをする上で話をして、安全についてはお願いしたことがあります。 68 ◯13番(福谷正人君) 強い姿勢で、敦賀市民の安全にかかわることですので、しっかりと申し入れなり要請をしていただいて、プラントが安全に管理されるようによろしく指導をお願いいたします。  では、日本原電敦賀2号機の敷地内破砕帯調査の問題について、原子力規制委員会の有識者会合は、敦賀市の、また私たち議会の再三にわたる科学的な議論を尽くして判断してほしいという要請を無視しまして、極めて独善的な対応により破砕帯は活断層であるとの評価書をまとめております。  このことについて市長の御所見を伺うとともに、今後、2号機の破砕帯問題は安全審査の場に、この夏から秋に向けて提出されるということですので、その場に移されることになりますが、敦賀市として原子力規制委員会に対する今後の対応方針があれば伺います。 69 ◯市長(渕上隆信君) 原子力規制委員会は、三条委員会として原子力行政において極めて強力な権限を有しておりますが、ゆえに権限の行使においては高度な公正性と透明性が強く求められるべきであります。規制の現場である立地市町村を初めさまざまな声に対しても謙虚に耳を傾け、十分な根拠に基づいた公平、公正な規制が実行されることが原子力規制に対する信頼の向上につながるものと考えております。  敦賀発電所敷地内破砕帯評価に係る有識者会合につきましては、審議の進め方を疑問視する声が少なくないことは周知のとおりであります。規制委員会としては、有識者会合の評価を知見の一つとして参考とするという方針でありますので、事業者から申請が出た際には、科学的根拠に基づき慎重かつ公正な審査が行われることを強く望むところであります。 70 ◯13番(福谷正人君) まさしくそのとおりでありまして、公正、中立な立場で科学的な議論を尽くしていただきたいということを再三にわたり申し上げておりますけれども、そのことについては全く無視をされている。また、立地の敦賀市にしっかりと規制委員会のメンバーが来て説明をしていただきたいというお話についても全く回答がないままであるということであります。  そのまま破砕帯の問題は安全審査の場に移るということですけれども、敦賀市としても積極的にその場において科学的な議論を尽くすように要請をしていただきたいと思いますけれども、市長、お考えをお聞かせください。 71 ◯市長(渕上隆信君) 規制委員会に対しましても、みずからが行った判断については科学的、技術的根拠に基づいた丁寧な説明を行うよう求めてまいります。 72 ◯13番(福谷正人君) もう一つ、議論を尽くしてくださいというふうに要望、要請、意見書等について敦賀市として積極的に行っていくのかどうか、伺います。 73 ◯市長(渕上隆信君) 丁寧な説明を行うように求めていきますし、要望も行っていきます。 74 ◯13番(福谷正人君) 丁寧な説明を行っていただくようにということはお伺いしましたが、科学的議論を尽くしてくださいということについて、さらに要望していただけるかどうかをお伺いしておきます。 75 ◯市長(渕上隆信君) 当然、科学的な議論を尽くしてくださいということも当然お願いしてまいります。 76 ◯13番(福谷正人君) 非常に重要な問題でありますので、これも先ほど申しましたけれども、原子力を推進、反対の立場ではなく、科学的な議論を尽くすということについて私たちは疑問を持っておりますので、市政会としてもしっかりとそのあたりは求めていきたいと思いますので、市長、よろしくお願いいたします。  最後に、我々市政会としては、エネルギーベストミックスや安全保障、環境問題を考えた場合、やはり原子力発電所の再稼働と敦賀3・4号機の建設については必要であると考えておりますが、この件につきまして市長のお考えをお聞かせください。 77 ◯市長(渕上隆信君) エネルギーを取り巻く状況を冷静に見れば、当面、一定の原子力は利用せざるを得ないことは明らかであります。規制基準への適合が確認された原子力発電所の再稼働を進めるべきだと考えております。  また、敦賀3・4号機の建設につきましては、電力の安定供給やCO2削減、加えて最新の知見を反映した安全性の高い炉への転換という観点からも必要であると考えているところでございます。敦賀3・4号機の計画が前進するためには、まずは国として新増設やリプレースに対する明確な姿勢を示していただくことが先決であり、早期に方針を明らかにするよう、全原協や立地協を通じ、国に対して求めてまいりたいと考えております。 78 ◯13番(福谷正人君) 市長も同じ認識であるというふうに伺っておきます。国の姿勢を示していただくということは一日も早く求めていただきたいと思いますので、市長、敦賀市の首長として、また全原協会長として、しっかりと方向性を定めていただけますように、国に強く要望していただけますように、どうかよろしくお願いいたします。  では次に、産業振興及びまちづくりについて伺ってまいります。  新幹線敦賀開業の3年前倒しが決定をし、約8年後には敦賀に新幹線がやってくるという状況の中、開業に向けたまちづくりは急務であるということは市長も同じ認識であると思います。  市長は、開通を見据えた新しい都市づくりを掲げておりますが、具体的な駅東西の利活用や役割分担等を含め、敦賀市の産業振興、雇用拡大、人口減少対策にも大きな影響があるであろう新しい都市の具体像をどのように考えておられるのか。また、今後どのような方向性、方針で進められていかれるのか、御所見を伺います。 79 ◯市長(渕上隆信君) 北陸新幹線の開業は交通の要衝として発展してきた本市を新たなステージへと押し上げるもので、この開業が予定される平成34年度までの8年間は、本市にとって極めて重要な時期であると認識しております。そのため、敦賀開業までの8年間については、財政の健全性等を見据えながら本市のあらゆる資源と創造力を動員し、これに当たっていく必要があると考えております。  このことから、まずは私の施政方針である3つのビジョン等を後期基本計画に盛り込み、可能な限り早期に策定し、新幹線時代に対応した本市のまちづくりの指針等を定めてまいりたいと考えております。 80 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 先ほどの駅の東西の利活用や役割分担の具体的な方向性、方針について、私のほうから申し上げさせていただきたいと存じます。  まず駅西地区につきましては、市長の提案理由等にもございましたとおり、昨年度の政策推進プロジェクトチームでの議論を踏まえ、庁内での十分な検討をした上で、駅周辺整備構想策定委員会での検討を行い、市議会の皆様方の御意見も伺いながら整備方針を決定していきたいというふうに考えているところでございます。  また、駅東地区につきましては、現在、都市計画マスタープランなどで位置づけをされておりますのは産業、物流ゾーンとしてなっておりまして、新しい新幹線駅への8号バイパスからのアクセス道路、国道8号と8号バイパスを結ぶ東西連絡道路や新幹線駅側の交通広場、歩行者や自転車を対象とした自由通路の配置計画などを行い、円滑な道路網並びに交通ターミナル機能の強化を図ってまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 81 ◯13番(福谷正人君) 今、具体的な駅東西の利用について、ある程度はお示しをいただきましたけれども、市長、具体的に利活用のゾーン分けというんですか、敦賀市全体を俯瞰的に見た場合に、駅東についてはどういう利用形態がいいのか、駅西については例えば商店街が多いのでそういうゾーンにしたいとか、そういう思いがあるのかどうか。駅東、駅西だけで分けて考えているとなかなかうまいこといきませんので、敦賀市全体を俯瞰的に見て利活用の役割分担等について思いがあるのか、伺います。 82 ◯市長(渕上隆信君) 駅西と駅東ということに分かれると思うんですけれども、何とかどこかでつなげなくてはいけないということを思っております。また、その利用方法、用途的に商業がいいのか工業がいいのか、または住宅がいいのかということについては、今後の議論になるかと思います。 83 ◯13番(福谷正人君) 今後の議論ということですけれども、もう8年しかありませんので、今から議論してゆっくり考えていく時間もそうそうないというふうに認識をしております。その点につきましては早急な対応、早急に策定をしていただいて進めていただきたいと思いますが、先ほど駅西についてはいろいろ庁内で取りまとめた結果を駅周辺整備構想策定委員会での議論、または議会との議論を通じてというお話がありましたけれども、今回、市長提案理由にもありますように、鉄道・運輸機構、敦賀鉄道建設所を駅西のもともとの土地区画整理の公園用地に移転をすると。その公園用地をBゾーンのほうに移転をするという説明がありましたけれども、この点についても矛盾があるのではないかと思います。  議会に対しても駅特の中で、そこの部分については平成27年度1年間を通じて駅周辺整備構想策定委員会において検討し、利用については議会について示すというふうに説明を伺っておりますが、現在もう既に新しい公園用地を移転させて、もともと公園用地だったところに移転するための手続が進んでおります。縦覧期間も終わって、あとは申請して結果を待つだけというような状況の中で、議会への説明より先に住民説明会が開催をされる。そのことについても私は、先に議会に対して一言でも、このようなことを考えております、議長にだけでも、今度先に住民説明会を開催しますが改めて議会に対して説明をさせていただきますというようなことを一言言っておいてもらったほうが議会としては受けやすいよというお話もさせていただいたにもかかわらず、それもなく住民説明会を開催し、その後で議会に説明をする。なおかつ、その点についてはいかにも手続が進んで後戻りができないような状況になってからの説明ということについては、非常に市政会としては遺憾に感じております。  その点について市長の御説明をお願いいたします。 84 ◯市長(渕上隆信君) 今、福谷議員おっしゃった、議長一言でもということを今初めてお聞きしたような気がします。  緊急を要する部分がございまして、旧税務署跡地のほうから駅西のほうに動かさせていただきました。議長にだけでもということであれば、議長にだけでもお話しすればよかったなということを今思っております。
    85 ◯13番(福谷正人君) 初めてお耳にしたということで、それは指揮命令系統の不備というんですか、その点については追及することはしませんけれども。  緊急性がありましたということです。緊急性について、どのような緊急性があったのか伺います。 86 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 今の移転についての緊急性ということでございますが、機構さんの事務所が新幹線の3年前倒しによりまして、現在、昭和町のほうで間借りをしております事務所が3年前倒しによって来年度から体制を十分整えた形で進めていくというような状況の中で、8月、秋時分には建設にかからなくてはいけないというような状況の中で、適地を見つけていたというのが現状でございます。  そういった緊急性の中で、今回、公園の場所に移転をさせていただいたところでございます。 87 ◯13番(福谷正人君) 今の説明と緊急性というのは少し違うと思います。移転をする緊急性があるということについては認めますけれども、だからあそこじゃないとだめなんですと、あの土地に、税務署跡地じゃなくてここの土地じゃないとだめなんですという緊急性については全く認められないと思いますけれども、説明をお願いいたします。 88 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 今の公園の場所が区画整理の中でなければならないというようなことにつきましての緊急性につきましては、以前より駅周辺なり市内の場所で適地を模索をいろいろ機構さんも含めてしておりました。なかなか期間的な問題とか、既に借りる場所が建設する建物の規模の問題とか面積の問題などを含めて適地がなかったということで、公園の場所に設置をさせていただこうじゃないかということで進めさせていただいたところでございます。 89 ◯13番(福谷正人君) 議員説明会のときに受けた説明と若干違っているように思いますけれども、その点について。また質問したのは、税務署跡地で契約まで終わっていて、あそこで建設をすると言っていたことを議会への説明もなしに、しかも手続ってもっと前から始まっているんですよね。今始まったわけじゃない。先ほどの幼稚園の問題というのは6月の頭に要望書が出てという、そこはわかりますけれども、今回についてはもっと早くから手続がスタートしていますよね。それについて、なぜ議会に一言説明がないのか。そのことについては議会軽視と捉えられても仕方がないことだと思いますけれども、いかがですか。 90 ◯市長(渕上隆信君) 今ほど部長のほうが説明を申しましたのは、機構さんのほうの忙しさというか時間的な要因でございましたが、本年の3月末に機構さんと契約をしたということを聞いております。  しかしながら新年度に入りまして、気比神宮において、おくの細道の風景地として国の名勝指定の話が具体化するということがございました。そうしますと、そこで機構さんに貸してしまいますと名勝としての場所という中に含まれてまいります。また、敦賀市の観光の活性化という中でやはり気比神宮は大きなウエートを占めておりますので、そこにプレハブの建物が建つのはちょっとまずいのかなということがございまして、急遽、機構さんが急いでおりましたので急いで変えたという事実がございます。 91 ◯13番(福谷正人君) 名勝指定を受けられるかもしれないというお話ですよね。しかも今の税務署跡地を含めなければ名勝の指定を受けられないということなのでしょうか。これは従前の気比の森を含めてということですけれども、全部含めようと思うと、もともとの気比の森ってすごく大きいですよね。北小学校から何から全部入ってしまいます。その点も考えて、あそこの場所から駅前に移転した理由というのがよくわかりません。  気比神宮の観光は重要です。もちろん重要です。次の質問でも聞きますけれども。そこにプレハブが建つのが問題だということであれば、駅前の一等地にプレハブ建てることはいいんですか。市長、お聞かせください。 92 ◯市長(渕上隆信君) 気比神宮につきましては、観光の活性化をしていきますのに気比神宮全体を景観のいいものにしていきたいという思いがございます。その中で、おくの細道の風景地として国の名勝地に指定されるということは大きなことになりますので、今の観光入り込み数を大幅にふやすことができる可能性があるということで、敦賀市としても対応しなくてはいけないということを感じております。  また、土地区画整理の中の公園ということでございますが、公園の中に建ててどうかということがございますが、そこに機構さんが常駐していただきますと30人程度の人が毎日そこに生活するわけですので、駅前のにぎわいの活性化になるのではないかということも考慮いたしまして、そういう結論にさせていただきました。 93 ◯13番(福谷正人君) 余りこの問題に時間をとりたくないのであれですけれども、名勝指定について、そこが明確にならないにもかかわらず移した理由というのがよくわからないということと、名勝の指定が受けられるかもしれないとわかったのがもっと早い時点であれば、もっと早い時点に議会に説明するべきではなかったのでしょうかということをお伺いしております。  また、公園のところに30人と言いますけれども、市長、議員時代に連携大学が設置されるときに46人学生が来ます、駅前のにぎわいにもなりますと言ったときに、46人の学生が来ても、あそこで買い物して飲み食いをしてくれる人がいて初めて活性化になるんです、46人ではというお話をされていたように記憶しておりますが、その点について、今回は30人でもにぎわいづくりになるというのは矛盾があると思いますが、いかがでしょうか。 94 ◯市長(渕上隆信君) 今の46人と30人のことでございますけれども、学生さんというのは福井のほうから来まして、授業を受けてそのまま帰っていく方が多いと思います。配置される職員の方というのはそこで生活しますので、生活があって、そのお金が発生する、活性化するということがあろうかと存じます。 95 ◯13番(福谷正人君) もう一つ、なぜそこへ移転しなければいけなかったのか、もっと早く説明できなかったのかということについてはお答えをいただけませんでしたけれども、例えば気比神宮の跡地にあったとしても、税務署跡地にあったとしても、帰りに例えば本町の飲食店街等もありますし、駅前だけがまちづくり、にぎわいづくりということではありませんので、その点も考慮いただいて、市政会としては断固ここには抗議をしたい。議会に対して説明をしっかりしていただきたい。このまま手続を進めていただくことは少々問題があると思いますが、市長、最後に一言お願いいたします。 96 ◯市長(渕上隆信君) おくの細道の風景地の話というのは、先ほど一番最初のほうでお答えしましたが、新年度に入って連絡が来ておりますということを一度お答えしましたので省かせていただきました。  新年度に入りまして議会の説明のタイミングということでございますが、今回のタイミングしかないんですね。なかなかその前に議会を開いていただいて、議員さん集まっていただいてというタイミングがなかなかとるタイミングがないかと存じます。ですから私どもが判断しました結果をお知らせできるのが今回が一番早いタイミングだというふうに認識しておりますので、どうか御理解賜りますようお願いします。 97 ◯13番(福谷正人君) このタイミングしかないということですが、議会としては議決に係る案件ではないというものの、議会としてはAゾーン、Bゾーンについては駅周辺構想整備策定委員会でしっかりと協議をして、議会とともに議論して進めていくというふうに伺っております。その説明の重さということはいま一度しっかりと認識をしていただきたいと思います。  続いて、現在、福井駅までの新幹線先行開業の機運が盛り上がっておりますけれども、このことについて市長のお考えをお聞かせください。 98 ◯市長(渕上隆信君) 北陸新幹線につきましては、本年1月に敦賀開業3年前倒しが政府・与党の申し合わせにより正式に決定し、同日閣議決定がされた平成27年度政府予算案に金沢敦賀間の整備費220億円が計上されました。さらに福井までの開業を2年前倒しし、2020年の東京オリンピックの年に実現させようという議論が高まっており、現在、与党のプロジェクトチームで技術面、費用面について検討が進められているものと理解しております。  当市といたしましては、福井先行開業に関するそうしたさまざまな問題がクリアになれば、少しでも早く新幹線開業が敦賀に近づくものと前向きに捉えてまいりたいと考えておりますが、平成34年度の敦賀開業におくれが生じないようお願いしたいと考えているところでもございます。 99 ◯13番(福谷正人君) そのことは、例えば福井が1年半から2年先に開業するということですけれども、敦賀開業におくれが出なければということですけれども、先ほど駅西、駅東の利活用についての市長の具体的な思いはというふうにお伺いしたのは、新幹線のエンド効果について市長はどう考えているかということです。  例えば商業ゾーンとか産業ゾーンとして駅東を考えておられるのであれば、用途地域の変更や農振の除外等いろいろ考えていって、民間投資をなるべく早く敦賀市に落としていただく。行政のお金使わないんです。民間の投資を敦賀市に受け入れる体制をいち早くつくる。そのことで敦賀市のまちづくり、活性化にもつなげていきたいという思いがあるんですけれども、福井先行開業、1年半、2年ということになりますと、そちらのほうに敦賀市に来るべき民間投資が流れていってしまうということも危惧されます。  この点について、敦賀市としては敦賀市への開業がおくれることがなければ結構ですよということには簡単にはならないと思いますが、市長、もう一度お聞かせください。 100 ◯市長(渕上隆信君) 今おっしゃった福井先行開業によって民間の投資が向こうに行ってしまうのではないかという懸念をされているということでございますが、金沢の開業のとき、見てきましたけれども、金沢の開業によりまして福井とかその先の駅というのが観光客の人は結構行っているんですね。ですから福井の開業にあわせて敦賀のほうにも経済的な波及効果が来るということを感じますので、先行はいいんじゃないかなというふうに思っております。 101 ◯13番(福谷正人君) 私としてはそうは思っておりません。やはりエンド効果というものは非常に大きな問題で、1年半ぐらい前に福井で先行開業した場合、敦賀までその後延伸されても、敦賀まで延びたねぐらいで終わってしまうことを非常に危惧します。そのためにも駅東、駅西地区の利活用について、しっかりと早く計画を立てて、方針を立てて具体的に進めていただきたいと思いますが、いかがですか。 102 ◯市長(渕上隆信君) 駅東を含めた駅周辺の開発についてでございますが、それについては当然しっかりと早くやっていきます。ただ、今まで、じゃそれがなされていたのかといいますと、今までの議論が余り早く進んでいないというのが現状かと思いますので、ここからスタートという気持ちで一生懸命走って頑張っていきたいと思っております。 103 ◯13番(福谷正人君) 確かに今まで再三ここについてはしっかりと求めてきておりました、議会としても。それについて、少しおくれているのかなということを私たちも危惧しておりますので、市長、しっかりと具体的に早く進めていただきたいと思います。しかも効果的に、よろしくお願いいたします。  魅力ある観光都市の実現につきまして、市長の考えておられる具体的な都市像というものをお伺いしたいと思います。また、敦賀市の観光の目玉であり中心市街地活性化にも大きく影響がある気比神宮の観光戦略について、観光バスの駐車場所や門前町としての神楽、相生商店街のあり方などについてどうお考えなのか。また、広さがネックだとされている神宮前交差点の縮小や国道8号の2車線化について伺いたいと思います。さらに、先日、記者会見の中で費用負担もいたし方ないと発言をされておりましたアクアトムの利活用についても市長のお考えを伺います。 104 ◯市長(渕上隆信君) 魅力ある観光都市の実現についてでございますが、市長提案理由でも申し上げましたとおり、敦賀の歴史、自然、食文化などを生かした取り組みが不可欠と考えております。  また具体的には、第6次敦賀市総合計画や敦賀市観光振興計画等の既存の計画にうたわれている将来都市像、すなわち国内外をつなぐ交流拠点や港と鉄道のまちといったコンセプトが一定の認知度を獲得していることを踏まえ、これら従来の都市像等を踏襲しつつ、新幹線を見据えた施策も打ち出してまいりたいと考えております。  なお、気比神宮参拝者の観光バスの問題等個々の具体的な課題につきましては、各担当部長から答弁させていただきます。 105 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 先ほど市長から答弁がありましたように、敦賀の歴史、自然、食文化などさまざまな観光資源を最大限に生かし、誘客の拡大と経済波及効果を図っていくことは普遍的な課題であると考えております。  そういった観点から、年間約60万人の方々にお越しをいただいている気比神宮の参拝者について、神楽町や相生町側で観光バスを降りていただき商店街を歩いていただくといった動線を生み出すことによる効果等については、商店街活性化や広義のまちづくりといった視点も踏まえ、議論が必要であると考えております。  気比神宮を訪れる観光客を門前町として神楽町、相生町商店街に回遊していただくことは、中心市街地の商店街のにぎわい創出につながると考えております。そのためには、商店街の空き店舗を減らし、商店街みずから新しい取り組みを行っていくことが重要であります。  市としましては、そういった取り組みをバックアップできるよう、今回の補正予算で中心市街地での創業等を支援する取り組みや市民団体や商店街等が企画、実施する集客イベントに対し支援するための予算を計上いたしたところでございます。今後も商店街が主体となった取り組みを支援できることで、観光客の回遊につなげてまいりたいと考えております。  以上でございます。 106 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 私のほうから神宮前交差点の縮小や国道8号2車線化についてはどう考えているのかということについてお答えをさせていただきます。  国道8号線の計画については、皆さん御存じのように、国道8号の白銀交差点から神宮前交差点までの区間につきまして、平成17年度から平成20年度にかけて、学識経験者を初め地元商店街組合の方々や市民などから成る国道8号道路空間利用方策検討委員会におきまして道路空間の活用を検討され、現行の4車線を2車線化にするなどの計画が敦賀市に答申をされたところでございます。  しかしながら、国の事業着手方針が決定以降、沿線住民の方々との合意形成に取り組んでまいりましたが、なかなか現在のところ進展が見られていない状況でございます。  この計画は、何といいましても地元のお力添え、熱意がないと実現するものではございません。今後は、改めてこれらの検討事項や沿線住民の皆様の御意見を整理した上で、事業の必要性なども検証し、関係機関や沿線住民の方々、市民の皆様と協議を進めてまいりたいと考えているところでございます。 107 ◯市長(渕上隆信君) アクアトムについてお答えします。  アクアトムにつきましては、中心市街地の中核となる場所に所在するという立地から、その活用を含めた取り扱いは、まちづくりにおいて非常に重要な要素であると認識しております。そこで、中心市街地の拠点としての利活用が図られることが望ましいと認識しておりまして、市民の最善の利益を考え、慎重に福井県等と協議を進めているところでございます。  詳細は、部長のほうから答弁いたします。 108 ◯企画政策部長池澤俊之君) アクアトムについてどのように考えているかということでございますけれども、アクアトムにつきましては、昨年9月に福井県とともに所有を検討する旨を表明させていただき、福井県との交渉や活用の検討を継続しているところでございます。  このアクアトムにつきましては、福井県や日本原子力研究開発機構、さらには文部科学省といったさまざまな利害関係者が存在し、こうした関係者との調整という非常に繊細な手続が必要となっております。そのため現時点では残念ながらその活用案等をお示しすることができませんが、関係者間にて一定の合意形成がなされた時点で、議員各位に対し、所有形態や活用案等をお示しさせていただきたいと考えております。  また経費の負担につきましては、昨年9月に、アクアトムの検討に際し、改修、解体、管理費用を負担しないという旨を表明いたしておりますが、このことが関係者間の交渉のハードルを上げ、着地点を困難にさせていると認識しています。  こうしたことから、市民の方々に最善の利益がもたらされるよう何とか交渉を前に進める上で、仮に本市が活用する場合においては、この活用の範囲内で応分の費用負担を行う余地があるのではないかと考えております。  以上でございます。 109 ◯13番(福谷正人君) 気比神宮の観光戦略については、市長、選挙のときからおっしゃられておりますし、門前町として相生、神楽の活用というのはすばらしいことだと思います。私も一般質問を通じて求めてまいりましたことですし、しっかりと進めていただきたいと思います。  8号の2車線化等につきましても、付随する問題かと思います。本町通りの商店街の活性化にもつながることだと思いますので、議論が必要だとは思いますけれどもしっかりと進めていただきたいと思います。  アクアトムの件につきましても、費用負担はしないという旨で議会に説明を受けていたものですからお伺いしたところでありますが、費用負担については敦賀市の使用する形態においてというようなことで、状況に応じてということで理解をしておきますが、敦賀市民にとって有益になるようにしっかりと考えていただきたいと思います。  この点については、またいろんな議員が質問すると思いますので、その時点で詳細にお話をいただければと思います。  最後に、都市将来像を定め、市政運営の方針の指針とするため総合計画を策定しておりまして、敦賀市では第6次総合計画に基づき市政運営がなされております。平成27年度が前期基本計画の最終年度ですけれども、今年度は当然継続ということでしょうが、来年度に向けて、第6次総合計画の後期基本計画を策定されるのか、それとも第7次というふうに改定をされるのか、市長のお考えをお聞かせください。  また、今後の具体的な施策等がいつごろ示されるのか、タイムスケジュールも含めて伺いたいと思います。 110 ◯市長(渕上隆信君) まず総合計画につきましては、仮に第7次へ改定するとした場合には、行政の継続性が失われるだけでなく、策定に2年以上要することとなります。この間、政策方針が空白となり、市政にとって好ましくない状況をつくることになります。このことから、政策方針の空白期間をなくする観点からも後期基本計画をできるだけ早く策定させていただきたいと考えております。  あとは担当部長から答弁させていただきます。 111 ◯企画政策部長池澤俊之君) 私のほうから、今後の具体的な方針のスケジュール等について御答弁させていただきます。  まず議員から指摘をいただきましたが、今議会で提案しています事業につきましては、基本的に現在が第6次敦賀市総合計画前期基本計画期間中であることから、これに基づき提案しているものでございます。このことから行政の継続性と計画性が確保されているものと考えております。  また、先ほど市長が答弁いたしました後期基本計画の策定スケジュールでございますが、まずは今年度中に原案を作成し、議会にお示しするとともに、これを審議会にかけ、来年秋ごろには具体的な事業計画である実施計画とともに策定を終えたいと考えております。  以上でございます。 112 ◯13番(福谷正人君) 市政運営の方針と指針を定めるということですので、継続性を重視して、第6次総合計画の後期基本計画ということです。  中期財政計画にも財源の裏づけとしてしっかり策定していただいて、敦賀市の方向性、指針というものについては一日も早くお示しをいただきながら、敦賀市が向かう方向性ということをしっかりと明示していただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  では続いて、教育政策について伺います。  本日の朝、新教育長の人事案件が提案され、先ほど議会としても同意をしました。今定例会開会日に教育長が空席であったことについては遺憾ではありますが、相手もあることですので、今後このようなことのないように強くお願いをいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  では、これから新教育長にも質問をしてまいりますが、つい先ほど辞令を受けられたところであるにしても敦賀市の教育長としてしっかりと明快で責任のある御答弁をいただきますように、よろしくお願いをいたします。  では初めに、前教育長の退任をもって新教育委員会制度へと移行し、市長は、教育長の任命権者としても教育に対して大きな権限を持つこととなり、また教育行政の方針についても議論できる立場となりました。  そこで、新教育長と市長に、敦賀の今後の教育政策の方針についてそれぞれ所信を伺います。 113 ◯市長(渕上隆信君) 私が目指す新しい「地域・人」づくりの具体的な目標として、心豊かな青少年の育成と学力の向上、敦賀の将来を担う人材の育成の2つを掲げさせていただきました。  子供たちが確かな学力と健やかな体、思いやりの心や感謝の心を育み、変化の激しいこれからの時代をたくましく生き抜ける社会人へと成長することは、市民の皆様の大きな願いであり、私の目指すところでもございます。  本市において喫緊の教育課題がございますが、上野教育長には、新しいフレッシュな感覚で、子供たちの学びの場を安全で安心できるような場にするべく努めていただくように期待をしております。敦賀市が明るく元気になるよう、そして未来を担う敦賀っ子の育成に向かって、市長部局と教育委員会の連携を密にしながら取り組んでまいりたいと思っております。 114 ◯教育長(上野弘君) このたび教育長に就任いたしました上野弘でございます。ふるさと敦賀の教育に携われることへの喜びと同時に、責任の重大さに身の引き締まる思いでございます。微力ではございますが全力を傾注してまいりますので、よろしくお願いいたします。  今後の教育政策の方針ということでございますけれども、将来を担う子供たちには、激動する社会の中で規範意識を養い、みずから考え、判断し、たくましく生き抜く力をつけることが肝要でございまして、その実現のためには、学校のみならず家庭、地域社会が相互に連携し、実践していく必要があると考えております。  大きな教育課題である学力向上推進事業、不登校やいじめ対策等の心の教育の充実を図る取り組み、それから教育環境整備事業等に対して、学校教育のさらなる充実に努力してまいります。本市の未来を見据え、自信と誇りの持てる教育の実現に向けまして、教育における不易と流行をしっかりと見きわめながら、その職責を果たしてまいりたい所存でございます。 115 ◯13番(福谷正人君) 学力向上等のお話を伺いましたけれども、子供は社会の宝、国は人なり、市もまた人なりです。子供たちの教育に対しては真摯に向かい合っていただきまして、しっかりとした教育をお願いをいたしたいと思います。  今後は、総合教育会議を設置し、大綱やその他重点的に講ずべき施策等を協議することになると思いますが、既に新年度がスタートしており、早急な対応が求められます。今後のタイムスケジュールも含め、どのように進められていくのか伺います。 116 ◯教育長(上野弘君) 総合教育会議の御質問でございます。  総合教育会議におきましては、市長と教育委員会との連携強化を図りまして、また教育目標や施策の根本的な方針となる大綱を協議、調整により、県の動向も踏まえながら平成27年度中に策定してまいります なお、総合教育会議につきましては、6月議会終了後、平成27年度中に2回から3回程度開催する予定でございます。 117 ◯13番(福谷正人君) 今後の教育の方針についてしっかり定める大綱でございますので、しっかりと早急に定めていただきたい。ただ、しっかりと今後については考えていただきながら進めていただきたいと思います。  何分、教育は子供が主役ですので、子供のほうを向いた子供のための教育ということでよろしくお願いをいたします。  釈迦に説法ではありますけれども、教育の継続性につきまして、その重要性は十分御認識のことと思います。本日も所信表明の中でも確かな学力向上、また、ふるさと意識の高揚と、今まで下野前教育長が進められておりました敦賀スタンダードの理念にも合致する点をおっしゃられておりますけれども、この点につきまして、また2学期制、教育フェア等につきまして今後の方針を伺います。 118 ◯教育長(上野弘君) 敦賀スタンダードにつきまして、これは学習指導要領における方針等を確実に実践しながら、本市の自然、歴史、伝統等特質のある内容を織り込みまして、未来を担う敦賀っ子を育成するための独自のカリキュラムの作成を試みるものというふうに理解しております。  またカリキュラムの作成に当たっては、先ほど議員のほうから御指摘ございましたように、確かな学力の向上とふるさと意識の高揚の2点に焦点を当てまして学校教育を推進してきたことも理解しております。  敦賀スタンダード事業は、第6次敦賀市総合計画に基づいたものでございまして、2学期制や教育フェア等についても、今後設置される総合教育会議におきましてその効果等について検証、協議していく施策であると考えております。  先ほども述べましたけれども、未来を担う敦賀っ子の育成に何が必要なのか、不易と流行をしっかりと見きわめながらその職責を果たしてまいりたい、このように思っております。 119 ◯13番(福谷正人君) 第6次総合計画に基づく施策であるということで、しっかりと敦賀スタンダードの内容についても上野教育長については御理解をなされているというふうに理解をしておきます。  このことの是非というのはまた別にして、教育の継続性ということ、現場が混乱しない、子供たちが混乱しないということについては非常に重要なことでありますので、何度も言います。子供たちのための教育をよろしくお願いいたします。  また、今後の教育政策のうち大きな改革となるものに角鹿中学校における小中一貫校の設置の問題が挙げられると思います。これは角鹿中学校自身はもちろん、校下の小学校のPTAや地区住民の皆さんと十分に協議をし、校下の区長会からも要望書も提出され、敦賀市としても検討委員会を設け、設置が妥当であるとの答申も受け、平成30年の開校を目標に進められてきた事業であります。  角鹿中学校の校舎が60年の耐用年数を迎える平成30年に開校するには早急に進める必要があると思いますが、今後のタイムスケジュールも含め、予定を伺います。 120 ◯教育長(上野弘君) 角鹿中学校の今後の展望につきましてという御質問でございます。  非常に重要な教育課題であると認識しております。ただ、これまでの経緯につきまして私自身まだまだ十分な理解、認識には及んでおりません。しかしながら、議員御指摘のように、角鹿中学校の校舎耐震問題、保護者、地域からの要望等については大変重く受けとめているところでございます。  敦賀市小中一貫教育検討委員会からの答申にございますように、今後は他の中学校区との関係や人口の長期的な見通し、さらには市全体での位置づけや予算等に配慮しながら、敦賀市全体の学校運営に資するように具体的な政策の推進に取り組んでまいりたいと思っております。 121 ◯13番(福谷正人君) 確認ですけれども、小中一貫校の設置に向けてということでよろしいでしょうか。 122 ◯教育長(上野弘君) そのことにつきましても、今後検討してまいりたいなというふうに思っております。 123 ◯13番(福谷正人君) そうすると、その答申を受けているにもかかわらず、今後設置をしないという選択肢も含めてということでしょうか。 124 ◯教育長(上野弘君) 先ほども申しましたように、小中一貫教育検討委員会からの答申がございます。今後の他の中学校区との関係とか、それから敦賀市全体の学校運営というふうなところから総合的に判断してまいりたいというふうに考えております。  小中一貫教育、このことにつきましては十分検討してまいらなければいけない課題であるというふうな認識はしております。 125 ◯13番(福谷正人君) 敦賀市全体の小中学校のあり方についても検討しなさいよということは、確かに附帯としてついていましたけれども、角鹿中学校では設置が望ましいでしょうと。教育体制については4・3・2制がよろしいのではないですかという答申を受けておりますけれども、それは全く──全くというとあれですね。そのような答申を受けているにもかかわらず、設置についても再検討するということですか。
    126 ◯教育長(上野弘君) 再検討ということでは全くございませんで、今後検討するということで、私ども、保護者、地域からの要望等については大変重く受けとめておりますので、この点について、もう少し十分な考えを深めてまいりたいなというふうに思っております。 127 ◯13番(福谷正人君) 我々は議会での質問も通して、そのことについては、設置については十分な検証がなされてきたという理解をしております。地域住民との話し合いについても十分行われてきたと。あとは設置についてのタイムスケジュールだけかなという認識があるんですけれども、設置についてということではなく、そのことを含めて全て今後検討するというように聞こえるんですけれども、そうすると設置をしないという可能性が万が一にもあるとすれば、平成30年には角鹿中学校の耐用年数が来るわけです、校舎の。そのことについても検討するということになります。非常に時間が短い中で、また一からやり直すんですか。これは市長も含めてお答えをお願いしたいと思います。 128 ◯教育長(上野弘君) 先ほども申しましたけれども、他の中学校区との関係、さらには人口の長期的な見通し、また市全体の状況というのを勘案しまして考えてまいりたいということでございますので、全く白紙に戻すとか、そうではないとかという議論ではございません。 129 ◯市長(渕上隆信君) 今教育長申しましたように、市全体の校区ということもありますし人口の長期的な見通しもございますので、同じ答弁でございますが、一度しっかり見たいと思っております。 130 ◯13番(福谷正人君) 市内の小中学校の状況を勘案してということは、今までは設置をしますという方向性で進めておりましたけれども、議会に対する答弁としては、今年度、準備委員会を設置して設置に向けて進むと。30年度の開学は、もしかするとおくれるかもしれませんねという説明でしたけれども、その方針とは変わるということでよろしいですか。 131 ◯教育長(上野弘君) それも含めまして、全体一度検討してまいりたいということでございますので、御了解いただきたいと思います。 132 ◯13番(福谷正人君) 明快で責任のある御答弁をお願いいたします。 133 ◯教育長(上野弘君) 先ほども申しましたけれども、平成30年度を目途にということで今計画を立てているということでございます。前教育長のほうからは、若干時期がずれ込むというふうな発言もございました。あわせて、敦賀市全体のことにつきましては、まだ今精査しているところでございまして、この方針を変えるとか変えないとかということではなく、早急にそのことをお答えできるような状況にしてまいりたいということでございます。 134 ◯13番(福谷正人君) 下野前教育長の答弁が生きているというふうに解釈をすれば、設置を前提に敦賀市全体のことについても考えていくということでよろしいですか。 135 ◯市長(渕上隆信君) 設置をするかしないかということも検討の中に入れるということでございます。 136 ◯13番(福谷正人君) そうしますと、今までの区長会の要望、または区の皆さんとの検討ということは一旦置いておいて、設置についてもまたゼロから──ゼロからということはないですが、それも前提として、設置をしないという方向性も含めて検討するということでよろしいですか。 137 ◯市長(渕上隆信君) 置いておいてというのではなくて、全部含めて検討するということで御理解ください。 138 ◯13番(福谷正人君) もう余り時間もないので余りこの問題だけに行きたくないんですけれども、それも含めてということは、設置をしないという方向性もあるということで、今までの保護者等の話し合いにおきまして設置するという方向性で進んできたことにつきましては、白紙に戻すということでよろしいですか。 139 ◯市長(渕上隆信君) 保護者との話し合いの中で進めるという話をしてきたということを今おっしゃるんですけれども、そこについては白紙にするかしないかという話の中身が詳しくわかりませんので、今明確にお答えできないというのが正直なところでございます。 140 ◯13番(福谷正人君) では、市長は小中一貫校について、設置が望ましいとお考えですか、それを全然自分の中では思いは持たれておられませんか、伺います。 141 ◯市長(渕上隆信君) 何度も申し上げますけれども、今後検討するべき課題だというふうに考えております。 142 ◯13番(福谷正人君) 文科省のほうでは義務教育学校というお話も出ております。それも含めてということかもしれませんが、今までの議論ということを全くほごにしてということにだけはならないように。地域の住民の皆さんの思いもあります。今まで議会での議論されてきたことも含めて、しっかりと御認識を新たにされて取り組んでいただきたいと思います。  設置を含めて検討ということは、設置することを前提にということで受け取っておきたいと思います。  最後に、敦賀市立看護大学について伺ってまいります。  昨年度開学を迎えた敦賀市立看護大学も2年目となり、現在112名の学生たちが将来の医療を守る優秀な看護師となるため勉学に励んでおるところです。設置、開学を応援してきた市政会としては、うれしい限りでございます。  また、敦賀市が中期目標で示された大学院の設置についても文科省との協議に入っているとのことです。大学院の設置については、市長提案理由のとおり人材育成の充実や市民の健康福祉の向上に寄与、学生の確保等、大学の安定した経営についても必要なものと市長と同様に考えております。  そこで、開学が平成30年度とすると29年度には現在の看護専門学校部分や実習室等、校舎内の改修が必要だと思いますけれども、この費用についてもしっかりと負担をされるということでよろしいでしょうか。 143 ◯市長(渕上隆信君) 大学院の設置につきましては、現在、大学において文部科学省と協議を始めていると聞いております。大学院設置に伴う校舎の整備につきましては、大学院設置基準を満たすための整備が必要であり、そのため今後、施設整備の具体的な改修計画が大学において策定されていくものと聞いております。  大学院の設置は、人材育成の充実や市民の健康福祉の向上に寄与するものであることから、必要とされる改修工事についても支援してまいりたいと考えております。 144 ◯13番(福谷正人君) しっかりと支援をしていただけるということでございます。  では最後に、敦賀市立看護大学の運営費交付金について一つ確認をさせていただきます。地方交付税には、公立大学の運営に必要な額が大学運営費の枠として基準財政需要額に算入されております。当然にしてこの枠の交付税分は大学の運営費に充当すべきものと考えますが、市長、それでよろしいでしょうか。また、万が一それを超える大学運営費が必要になった場合には、財政需要等を勘案して当然に支援をされるということでよろしいでしょうか。 145 ◯市長(渕上隆信君) 大学の運営費につきましては、大学の4学年がそろうまでの間は必要な運営費を支援し、その後は大学に係る基準財政需要額の範囲内で支援していきたいと考えています。  大学の運営費が基準財政需要額算入額を超えて不足する場合には、大学においてさらなる経営努力を求めますが、設立団体の責任として、経営を継続できるよう可能な限り支援してまいりたいと考えております。 146 ◯13番(福谷正人君) 大学については、敦賀市のシンクタンクとしても地域包括ケアシステムの構築という点においても非常に重要な施設ではないかなと思いますので、しっかりと設置者として支援をしていただきますようによろしくお願いいたします。  いろいろお伺いしましたが、敦賀市の未来のため、敦賀市が発展していくために、市長、また理事者の皆さんにはしっかりと取り組んでいただきたいと思います。  これをもって市政会の代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 147 ◯副市長(中山和範君) 私のほうから1点、補足ということで。  先ほど市長のほうが国指定名勝、おくの細道の風景地について、どのように聞いているかという部分の中で、今年度に入ってお聞きしているというふうにお答えをさせていただきました。  その内容につきましては、本年度に入りまして県が主体となって名勝の指定に向けて具体的に動いているということで聞いたということで、文化庁の動きとしては平成25年度から現地調査に入ったりとかそういう動きがあったんですが、本年度に入って具体的に県が動いているというお話を聞いたということで、訂正をさせていただきます。 148 ◯議長(有馬茂人君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後3時25分からといたします。             午後2時55分休憩             午後3時25分開議 149 ◯議長(有馬茂人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  代表質問を続けます。  次に、政志会の代表質問を行います。  質問時間は45分以内といたします。  馬渕清和君。   〔18番 馬渕清和君登壇〕 150 ◯18番(馬渕清和君) 政志会の馬渕清和です。  まずは、渕上市長におかれましては、敦賀市第22代目の市長に御就任されましたこと、心からお喜び申し上げます。また、市長は御就任の挨拶の中で、市民の皆様の声を市政に反映する仕組みづくりを進めるということを述べられました。これからの市政運営において大いに期待するところでございます。  さて、私も市民の皆様からの御支援をいただき再度当選させていただきました。今まで以上にしっかりと市民の皆さんと対話をしながら活動してまいりたいと思います。  それでは、政志会を代表いたしまして、発言通告書に基づき順次質問してまいります。  先ほどの市政会さんと重複するところがございますが、政志会としての質問をさせていただきます。  まず、市長はマニフェストの中でも敦賀再生とうたわれておりますが、まず再生の意味についてお尋ねいたします。広辞苑では死にかかったものが生き返るという記述がなされていますが、市長の目から見て、敦賀市のどの部分にそのようなことを感じておられるのか。そして、それらの部分をどのように再生されるのか、まず最初にその点をお聞きいたします。 151 ◯市長(渕上隆信君) 政志会様の代表質問ということで、お答えいたします。  先ほどの答弁と重複するところがあるかもしれませんが、どうぞ御容赦ください。  私は、このたびの選挙を通じまして、そして敦賀市長としての市政運営の基本理念としまして、「敦賀再生 市民が主役のまちづくり」を掲げております。  敦賀市を取り巻く環境は、原子力発電所の長期運転停止により地域経済の疲弊、雇用状況等の悪化、人口減少の加速、さらには本市財政の硬直化などが憂慮される極めて厳しい状況にあります。  この難局を乗り越え、さらなる魅力と活力に満ちあふれた敦賀市を実現するために、新しい「元気」づくり、新しい「地域・人」づくり、そして新しい「安全・安心」づくりの3つのビジョンと行政改革をもって市政運営に取り組むことを「敦賀再生」と表現しております。  現在の敦賀市を否定的に捉えるものではなく、この敦賀再生の取り組みにより、きのうよりきょう、きょうよりあした、市民の皆さんが住みやすいまちづくりを行っていきたいと考えておる次第です。 152 ◯18番(馬渕清和君) ただいま敦賀再生について述べられました。そして市長は、その敦賀再生のために、新しい「元気」づくり、新しい「地域・人」づくり、そして新しい「安全・安心」づくりの3つの柱を掲げて市政運営に取り組むと表明されました。  それでは、市長のマニフェストの中から幾つか質問させていただきたいと思います。  まず1点目の新しい「元気」づくりについてですが、マニフェストの中に、各区長さんや地域リーダーの皆様と連携した市民が主役の市政の確立とありますが、今後、具体的にどのような連携を考えておられるのか、お尋ねいたします。 153 ◯市長(渕上隆信君) 今までも実施しておりました市長と区長と語る会というのがございましたが、さらに充実させたいと考えております。その実施方法につきましては、区長連合会の皆様と検討させていただきたいと考えております。  あわせて、各地区の皆様との座談会の開催を通じ、幅広く市民の皆様の御意見をお聞きしたいと考えております。なお、詳細な実施方法につきましては、今後早急に検討いたします。  以上でございます。 154 ◯18番(馬渕清和君) 市民が主役の市政の確立とはどのような状態を示すのか、お聞きいたします。また、市内131人の区長さんの声を市政に反映し、地域創生に着手するともホームページの提案に書かれておりますが、具体的な取り組みについてお尋ねいたします。 155 ◯市長(渕上隆信君) 131人の区長さんの声をということでございますが、幅広く市民の皆様の御意見をお聞きし、御提案いただいた御意見を庁内で分析、検討するとともに、議員の皆様の御意見をお聞きしながら適切に市政へと反映させていくことが市民が主役の市政を確立することと考えております。  また、具体的な取り組みの方法というのは今後早急に検討いたしたいと思っております。 156 ◯18番(馬渕清和君) 幅広く細かい声を吸い上げていくということですが、ちなみに市長、御就任されまして一月半がたちましたが、どのような声が寄せられましたか、お聞きいたします。 157 ◯市長(渕上隆信君) 私が市長に就任しまして、はや2カ月を迎えました。この間、また、このたびの選挙を通じまして市民の皆様から多くの御意見をいただきました。  具体的な内容ということでございますが、陳情書にもありましたが保育園の保育料、またグラウンド・ゴルフ、除雪の方法、東浦バイパス、笙の川の河川組合、また笙の川の改修、いろんな意見をいただいた次第でございます。また、それについては十分に議論して今後考えていきたい部分も当然あります。 158 ◯18番(馬渕清和君) 原子力政策についてですが、市長は、安全が確認された原発の再稼働、3・4号機の増設、エネルギーのベストミックスの推進とありますが、これはすなわち、まず2号機の再稼働だと思います。このことについて、敦賀市長として、また全原協の会長としてどのように取り組んでいかれるのか、お聞きいたします。 159 ◯市長(渕上隆信君) 原子力についてのお尋ねでございます。  規制基準への適合が確認されました発電所につきまして再稼働を進めるのが政府の方針であり、本市といたしましても、市民の理解を前提に、安全が確認されれば発電所としての役目を果たしていただきたいというふうに考えてございます。  敦賀2号機につきましては、事業者が規制基準適合性審査に係る申請を行う意向でありますので、申請がなされた場合には適合性審査が遅滞なく進められることを強く望むところでございます。 160 ◯18番(馬渕清和君) この2号機ですが、破砕帯の問題は、いつ結論が出るのか市民は大変注視していますが、それによって敦賀のまちは大きく変わってきます。例えば、理事者の説明では、日本原電1号機が廃炉になることで三法交付金や固定資産税等の税収が約4億円程度減収になるということですが、このことは敦賀市の今後の財政にとって大きな影響が出ます。  そこでお聞きいたしますが、市長はこの補填財源をどのように考えておられるのか、お尋ねいたします。 161 ◯総務部長(刀根茂君) 補填の対応といたしましては、国への要望と本市の自主的な取り組みの2点の視点で考えていく必要があると認識しているところでございます。  国への要望といたしましては、全原協を通じまして、立地市町村の持続的振興という観点から、電源三法交付金について施設の解体撤去完了まで交付対象期間とすることなどを要望しておるところでございます。  本市の自主的な取り組みにつきましては、新たな自主財源の確保に取り組んでまいりたいと考えておりまして、先月プロジェクトチームを設置いたしまして、ふるさと納税の推進について検討を進めているところでございます。  また歳入の確保とあわせまして、行政の棚卸しを行い、行政のスリム化を進め、歳出の削減に取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。  以上でございます。 162 ◯18番(馬渕清和君) 交付金等の延期を求めるということですが、これまでも基金の取り崩しを実施するということも述べられていましたが、財政調整基金もいずれ底をつきます。やはり今後は事業の縮小、見直し及び廃止等も実施しなければならないと思います。それと同時に、減収部分をどのように手当てをするのか。私は、やはり新たな企業誘致、そして雇用の創出ではないかと思います。  では次に、その雇用創出等についてですが、マニフェストには、原子力産業に加え、敦賀の経済を支える新たな産業と創出と育成とうたわれていますが、先ほども日本原電1号機に触れましたが、1号機は4月27日に運転を終了しました。そして今後は廃炉作業に入ります。  そこで、その場合どれぐらいの雇用が見込めるか。また、運転時と比べどのように税収に変化が出るのか。その点、お聞きいたします。 163 ◯企画政策部長池澤俊之君) 1号機の廃炉にどれくらいの雇用が見込めるかという御質問ですけれども、敦賀1号機につきましては、現在廃止措置計画の検討を行っており、現段階で具体的な雇用への影響はわかりませんが、運転中に比べ減少することが懸念されます。  事業者には、安全確保を最優先に進めていただくと同時に、地元発注、地元雇用にも最大限配慮いただき、雇用機会がふえるよう求めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 164 ◯総務部長(刀根茂君) それでは私のほうから、運転時に比べてどのように税収などの変化があるかということのお尋ねだと思います。  平成26年2月にお示しした中期財政計画のとおり、約7億円の減収を見込んでおるところでございます。その内訳といたしましては、電源三法交付金で4億円、税で2.6億円、核燃料税交付金で0.5億円ということでございます。 165 ◯18番(馬渕清和君) やはり運転時と比べまして、どちらにしても大きな影響が出るものだと思われます。  そこで、これから敦賀市にも新たな雇用創出が求められます。今後予定される新たな産業団地構想についてもしっかりと取り組んでいかなければならないと思います。  そこで質問と提案をさせていただきます。  まず、莇生野地区にある現産業団地はいつごろ完売できるのか。その時期等をお聞きいたします。また、それに対する戦略をお聞きいたします。 166 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 莇生野の産業団地につきましては、去る4月22日に株式会社アイケープラストさんへの分譲によりまして分譲の面積13.8ヘクタールのうち11.52ヘクタールを分譲し、残り2区画、2.28ヘクタールとなりました。  完売の見通しにつきましては、現在交渉中の企業もあり、具体的な時期については控えさせていただきますが、引き続き早期に完売できるよう全力を挙げて取り組んでまいります。 167 ◯18番(馬渕清和君) 現在交渉中ということで、早期の完売に期待したいと思います。  では、田結の第2産業団地についてですが、現在の進捗状況と企業誘致の考え方についてお聞きいたします。 168 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 第2産業団地の進捗状況につきましては、昨年度、本市の立地環境、企業の立地動向等に関するアンケート調査を行いました。それらを踏まえ、今後、整備する区域の選定理由やその区域で導入しようとする業種や規模、工業用地と農用地との利用の調整に関する事項、労働力の需給に関する事項などを盛り込んだ整備計画について国との協議や県の同意が必要であるため、その協議を進めているところでございます。  また、早期の整備完了を目指すため、計画協議と並行し、昨年行った現況測量を活用し、産業団地の敷地造成や上下水道の移設、新設についての詳細設計及び市道田結1号線道路改良、準用河川田結川のつけかえに伴う詳細設計を近々発注の予定でございます。  企業誘致の考え方についてですが、第2産業団地の企業誘致の考え方につきましては、周辺大都市圏と直結した高速道路網や敦賀港との近接性等の優位性を生かすため、製造業に加え、道路貨物運送業、倉庫業など物流関係も誘致対象業種として誘致活動を展開してまいります。  また、昨年行った立地に関するアンケート調査も調査地域等を広げるなど継続して行い、本市の現状、立ち位置をしっかり把握し、企業誘致に結びつくようあわせて取り組んでまいります。
     なお、物流関係を検討する際には、雇用面を考慮し、流通加工場等の作業場を備えた施設要件も重視して取り組んでまいりたいと考えております。  さらには、今後予想される東南海地震などの大規模災害時の事業継続面、輸送、供給面でのリスク分散を考慮し、新たな生産、流通拠点を想定する場合、比較的災害の少ない地域である点もアピールポイントになると考えております。  以上でございます。 169 ◯18番(馬渕清和君) これから詳細については国や県と協議を進めていくということで、また企業誘致につきましても製造業に限らず幅広い業種を対象にするということです。  では、この第2産業団地が完成した場合に敦賀市への税収及び雇用をどのように見込んでおられるのか。これは進出する企業の業種や規模等にもよりますが、そこのところの見込みを立てておられると思いますが、その点をお聞きいたします。 170 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 団地が完成した場合の税収及び雇用ですが、税収ということでございますが、進出する企業の業種や規模などにより投下する費用もさまざまでございます。見込みでの金額を申し上げることはできません。  また雇用につきましては、他県の産業団地の状況を見ますと、7ヘクタールぐらいの敷地を使って600人ほどの雇用があるところもあれば、20ヘクタールほどの敷地を使って20人ぐらいの雇用しかないところもございます。業務内容によって状況が大きく変わります。大手の物流企業では20ヘクタールで1000人ぐらいの雇用があるというところも聞いております。  現在の産業団地の人数から計算をしますと、4月1日現在、10.7ヘクタールの分譲地に対し雇用者が335人ということでございますので、単純に計算をすると1ヘクタール当たり約30人でございます。第2産業団地の分譲予定面積7ヘクタールということで考えれば、およそ200人でございます。  なお、業種によって雇用の数もさまざまでありますが、より多くの雇用が生まれるよう企業の誘致活動を行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 171 ◯18番(馬渕清和君) 雇用につきましては少し説明がありましたが、具体的な金額の提示はありませんでした。  やはり整備をするに当たり、どれだけの投資が必要になるのか、そして費用をペイするには何年ぐらいを見込んでいるのか、投資していつ回収できるかなど、経営感覚を持って見込みを立てて事業を進めなければならないと思います。その点、しっかり計画を立てていただきたいなというふうに思います。  では、ここで産業団地候補として提案させていただきます。  私は、敦賀市に産業団地新設の適地がないかと考えをめぐらせています。そこで先日、粟野地区の長谷集落を調査いたしました。ちょうど粟野スポーツセンターの北側に隣接する田園地区の中に、字名ですが堂山という小高い山があります。あそこを平地にすれば16ヘクタールぐらいの団地の造成が可能となります。それと、切り土を有効活用すれば近接に新たに15ヘクタールの団地造成ができるのではないかと思います。トータルでは30ヘクタールぐらいの団地造成が可能かと思います。  現地はのどかな田園です。ここからは松原公園を初め敦賀市街が一望できます。常に環境にすぐれた場所です。騒音、振動、臭気、公害等を出さない業種であれば近隣の皆さんも受け入れていただけるのではないかと思います。現地は環境として地質的には軟弱地盤でないことも確信しております。莇生野や田結地区よりも地価や造成面でも有利であり、産業団地として私は適地であると思います。  そして、敦賀南スマートインターとも近く、また県エネルギー研究センターもあります。これらとコラボして、製造業だけではなく研究施設としても大いに活用できるのではないかと思います。  私は推奨しますが、このことは部長とも少しお話をしましたが、その件についての御所見をお聞きいたします。 172 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 3番目の産業団地ということでございますが、目先のことだけではなく、敦賀市の将来を展望して市政を進めていくことが非常に大事だと考えております。  しかしながら、今、第2産業団地整備事業も動き出したところでありますので、まずは第2産業団地の整備に係る国や県との協議を進め、できるだけ早期の用地取得に努めるとともに、莇生野の産業団地の早期完売にも取り組んでまいります。  御提案のありました地域につきましては、造成をしようと思えば可能な地域であると思いますが、地域に存在する農地の多くが耕作をされており、農業振興の観点からも大事な地域であり、開発をする区域もあれば、のどかな田園地域を維持していくことも大切なことだと考えております。  つきましては、現産業団地、第2産業団地の分譲の見通しがある程度明確になり、地域経済、地域の人材、土地利用状況等を十分見きわめながら今後進めていくべきものではないかなと考えております。  以上です。 173 ◯18番(馬渕清和君) すぐにとは言っていませんので、一つの提案とさせていただきます。  次に、北陸新幹線開業を見据えた新しい都市づくり、駅周辺及び市街地商店街の活性化を支持しますとあります。そのことについてお聞きいたします。  新しい都市づくりとは駅周辺だけのことを想定しているのか。また、具体的な商店街の活性化策をお持ちなのか。この2点をお聞きいたします。 174 ◯市長(渕上隆信君) 新しい都市づくりというのは、駅周辺の開発やまちづくりを積極的に推進するのはもちろんでございますが、中心市街地だけではなくて、郊外においても必要な開発やまちづくりを進めていくような敦賀市全体の都市づくりを考えております。  各地域には、固有の歴史や資源を有するとともに、これを背景とするそれぞれの重要な役割があると認識しており、新しい都市づくりにおいては、それぞれの地域の固有の資源や果たすべき役割を十分勘案し、まちづくりを進めていく必要があると認識しております。 175 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 具体的な商店街の活性化について、活性化策を持っているのかという御質問だと思います。  商店街の活性化につきましては、敦賀市中心市街地活性化基本計画に示されている商業の再生の実現を目指して、さまざまな施策を実施しているところでございます。  従来から、市では商店街の空き店舗への出店者に対する家賃補助、改装費の支援を行い、出店しやすい環境づくりを進めてまいりました。今年度は、新たに創業者への支援やおもてなしを強化する店舗に対する支援も計画をしております。  しかし、他市の成功例などを見ますと、オーナーが経営する形態から、貸し店舗に改装し、元気がある若者に貸して家賃収入を得る貸し店舗型経営に移行されています。そのような動きを進める施策について、今後検討をしてまいります。  また、定住者増加策としては、夫婦が子供の成長に合わせ転居をする場合、学校の区域が変わらないような場所に新たな居住地を求める傾向にあります。結婚の際の居住地の選択に中心市街地を選んでいただけるよう、例えば市営住宅の設置策なども検討し、商店街の活性化と定住が図られるよう努めてまいります。  イベント関連の施策としては、中心市街地賑わい街づくり支援事業費として、にぎわいを創出することを目的にイベントを実施する商店街や市民団体等に対し運営費の補助を実施しております。現在この支援事業を活用していただいている駅前ふれあい市、敦賀百縁笑店街、晴明の朝市など、商店街や市民団体等の皆様が積極的に取り組んでいらっしゃる活動をさらに活発にするべく、これからも行政が何をお手伝いすればいいのか話し合いの場を持ちながら進めてまいりたいと存じます。  以上です。 176 ◯18番(馬渕清和君) これまで中心市街地活性化基本計画に基づいてさまざまな施策を実施しているということですが、例えばこれまで、先ほども話がありましたが空き店舗への出店者に対する家賃の補助等を行ってきました。しかし、補助対象期間が終わればいつの間にか閉店しているのが今日までの実情です。出店者の営業努力が足りないと言えばそれまでですが、そこのところも分析しなければならないと思います。  そして、今ほどオーナーが経営する形態から貸し店舗型経営に移行するということですが、そのことについても商店街の皆さんにも理解を得ていただきたいと思います。  それと、今ほど中心市街地に市営住宅を設置すると答弁がございましたが、これは新たに建設をする予定なのか、また具体的な場所、規模はどれぐらいを検討されているのか、お尋ねいたします。 177 ◯産業経済部長(西浦良雄君) 定住促進についての一つの例でございますので、今後その方法が中心市街地や商店街活性化にふさわしいか検討してまいりたいと存じます。そうなった場合、場所についても今後の課題でございますし、既存の民間のアパートを借り上げてやるということも検討の一つだと思いますので、研究をしてまいりたいと思います。 178 ◯18番(馬渕清和君) やはり市営住宅へ入居を希望される方は、なるべく安い使用料のところを求められると思います。どうしても中心市街地に市営住宅を借りるとか建てるとかすると、おのずと使用料が上がってくるのではないかと思います。そこらあたりは慎重に取り組んだほうがいいのではないかと思います。  では次に、敦賀南インターから市街地に直結する幹線道路の早期整備とあります。まず、敦賀南スマートインターの進捗状況と完成の時期について、そして利用できる車種について、お聞きいたします。 179 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 敦賀南スマートインターチェンジの進捗状況でございますが、まず用地買収につきましては、事業用地全ての契約を完了しております。また工事につきましては、ことし2月16日に契約し、4月から本格的に着手し、現在、土砂の掘削や水路の設置等の造成工事や橋梁等構造物工事の準備を進めておるところでございます。  スマートインターの供用開始時期につきましては、中日本高速道路では、平成28年度末を目標とし鋭意努力をしているところでございます。  次に、利用できる車種についてでございますが、これは長さ12メートル以下のETC車載器を搭載したものとなります。これは大型トラック、大型観光バスまでの車は通行可能ですが、長さ12メートルを超える大型トレーラー等は通れないことになります。  以上です。 180 ◯18番(馬渕清和君) 今の答弁の中にはございませんでしたが、ちなみに通行時間帯はどのようになるのか。  それと、通行車種については12メーター未満ということで大型トレーラーは通行できないということですが、しかし、ここは近畿方面から来れば敦賀の玄関口でもございます。敦賀港や市内の工場に向かう大型トレーラーの利用が私は予想されます。大げさかもしれませんが、私は大型トレーラーが通行できないことは敦賀の発展の阻害要因にならないか大変危惧しております。  そこで、このインターの建設に当たりトレーラーを通行できるようにしてほしいとか要望されなかったのか。まず、通行できない理由と検討されたのか、お聞きいたします。 181 ◯建設水道部長(寺島昭広君) まず利用時間のほうからお答えいたします。通行可能な利用時間につきましては、24時間利用可能となってございます。  次に、通行できない理由でございますが、12メートル以上のトレーラーが通行するためにはインターを大きくする必要があり、舞鶴若狭自動車道を横断するボックスの位置の変更も生ずるため、対応することは困難と考えております。  また、12メートル以上の車両についての検討の御質問でございますが、スマートインターの連結許可申請に必要な実施計画書作成段階において、地区協議会でもその内容について検討していただきました。その中で12メートル以下とした理由につきましては、スマートインター周辺の土地利用から判断して、それほど多くのトレーラーの利用は見込めないことに加え、舞若道を利用する場合は前後の敦賀インターまたは若狭美浜インターで乗りおりできることから、12メーター以下とした場合の利用者への影響は軽微だと判断をいたしたところでございます。  さらに、現在スマートインターの種類には利用できる車両の大きさが6メートル以下、8.5メートル以下、12メートル以下、フル規格の4種類のインターがございます。連結許可申請を行うためには、その設置要件としてBバイC、これは費用便益比でございますが、このBバイCが1以上でなければならず、検討の結果12メーター以下の車両に対応するインターを採用いたしたところでございます。  以上です。 182 ◯18番(馬渕清和君) 完成しましたら利用しようかなという方からどうなのかということで、質問させていただきました。一応構造上の物理的な問題もあると思いますが、少し残念なような気がします。  次に、スマートインターから市街地に直結する道路、岡山松陵線の未開通区間の開通についてお聞きいたします。やはりスマートインターが供用されると同時に開通すべきと考えますが、現在までの進捗状況と完成時期についてお伺いいたします。 183 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 県が進めている都市計画道路岡山松陵線については、平成24年11月に事業認可を受け、その後、事業用地確定に必要な基本的な設計を終え、現在用地買収が進められているところでございます。福井県によりますと、用地契約率は平成27年6月19日現在で約38%──これは面積べースでございますが──とのことでございます。  また供用開始時期につきましては、事業の認可期間となっている平成30年度となるよう県に要望しているところでございます。  以上です。 184 ◯18番(馬渕清和君) 今、用地契約の答弁がございました。38%ということですが、用地買収についてお聞きしたいんですが、必要となる面積、土地の所有者は何名いるのか。また、支障となる物件は何件で、そのうち何件が移転されたのか。また、交渉中は何件であるのか、未交渉は何件であるのか、お聞きいたします。 185 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 御質問の件について、これまで福井県にお聞きしているところでは、用地買収の総面積、これは全体で9842平米で、そのうち3721平米が契約済みとなっており、残りは6121平米とのことでございます。  次に地権者でございますが、全体で31の地権者がおり、そのうち契約済みが16地権者、残りは15地権者となってございます。  支障となる物件でございますが、全体で25棟ございまして、そのうち契約済みが13棟で残りは12棟でございます。  また交渉についての御質問でございますが、平成24年度に地権者の皆様に説明会及び意向調査を実施いたしました。交渉につきましては、その意向調査の結果に基づき、予算の範囲内で行う予定とお聞きしております。  以上でございます。 186 ◯18番(馬渕清和君) ただいま御説明ございましたが、用地契約が38%ということですが、果たして事業の認可期間30年に完成するのかちょっと疑問ですが、また注視してまいりたいと思います。  それでは次に、マニフェストには、健康長寿を推進するため総合運動公園でのグラウンド・ゴルフ使用の継続と一部の公園をグラウンド・ゴルフ場として整備とあります。その点についてお聞きいたします。たしか総合運動公園のグラウンド・ゴルフ場は、新しいグラウンド・ゴルフ場が完成した場合はその状況を見て判断したいと前市長は述べられていました。  そこでお尋ねいたします。市長はそのまま継続して使用できるようにするとマニフェストに記述されていますが、その考えで変わりがないのかお聞きいたします。 187 ◯市長(渕上隆信君) グラウンド・ゴルフ場についてでございますが、先日、リラ・グリーンを見てまいりました。すごく立派なものでして、たくさんの観光客が来るんだろうなということを見せていただきました。ただ、あいにく5月の雨量が少なくて、芝の活着がおくれているということも伺っておりまして、もうちょっと時間がかかるのかなということがございます。  リラ・グリーンにつきましては観光振興、総合運動公園につきましては健康増進とすみ分けることも今後検討してまいりたいと思っております。 188 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) リラ・グリーンの供用開始によって多くの愛好家の方などに利用していただきたいと考えております。また練習場につきましては、やはり利用者のニーズや今度のリラ・グリーンの運営状況を見きわめながら、指定管理者等と十分協議してまいりたいと考えております。  以上です。 189 ◯18番(馬渕清和君) ちょっと確認ですが、そのままでなく、一旦閉鎖してからまた運動公園のグラウンド・ゴルフ場の使用を考えるという理解でよろしいですか。 190 ◯市長(渕上隆信君) グラウンド・ゴルフ場につきましては、総合運動公園につきましては、9月ごろにリラ・グリーンができるということで一旦閉鎖するかなという話があったかと存じます。リラ・グリーンにつきましては、9月に使用できるという状況ではございませんので、その使用がちょっとおくれるということを感じております。そういうことにしますと、今の総合運動公園は閉めることができませんので、その継続のうちにいろんな検討をしてみたいというふうに思っております。 191 ◯18番(馬渕清和君) 私が聞いているのは、完成したときに一旦運動公園のグラウンド・ゴルフ場は閉鎖するのかということをお尋ねしています。 192 ◯市長(渕上隆信君) 完成したときというのが9月でなくて、もうちょっとおくれるんです。ずっとおくれるかもしれないので。その間に検討していきたいということを今申し上げている次第でございます。 193 ◯18番(馬渕清和君) おくれるのはいいんですけれども、おくれて完成します。完成した後に今の運動公園のグラウンド・ゴルフ場は一旦閉鎖して、新しいグラウンド・ゴルフ場の状況を見てからまたあけるという御理解でよろしいですか。 194 ◯市長(渕上隆信君) 一旦閉めるという多分、前市長の話とかそういうのがあるのではないかというふうに思っております。その中で、グラウンド・ゴルフ場、今の総合運動公園というのは健康増進の場として非常に役に立っているというふうに感じております。リラ・グリーンにつきましては大変立派なもので、いいとは思うんですけれども、その部分につきましては観光に資するものが大きいのではないかというふうに感じております。  そういう中で、一旦閉めることなく運用することも含めて検討したいということを思っております。 195 ◯18番(馬渕清和君) マニフェストにはそのまま継続して使用できるということが書いてございましたので、質問させていただきましたけれども、もう一度、再度お聞きいたします。新しいグラウンド・ゴルフ場ができた場合には、一旦、運動公園のゴルフ場を閉めて、それから様子を見てからまたあけるという御理解でよろしいですか。 196 ◯市長(渕上隆信君) マニフェストの話になるんですけれども、マニフェストではそのまま使えるようにしたいという思いを書いてあったかと存じます。そのままあけるという話になりますと、指定管理者との話ということが出てきます。また、リラ・グリーンについての利用促進についてどういうふうに捉えるのかというのも出てきますので、その辺を検討していきたいなということを考えておりまして、その検討に入りたいということを申し上げております。 197 ◯18番(馬渕清和君) それでは、再度検討するということで理解させていただきます。  では次に、一部の公園をグラウンド・ゴルフ場として整備すると述べられていることについても、具体的な案があるのか、お聞きいたします。 198 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 公園をグラウンド・ゴルフ場として整備するとの問いでございますが、公園は本来、運動や散策、休息の場所として多様な機能を有する施設として、誰もが気軽に利用することを目的として整備されたものでございます。  その中で、既に現在一部の公園では、使用目的や他の利用者に支障を来さない範囲の中でグラウンド・ゴルフの場として使用いただいているところでございます。 199 ◯18番(馬渕清和君) どこかに専用の公園をつくるのではなく、今の公園のところで許可をしてグラウンド・ゴルフをしてもらうという理解でよろしいんですか。 200 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 現に今申し上げましたように、既に現況の公園の中でいろいろ使用目的や他の利用者に支障のない範囲の中で、既にグラウンド・ゴルフの場として皆さんに利用いただいている状況でございますので。  以上でございます。 201 ◯18番(馬渕清和君) 公園で一部許可をして使用しているということですが、ちなみに使用している公園、何カ所ぐらいあるのか、お聞きいたします。 202 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 現在どのような利用をされているのかという御質問でございますが、これまでグラウンド・ゴルフ場として使用されている公園につきましては、松島中央公園や昭和第1公園、また市立図書館の近くにございます津内緑地など、全部で9公園で約13団体の方々からの申請をいただき、ほぼ毎日のようにグラウンド・ゴルフの場として使用いただいている状況でございます。  以上でございます。 203 ◯18番(馬渕清和君) 次に、SLの運行などJR敦賀港線を復活し、敦賀駅と敦賀港を結ぶ新しいアトラクション型の観光振興を推進とあります。そのことについてお聞きいたします。  この事業は、実施主体は民間か、それとも市の直営を考えているのか。また、どのような構想を考えておられるのか、お尋ねいたします。 204 ◯市長(渕上隆信君) 馬渕議員御質問いただきましたように、SLの運行というのは、やりたいなということで気持ちとしては持っております。  ただ、JRの敦賀港線の活用については着想の段階でありまして、今後これに実現可能性の観点を加えていく必要があると考えております。  現時点では、JR敦賀港線は日本貨物鉄道株式会社──JR貨物の所有財産であるとともに、休止中の扱いであり、実現に向けては非常にハードルが高いことは認識しているところでございます。ただし、平成24年度に開催されました敦賀長浜間鉄道開通130周年記念事業においてはJR貨物の協力を得て軌陸車の運行等を行った実績があることから、イベント時における活用も一つの方策と考えております。  また、運営主体につきましては、いまだ実現可能性が判然としていない着想の段階でございますので、市の直営ではなく民間主導が望ましいと考えておりますが、まだ考えている段階でございます。 205 ◯18番(馬渕清和君) まだ考えておられるということですが、赤レンガ倉庫も10月にオープンします。市民の中から大丈夫だろうかという不安の声もあります。残念ながら博物館通りの町家再生事業で営業を始めた1店舗が閉店しました。こちらのほうも相当創意工夫をして取り組まなければなりません。周辺には鉄道資料館や人道の港ムゼウムもあります。また、ランプ小屋も購入しました。やはりこれからは金ケ崎緑地一帯を視野に入れて整備を進めるべきだと考えます。  金ケ崎緑地公園一帯の整備構想については、私もこれまで質問と提案をしてまいりました。そして市長もSL云々ともマニフェストで述べられております。  そこで再度、構想を提案いたします。官民共同で本町第3公園にありますSLを金ケ崎緑地に移動して、鉄道とまちづくり実行委員会の皆さんや旧国鉄職員OB、JRの職員、また鉄道友の会の協力を得て、石炭を投入する体験や汽笛を鳴らす体験、ライトアップなどをしてみてはと思います。また客車などをつないで、その中で軽食を楽しむなどしてみてはと思います。また、休止中のJR敦賀港線の一部を活用し、先ほども話がありましたが敦賀長浜130周年では軌陸車ですか、そういうものを使ってみてもいいと思います。またレールバイクやトロッコ等を走らせてはと思います。  このような取り組みは、北海道の陸別町では気動車の運転体験やトロッコの乗車体験など、また島根県の出雲市の一畑電車でも昔の車両を復元させ運転体験ができます。運転まではできなくとも、レールの一部を活用してはと思います。  これらの構想について、以上、提案とさせていただきますが、御所見がありましたらお聞きいたします。
    206 ◯企画政策部長池澤俊之君) 本町第3公園にありますSLの移設についてでございますけれども、これまでも答弁させていただいておりますけれども、技術的な問題が大きいと考えております。SLは製造されましたのが昭和15年でありまして、既に製造から75年が経過しております。そのため金ケ崎緑地までの移設に耐えられないと思われます。また議員御提案の石炭投入や汽笛につきましても、75年が経過する中、既に使用することができない状況にございます。  このことから、現時点で本町第3公園にありますSLの移設と活用は技術的な観点から極めて困難であると認識しているところでございます。  以上でございます。 207 ◯市長(渕上隆信君) 今答弁ありましたように、本町の公園のSLは大分傷んでいますので難しいかと思いますが、議員の提案につきましては、夢のある提案でございますので一度考えてみたいなというふうに思います。 208 ◯18番(馬渕清和君) 別にそれにはこだわってないんですけれども、やはりどうしたら実現するか知恵を出して、大いに汗をかいていただきたいと思います。  前回、敦賀長浜間130周年記念事業でもJR貨物さんにも協力をしていただきました。そう思えば、私は先ほどの一例も可能ではないかと思いますので、今後に期待したいなというふうに思います。  次に、マニフェストの2点目、新しい「地域・人」づくりについてお聞きいたします。  その中で、心豊かな青少年の育成と学力の向上、敦賀の将来を担う人材の育成とありますが、教育政策全般について市長としての今後の方向性をお聞きいたします。 209 ◯市長(渕上隆信君) 現在、子供たちを取り巻く環境は変化が激しく、さまざまな課題があります。このような中、地域社会が一体となって、敦賀で育つ青少年が豊かな人間性や社会性を育て、みずからを律しつつ他人とともに協調し、思いやる心、感動する心が育まれる学校教育、社会教育の充実に努めてまいります。  また国は、これからの時代に求められる資質、能力を持てる力を総動員して主体的に解決していこうとする力と述べております。本市におきましても、学力とふるさと意識を高めることで敦賀の将来を担う人材の育成を目指します。  以上でございます。 210 ◯18番(馬渕清和君) それでは、先ほども質問がありましたが、今答申が出されて進められようとしております角鹿中学校における小中一貫教育についてのお考えを再度お聞きいたします。 211 ◯市長(渕上隆信君) 先ほどの答弁と重複するのでございますが、角鹿中学校を含めた小中一貫教育の今後の展望につきましては、非常に重要な教育課題であると認識しております。また、保護者、地域からいただいております要望等につきましても重く受けとめております。  小中一貫教育という新たな学校づくりについては、敦賀市小中一貫教育検討委員会に諮問し、平成26年11月27日に答申をいただいております。答申には、敦賀市としての基本的な対応を決定する上で、他の中学校区との関係や人口の長期的な見通し、市政全体での位置づけや予算などに十分配慮するとともに、敦賀市の教育方針に基づいたものとすることと記載されております。  今後は、答申に基づき、敦賀市全体の方針を定めながら審議を重ねてまいりたいと思います。 212 ◯18番(馬渕清和君) 小中一貫教育につきましては、市の全域の状況を踏まえ検討していくと答弁されました。私も先日、PTAの皆さんから熱い要望をお聞きいたしました。また、区長会からも要望書が出ています。市長も区長の声を反映するとマニフェストで述べられていますので、再度、後退することなく前向きに検討していただきたいなと思います。  そして、先ほどもお話がありましたが、一度PTAの方を初め区長会の皆さんとしっかり話し合いの場を持っていただきたいなというふうに思いますが、その点についてお聞きいたします。 213 ◯市長(渕上隆信君) 議員おっしゃいますように、区長さん、またPTAの方々と一回きちんと膝を突き合わせて話をしたいと思います。 214 ◯18番(馬渕清和君) やはりPTA初め区長さん方は大変不安になっておりますので、早急にその話し合いの場を持っていただきたいなというふうに思います。  それでは次に、3点目、新しい「安全・安心」づくりについてお聞きいたします。  災害に強いまちづくりを推進するため、各地域の自主防災組織や消防団等の活動を支援とありますが、具体的な支援方法をまずお聞きいたします。 215 ◯市長(渕上隆信君) 各地域の自主防災会につきましては、自助、共助、公助のうち共助に当たる地域防災力の向上のためには大変重要であると考えております。今後とも各地区の自主防災会とコミュニケーションを図りながら防災活動や訓練などについて協力、助言を行ってまいりたいと考えております。  各地域の防災力が向上することによりまして市全体の防災力がより向上し、市民の皆様の生命、財産を守ることができると考えておりますので、これからも自主防災会の設立や活動に対し支援を継続してまいりたいと考えております。  その他詳細につきましては担当部長からお答えいたします。 216 ◯市民生活部長(伊藤信久君) それでは私のほうから現在の補助事業の内容について御説明を申し上げたいと存じます。  まず防災器具等整備費助成金というのがございまして、自主防災会の設立の有無にかかわらず、各地区の防災器具の購入に対する補助金がございます。助成額といたしましては購入費用の2分の1で上限額は25万円でございます。  また、自主防災会の設立補助金として、自主防災会の設立に対する補助金がございます。自主防災会が設立された年度のみでございますが、上限額を30万円として全額補助となっております。  さらに、自主防災会の運営費等の補助金といたしまして、設立した自主防災会に設立年の翌年度から3カ年を対象といたしまして、軌道に乗るために必要な費用に対する補助金がございます。これは上限額10万円の全額補助となっております。  そのほかにも、各地区での防災訓練への補助、さらには研修に参加する費用の補助がございますし、防災士資格の取得に対する補助については上限額を10万円といたしまして全額補助となっております。  現在あるこれらの補助制度を継続いたしまして、地域防災力の向上につなげるため各事業をさらに周知してまいりたいと存じますので、御活用いただきますようよろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 217 ◯18番(馬渕清和君) ただいま助成金とか補助金のお話を伺わせていただきました。  それではここで、敦賀市におけます自主防災会の設立の状況をお聞きしたいと思います。 218 ◯市民生活部長(伊藤信久君) それでは、設立状況ということでお答え申し上げます。  きょう現在で、市内には131の行政区がございますが89の行政区が設立となっております。そのうち今年度に入ってから、議員さんお住まいの櫛川、さらには和久野、そして角鹿町の3地区において自主防災会を立ち上げていただいております。  地域防災力を向上していくためには、各地区におきまして組織的な防災活動を行うことが非常に重要であると考えられますので、地域の中で役割分担とか防災活動を行う自主防災会が増加することについては、非常に頼もしく思っている次第でございます。  以上でございます。 219 ◯18番(馬渕清和君) 設立に向けての目標は全地域で立ち上げていくことだと思いますが、まだ未整備のところがあると思います。その町内の立ち上げに向けての方策等がございましたらお聞きいたします。 220 ◯市民生活部長(伊藤信久君) 先ほど御説明を申し上げました補助金制度の活用、啓発、周知も当然ございますが、各地区のいろんな御事情によりまして自主防災会の立ち上げにつきましては時間がかかるケースもございますし、また人口規模の問題で自主防災会の組織体制を編成することが難しい地区もあろうかと存じます。  自主防災会につきましては、地域の皆様方が自主的に防災活動を行うための団体でございますし、防災力の向上を目指すためには設立された自主防災会が各地区の安全、安心のために積極的に活動いただくことだと考えております。  市といたしましても、出前講座だとか、さらには地域防災連絡協議会の場を活用いたしまして、自主防災会の必要性とか有効性を説明してまいりたいと考えております。また、人口規模の問題で設立できないケースにつきましては、隣接地区との合併設立など積極的に御提案を申し上げたいと考えております。  以上でございます。 221 ◯18番(馬渕清和君) 私の地区でも本年度から自主防災会を立ち上げました。これから計画を立てて災害時の減災に努めたいと思いますが、具体的な進め方に苦慮しています。  自主防災会の最大の目的は、私は、大災害が発生した場合、行政や消防などの公共機関もパニックになります。そういった場合に体の不自由な方やお年寄り、乳幼児など災害要援護者に対し、誰がどのようにして避難させるかだと思います。そのためには、まず地区でおのずと人数を調査して把握していただくことが必要であります。そして日ごろから定期的に訓練をすることだと思います。  失礼かもしれませんが、今、助成金のお話がありましたが、資機材をそろえるだけになっている地区もあるように思います。先ほども行政としては、あくまでも自主防災会なので地域で考えてくださいではなく、私は行政としても進め方を配慮した自主防災会ガイドブック、このようなものがあるんですけれども、こういうようなものをつくっていただきまして、敦賀市版を作成していただいて市民に周知していただきたいと思いますが、その点についてお伺いいたします。 222 ◯市民生活部長(伊藤信久君) それではお答え申し上げます。  現在、自主防災会の設立に関して御相談がある町内につきましては、自主防災組織の設立目的とか組織の編成、平常時及び災害時の活動等が示されている消防庁発行の「自主防災組織の手引」をお貸しし、設立の参考にしていただいております。  しかしながら、各町内におきましては人口規模だとか、さらには注意すべき災害の種別が異なる場合がございます。このため自主防災会の設立や活動につきましては個別に御相談をいただきながら職員が対応しているところでございます。  市といたしましても、出前講座等を通じて各町内とコミュニケーションを十分に図りながら、その町内の災害種別等に応じて地区の防災計画が作成しやすく、また理解されやすくなるよう積極的にかつ丁寧に助言してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。  そういった町内とのコミュニケーションの中で、ガイドブックの必要性が生じた場合には、作成についても十分あり得るかなと考えます。  以上でございます。 223 ◯18番(馬渕清和君) やはり実際何をするのかわからないといった地区もあると思います。ここにあるガイドブックは大変わかりやすいんです。災害によってもいろいろな地域によって違うと思いますので、ぜひとも敦賀市版というのも一度検討していただきたいなというふうに思います。  次に、笙の川を初めとする各河川の整備促進とありますが、市長も御承知のとおり笙の川は治水安全度の低い河川です。私も過去、笙の川の整備につきましては何回か質問いたしました。しかし今日まで部分的な河床掘削のみで終わってしまい、何ら根本的な解決はなされていませんでした。  そこで、お聞きいたします。今年度の笙の川の河川整備計画等をお聞きいたします。 224 ◯市長(渕上隆信君) 笙の川の河川整備でございますが、6月22日に公表されました福井県の6月補正予算案では、笙の川の河川改修のための測量調査費が計上されたと伺っております。予算が認められますと、速やかに着手されるものと考えております。市民の安全、安心のため、スピード感を持って事業を進めていただくようお願いしたいと存じます。  詳細につきましては部長から答弁いたします。 225 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 笙の川の河川整備計画につきましては、平成21年1月に福井県にて策定をされております。河川管理者であります福井県に現在の状況を確認いたしましたところ、今ほど市長からお答えしたとおり6月補正において河口から木の芽川合流点までの区間の測量調査費を計上したとお聞きしております。この補正予算が認められれば事業に着手されるわけですが、平成25年9月の台風18号の際には氾濫危険水位を越え、沿川地区に避難勧告を出した経緯もございますので、市民の生命、財産を守るため、市の重要要望として一刻も早い改修を今後も引き続き要望してまいりたいと考えております。  以上です。 226 ◯18番(馬渕清和君) 県は6月補正で河口から木の芽川合流点までの測量調査等を計上したということでございますが、笙の川の河川整備計画方針は平成20年7月に策定されています。計画規模は100年確率、計画降雨量は1日当たり220ミリ、基本高水流量は1200立米パーセコンドでございます。  一方、河川整備計画では、平成21年1月29日に策定され、計画規模は50年確率で、計画降雨量は1日当たり207ミリ、基本高水流量は950立米パーセコンドで計画されています。  工事の種類は河床掘削、護岸の矢板補強、橋梁の改築、補強となっておりますが、県は今申しました河川整備計画についての河口から木の芽川の測量をやるということで理解していいのか、その点をお聞きいたします。 227 ◯建設水道部長(寺島昭広君) まず少し整理をいたしますと、河川整備基本方針、これは将来的に100年確率で1200立米パーセコンドで計画流量を流すわけなんですけれども、それとは別に、これから工事期間を30年ぐらいで河川を改修する笙の川の整備計画というのがございます。これが計画流量950立米パーセコンドでやるわけなんですが、今おっしゃられたとおり河床掘削約1メーターで整備をするんですが、あくまでもこの整備計画というのは、これだけ流しますよとか、改修の方法としてはどうしますというような大きな計画であって、詳細な計画については補正予算で上げました測量調査、これをやった上で、また新たに詳細な計画が立てられるものというふうに考えております。  以上です。 228 ◯議長(有馬茂人君) あらかじめ会議時間を延長いたします。 229 ◯18番(馬渕清和君) これまで河床の掘削をすることによって流下能力がどれだけ増加したのか。やらないよりやったほうがいいと言うかもしれませんが、毎年、河床掘削をしなければ土砂が流れ込んできて河床が高くなってしまいます。これはもう河床掘削云々のことではなく、抜本的に川幅を広げる引き堤以外に市民の安全、安心は確保されないと思います。しかし現状は難しいと思います。  そこで私は、来迎寺橋のかけかえを以前から提案しております。あくまでも私の調査ですが、来迎寺橋桁下では被災流量は526.8立方メートル、治水安全度は0.44しかありません。また余裕高は、河川管理施設等構造令第20条に1メートルをとらなければならないとうたっていますが40センチほどしかありません。すなわち60センチも規定の高さより低いということです。ですから、一番危険な流下能力の低い来迎寺橋のかけかえを進めるべきだと思います。  前市長の答弁ですと、かけかえには約3億円で整備できると述べられました。ちなみにこれも私の調査ですが、工事費は国が2分の1、すなわち1億5000万円で、県が10分の1ですなわち3000万円、残り4割、1億2000万円が市が負担になると聞き及んでいます。これを2カ年継続事業とした場合、年約6000万円となります。  この金額は、堤防が破提し市民の安全、安心のことを考えれば、とても安いんじゃないかなというのが私の実感ですが、その点についてお聞きいたします。 230 ◯建設水道部長(寺島昭広君) 今御質問のございました中の数字でございますが、私の知らない数字もございまして。  まず、台風18号では、あの当時ピークの流量が520立米パーセコンドというふうに推定されております。520立米パーセコンドにつきましては、来迎寺橋は安全だという結果になろうかと思います。  来迎寺橋のかけかえ、確かに議員がおっしゃられますように計画水位の上ではございますが、余裕高の中に桁が入っているということで、できるだけ早くやったほうがいいというのは私も思っておるところでございますが、河川改修に伴って、その河川改修が原因で橋の補強であるとか、かけかえであるとかそういったことが生じた場合は、これは原因者である県のほうでやっていただけるものというふうに私は思っております。  費用につきましては、これからの、今6月補正に上げました測量調査費、ここで調査をして、その後、詳細な計画を立てる中で、橋が改修で済むのか補強で済むのか、そういったことが決定されるものというふうに思っておりますので、今後、県と十分に協議をしながら話をしていきたいというふうに思っております。  以上です。 231 ◯18番(馬渕清和君) 仮に笙の川が破堤した場合、福井県のルールでは評価額では資産が6700億円、氾濫面積は1100ヘクタール、流域面積は163平方キロメートルとなっております。ですから一旦笙の川が破堤した場合、いかに甚大な被害が及ぶかが理解できることだと思います。  県は今まで、調査しますと、そして時々河床掘削をしますと、これを繰り返してきました。そして、もう待てないというのが多くの沿川住民の声でもあります。県にやっていただきたいと言っていますが、例えば河口から拡幅したとしても何年かかるのか。まず道路管理者として、そして敦賀市として、市民の安全、安心を守るためにも来迎寺橋のかけかえを実施していただきたいなと思います。  市長がやるべきことはまずここからと言っても私も過言ではないと思いますが、その点お聞きいたします。 232 ◯建設水道部長(寺島昭広君) かけかえの議員さんの思いはよくわかるんですけれども、先ほどもお答えした中で、まず橋をどれだけ上げるんだというのもまだはっきりとはわからない。その中で、もしかしたら河床掘削をする中で、あの橋を全て壊して、また新たにつくり直さなくてはいけないと。いわゆる橋脚が補強で済まないということですね。そういう場合も考えられるわけでございますから、今ここで新たに橋をどうするというよりも、これから県が測量調査を行って、その結果をもとにどうするかという議論をこれから県と協議をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 233 ◯18番(馬渕清和君) 道路管理者は市ですので、市独自の調査をまた進めていただきたいなというふうに思います。  ではここで、安全、安心ということで2点質問させていただきます。  1つ目は、施設の耐震についてでございます。  先ほどもお話がありましたが、庁舎の耐震についてでございます。このことについては前市長からの懸案事項でしたが、前市長からどのような引き継ぎがあったのか。また、今後の方針をお聞きいたします。 234 ◯市長(渕上隆信君) 市庁舎の耐震化についてでございますが、引き継ぎということはございませんが、平成23年度の耐震診断、平成24年度の耐震工法の検討を踏まえまして、平成25年度からは職員プロジェクトチームにより庁舎の現状と課題を整理し、昨年度、課題解決に向け、耐震補強策の検討を行ったとお聞きしております。  今後の方針でございますが、敦賀市の財政状況を考えますと、まず耐震補強の実施を基本に進めていかざるを得ないのではないかと考えておりますが、先ほども申しましたが、今後につきましては建てかえをする場合との財源を考慮した比較検討が必要であるというふうに考えております。 235 ◯18番(馬渕清和君) それでは、建てかえをする場合の提案をさせていただきます。  私は、現庁舎の正面駐車場に新庁舎を建設してはと思います。そして、現在、天筒浄化センターに配置している上下水道課やプラザ萬象の生涯学習課、運動公園のスポーツ振興課など、全て分散している部署を本庁舎に統合して事務の効率化を図るべきだと思います。また、現庁舎前で建設すれば耐震化のための仮庁舎も不要となり、工事費、また市民のサービス向上にもつながります。  耐震工事をされた他市の状況を見てみますと、外面的にも内面的にもデザインや機能等を考えた場合、耐震工事を施した場合のメリットは非常に少ないように見てとれます。ですから私は、市民の理解を得ながら現在の場所で改築することがベストではないかと思いますが、市長の御所見をお聞きいたします。 236 ◯市長(渕上隆信君) 議員の提案、正面駐車場に全て集めてみたらどうかということでございますが、今後、建てかえるか耐震補強するかということを検討してまいりますので、その中で検討させていただきたいと思います。 237 ◯18番(馬渕清和君) 提案させていただきます。  20億かけて20年もたせるのか、また、これは概算ですけれども80億円で100年程度もつ建物にするのか。28年ということですけれども、早急にまた検討していただきたいなというふうに思います。  では次に、これも耐震の件なんですけれども、市営球場のことなんですが、耐震しなければならないとちょっとお聞きしたんですが、耐震結果と今後の計画についてお聞きいたします。 238 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) それでは市営球場の耐震についてですけれども、御存じのとおり現在、市営野球場については使用を休止いたしておるところです。現市営野球場におきましては、やはり施設そのもの自体が老朽化、それとか周辺の排水とかいろんな水回り、そういった部分を全て考慮して現在いろいろと調査を行っており、やはり早い段階でそういう答えを導き出したいと考えているところでございます。  以上です。 239 ◯18番(馬渕清和君) 耐震の診断はされたのですか。 240 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 耐震の診断でございますけれども、耐震の診断は対象外施設、建屋の面積が少し基準より少ないということで、今のところ耐震診断はとっておりません。  以上です。 241 ◯18番(馬渕清和君) 市民からそういうことをお聞きしたので、ちょっと質問させていただきました。  それでは最後にもう1点、市遊休地の利活用についてお聞きいたします。  建物では、廃校になりました葉原小学校、愛発小中学校、また本年から休止となりました常宮小、西浦小中学校、また空き地では元税務署跡地や元営林署跡地について、それぞれの現在の活用状況とこれからの活用方法についてお聞きいたします。 242 ◯市長(渕上隆信君) 市遊休地の活用ということでございますが、市有財産の有効活用という観点から、予定のない未利用地につきましては貸し付けまたは売却等を行っておりますし、また進めていくべきだと考えております。今後につきましても、貸し付けや売却により歳入増加に努めるとともに、よりよい有効活用につきましても検討していきたいと考えております。
     個別の案件につきましては、担当部局長より御答弁いたします。 243 ◯総務部長(刀根茂君) それでは私のほうから旧税務署跡地の分についてお答えいたします。  この土地につきましては、現在、一部を鉄道建設・運輸施設整備支援機構鉄道建設本部大阪支社と貸付契約を締結しておりまして、解除については駅西地区土地区画整理事業区域内への移転協議も含めて協議をしている状況でございます。  協議の結果、契約解除となれば、有効活用が定まるまでの間は今までどおり駐車場等として市有財産の貸し付けを行ってまいりたいと考えておりますし、また気比神宮の景観とマッチしたものにすることなど、有効活用方法についても今後積極的に取り組んでいきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 244 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) それでは、まず廃校となった2校について御説明をいたします。  まず愛発小中学校は、現在、愛発公民館として活用されております。  次に、葉原小学校につきましては、今年度より文化振興課の分室として位置づけていくことになっております。ただ今後、具体的な方針、利用活用につきましては地域の方々と相談し進めてまいりたいと思っております。  また、休校になりました西浦小中学校及び常宮小学校につきましては、利活用の方向性について地域の方々との会合等によって決めていく予定でございます。これにつきましては6月補正予算で計上させていただいているところでございます。  また、愛発小中学校を除く3校につきましては、現在、体育館やグラウンドが各スポーツ団体、地域のスポーツ団体の練習場として活用されているところでもございます。  次に、営林署跡地につきましては、松原地区の保育園や小中学校の体育スポーツ行事などの駐車場として使用しているところでございます。  以上でございます。 245 ◯18番(馬渕清和君) ちなみに廃校になった2校についての維持管理費用としてどれぐらいを負担をされているのか。また、新たな2校についての維持管理費はどれぐらい見込んでおられるのか、お聞きいたします。 246 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) まず葉原小学校でございますけれども、電気、水道とか光熱水費、警備業務、そういった部分等で年間、葉原小学校は約120万円。そして愛発小中学校につきましては、公民館として活用してございますので約280万円。また常宮小学校は150万円。西浦小学校につきましては約190万円の維持管理費用が発生しております。  なお、愛発小中学校は現在、先ほども言いましたが公民館として利用されておりますので、ほかの小中学校よりも維持管理費が高くなっているという現状です。  以上です。 247 ◯18番(馬渕清和君) それぞれ学校の一部を活用されていますが、果たして有効に活用されているか。今されていることを否定はしませんが、やはり今後の有効活用として、学校施設は福祉施設として、例えばデイサービス施設として活用すべきではないかと思います。ある程度の改装は必要ですが、今後このようなサービスを受ける方がふえてくると思います。運営方法も検討しなくてはなりませんが、地元住民の雇用にもつながると思います。  また、営林署の跡地ですけれども、市営駐車場にしてはと思います。松原公園に来られた観光客は、300メートルほど離れた浜グラウンドの駐車場まで行かなくてはなりません。また、地元松島町内の民宿を利用される方や周辺の住民の方にも利用していただいてはと思います。やはり何か有効な活用方法を考えてはと思いますが、最後、その点お聞きいたします。 248 ◯総務部長(刀根茂君) 先ほども市長も申したとおり、遊休地の活用につきましては、貸し付けや売却により歳入増加に努めるとともに、今ほど議員がおっしゃるように、それぞれの案件に適した有効活用について今後十分に検討していきたいと考えております。  以上でございます。 249 ◯18番(馬渕清和君) 以上、市長のマニフェストの中から質問しました。  今後いろいろなことを検討するに当たり、それぞれプロジェクトチームを立ち上げるということも出てくると思いますが、やはり兼務ではなく専門職として立ち上げるべきだと思います。自分の仕事もあるのに、ほかの仕事に集中できているのか。これが今までのプロジェクトチームの現状ではなかったかと思います。そこのところも十分留意しながら進めていただきたいなというふうに思います。  それでは続きまして、2項目めの財政運営についてお伺いいたします。  全国的に少子・高齢化や人口減少といった問題が大きく報道されており、敦賀市におきましても敦賀市人口減少対策基本計画を策定し、今後、地方創生プロジェクトチームを設置し、敦賀市版総合戦略を策定されると認識しております。さらに、本市においては人口減少に加え、先ほども質問したとおり日本原電1号機の廃炉が決定しており、他市以上に税収等が減収となることが確実な状況でございます。  一方で、北陸新幹線の敦賀延伸や福井国体という大型プロジェクトが進行しており、財政がこれまでになく厳しい状況の中で、大型プロジェクトへの対応という難しい財政運営になることが予想されます。  このような敦賀市の状況を踏まえまして、市長の財政運営に対する方針をお聞きいたします。 250 ◯市長(渕上隆信君) 財政運営についての方針ということでございましたが、今回の補正予算では、市政運営の基本方針として掲げました、新しい「元気」づくり、新しい「地域・人」づくり、新しい「安全・安心」づくり、行政改革の4つのテーマに沿って予算編成を行っております。  配慮した点といたしましては、急激な変化に伴う市民生活への混乱を避けるため、事業の継続性に重点を置いて予算編成を行いました。  また、私が訴えてきました政策を具現化するには本市の現状把握と分析が重要であると考えておりまして、まずは行政の棚卸しを進め、平成28年度当初予算を本番にしたいと考えております。そのため行政改革関係経費を計上させていただいておる次第でございます。  よろしくお願いします。 251 ◯18番(馬渕清和君) では、先ほどもお話がございましたが、市長は選挙期間中から行政の棚卸しを行うという発言をしておりましたが、行政の棚卸しとはどのような内容を考えているか。また、どのように実施するのかをお伺いいたします。 252 ◯市長(渕上隆信君) 行政の棚卸しにつきましては、先ほどちょっと触れた次第でございますが、行政の棚卸しには大きく2つの観点があります。1つ目は、効率的な組織運営や、より有効的な予算執行を進める行政改革であります。また2つ目は、市が所有する資産、負債を把握し、今後の政策に反映していく資産管理も考えております。  行政改革につきましては、今回、行政改革推進費として予算を計上させていただいておりますが、事務事業の業務量調査等を通じて今年度中に分析を行う方針でございます。分析結果をもとに、平成28年度以降に政策に反映してまいりたいと考えております。  資産管理につきましては、公共施設等が更新時期を迎え、人口減少に伴い利用需要も変化していることから、公共施設等の全体を把握し、長期的視点を持ち、財政負担の軽減、平準化及び公共施設等の最適な配置を実現するため、国が求めております公共施設等総合管理計画の策定等の中で実施してまいりたいと考えております。 253 ◯18番(馬渕清和君) では、行政改革について質問を進めていきたいと思います。先ほどの答弁でも事務事業の事務量調査等を行い分析を行うとありましたが、厳しい財政状況を考慮しますと歳出の抑制を実施していく必要性もあると認識しております。  そこで、歳出の抑制を今後どのような手法で実施していくのか、方針をお伺いいたします。 254 ◯市長(渕上隆信君) 歳出の抑制ということでございますが、今議会に行政改革推進費として700万円の予算を計上させていただきましたが、この中で事務事業の業務量の分析及び既存業務の民間委託可能性調査等を行う予定でございます。  業務量調査により、どの事業にどれだけの人材、予算を充てているのかを分析して、事業見直しの基礎資料といたしたいと考えております。また、基礎資料をもとに他市の状況等と比較するなど、効率的な運営方法の検討や事業の廃止を含めた見直し等に着手したいと考えております。  既存業務の民間委託可能性調査につきましても、調査結果がまとまり次第、可能な業務があれば民間事業者への委託を検討したいと考えております。ただ、委託ありきではないということを申し上げておきます。業務委託することで、必要な業務に限られた人材を集約できるとも考えております。  以上でございます。 255 ◯18番(馬渕清和君) では、先ほど平成28年度の当初予算が本番とありましたが、平成28年度から歳出の抑制につながる事業の見直しを実施していかれるのか、お伺いいたします。 256 ◯市長(渕上隆信君) 28年度から見直しを実施するのかということでございます。  事務事業の調査対象は本市の業務全般であり、分析にも時間を要すると考えてございます。また業務によっては市民サービスに直結する場合もあり、その影響を精査する必要もございます。  検討の結果、すぐに実施できるものと、時間をかけ段階的に見直しを実施すべきものとに分類し、計画的に推進するとともに、すぐに実施できるものにつきましては平成28年度からの実施を目標としております。 257 ◯18番(馬渕清和君) すぐにできる見直しについては、ぜひ平成28年度から実施していただきたいと思いますが、市民生活への影響には十分な配慮が必要であると考えております。特にどのような変更があるのかという情報を市民の皆さんに早目、早目に提供し、市民の意見も反映できる点については反映し、慎重に進めていただきたいなと思います。  最後に、中期的な財政運営について質問させていただきます。  冒頭にも述べましたが、北陸新幹線の敦賀延伸や福井国体等の大型プロジェクトが進行しております。敦賀駅周辺の整備については、ことしの10月に駅前広場の整備が完了する予定となっており、今後、駅東地区の整備や駅西と駅東をつなぐアクセス道路の整備等の検討も必要と考えております。福井国体においては、6月補正予算にも競技施設の整備事業が計上されていますが、平成29年度にはプレ国体が開催されまして、平成30年度には本番を迎えることとなります。  大型プロジェクトによる観光客の増加や市内事業者の受注機会の増加といったプラス面もあるかと思いますが、敦賀市の財政運営にどのような影響があり、どのように対応していくのか、その点をお伺いいたします。 258 ◯市長(渕上隆信君) 財政運営についてでございますが、中長期的なものでございます。  北陸新幹線の延伸につきましては、駅周辺のまちづくりが必要ですし、福井国体においては、会場となる施設整備に加え、大会運営に伴う経費が発生すると見込まれております。しかし、どちらの事業も不確定な要素があり、精緻にその影響をお示しすることはできませんが、大きい影響があるということを認識しております。  その対応といたしましては、先ほども答弁させていただきましたように、行政の棚卸しを実施し、事業の見直しを行うことで財源を捻出していきたいと考えております。また大型プロジェクトの事業内容を決定する段階におきましても、財政に過度な負担とならないような配慮も必要であります。  このような対応を行っても財源に不足が生じる場合は、既存の基金の活用等で対応することもあり得るかというふうに考えております。 259 ◯18番(馬渕清和君) 大型プロジェクトを実施していく上で、財政への負担を減らしていくことも重要であると思いますので、ぜひそこのところはお願いしたいと思います。  先ほど答弁の中で、不足が生じる場合は基金での対応とありましたが、どの基金を活用し、また平成26年度末の基金残高は幾らか、その残高で足りるのか、お伺いいたします。 260 ◯総務部長(刀根茂君) それではお答えさせていただきます。  施設整備等に活用できる基金といたしましては、公共施設整備基金が考えられます。平成26年度末の残高といたしましては約16億6000万円でございます。その他の特定目的基金の平成26年度末の残高につきましては約30億4000万円あり、使途の目的を限定されない財政調整基金の残高といたしましては約26億7000万円となっているところでございます。  先ほどの市長答弁にもございましたが、事業費に不確定な点がございますので、基金残高が不足しているかどうかという点につきましては今お答えすることができませんが、財政状況等を勘案した事業の実施に努めてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 261 ◯18番(馬渕清和君) これまで敦賀市は原子力発電所関連の税収や三法交付金により豊かな財政でありました。しかし先ほども申しましたが、日本原電1号機が廃炉になり、影響も大きく、厳しい財政状況となることが見込まれます。人口減少、少子・高齢化の影響により扶助費の増加も避けては通れません。  今後は、国からの補助金の積極的な活用や自主財源の確保、事業の見直し等さまざまな取り組みが必要になってくると思います。健全な財政運営ができるよう事業を進めていただきたいという点をお願いしまして、この質問を終わりたいと思います。  では最後に、3項目めの市立敦賀病院と市立看護大学についてお伺いいたします。  まず、市立敦賀病院についてお尋ねいたします。  敦賀病院は、地域医療の確保を初め、救急医療、高度医療、災害医療、周産期医療など地域の病院として大変重要な役割を果たしています。しかしながら今日の公立病院は、診療報酬の改定や医療従事者不足のため多くの公立病院においては経営状況が悪化している状況でございます。  国においては、本年3月に地域医療構想策定ガイドライン及び公立病院改革ガイドラインを発表しており、地域医療の総合的な確保と一層の経営健全を図るため、各機関では抜本的な改革を迫られている状況でございます。  そこで、現在、敦賀病院では平成25年度に策定されました第2次中期経営計画に基づきまして各種施策を展開し実施しておりますが、今般の機構改革で事務局総務企画課内に医療の質・経営改善推進室が設置され、室長に医療職が配置されたとのことですが、この室の目的について、まずお聞きいたします。 262 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) 医療の質・経営改善推進室が設置された理由でございますが、医療の高度化、多様化が進み、病院の選択、機能分化を求められている中、敦賀病院が経営の健全性を確保するためには、市民の皆様に対し良質な医療を継続的に提供することが前提であると認識しております。そこで今般、医療の質・経営改善推進室を病院の事務局内に設け、前看護部次長である室長を初め6名の職員で業務に当たることとしたものでございます。  医療の質・経営改善推進室の業務内容でございますが、中期経営計画の進捗管理を初め経営状況の情報収集、分析、評価、公表及び職員研修などでございます。また、全国の病院が患者満足度、地域医療連携、医療安全等に関する指標についてデータを集計し、他院との比較により医療の質を向上させようとするクオリティ・インディケータープロジェクトに今年度から敦賀病院も参加しておりますので、医療の質・経営改善推進室を中心に各診療科などとの連携を図りながら進めてまいります。  医療の質の向上は経営改善に大きな影響を与えることから、重要な部署と位置づけておるところでございます。  以上でございます。 263 ◯18番(馬渕清和君) ただいま御説明いただきました。医療の質の向上を図ることが重要であります。また、経営改善につながることは理解するところであります。この室の取り組みについては重要なものでありますので、今後は取り組みを強化していただくとともに、成果について注視してまいりたいなというふうに思います。  次に、経営改善についてでございますが、医療の施策は国や県の動向に大きく左右されると聞いております。そこで、地域医療構想策定ガイドラインや公立病院改革ガイドラインが示されましたが、国や県の動向に基づきどのような対応を考えておられるのか、お聞きいたします。 264 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) 議員さんの御質問にございましたとおり、本年3月に地域医療構想策定ガイドラインが発表されました。これにより各利用機関の病床機能の見直しが進むものと思われます。また公立病院改革ガイドラインに関しましては、その内容を踏まえた計画を策定し、公表しなければなりません。  今後の対応といたしましては、現在実施しております第2次市立敦賀病院中期経営計画がございますので、改革ガイドラインの内容を十分把握するとともに、県の地域医療構想の策定状況を注視し、外部有識者等で構成される中期経営計画点検・評価委員会の御意見をしんしゃくした上で、計画の改定を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 265 ◯18番(馬渕清和君) 2025年問題に備えまして、医療を初めとする社会保障に関する施策は大きな変革期を迎えていることと思いますので、敦賀病院としても専門的な知見を取り入れながら機動的に対応していただき、経営改善に努めていただきたいと思います。  次に、医師、看護師等についてでございます。  先ほどの質問にも少し触れましたが、全国的に医療従事者不足についての問題が深刻化している中で、敦賀病院の医師、看護師の不足状況についてお聞きいたします。 266 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) まず医師につきましては、中期経営計画において目標に掲げている人数からは不足している状況でございます。また不足している診療科としましては、産婦人科、神経科精神科、神経内科などでございます。今後とも関連大学や福井県などに要望するとともに、安定的な人員確保に努めてまいりたいと存じます。  また看護職員につきましては、離職率は低下しているものの、まだ不足しているような状況でございます。修学資金貸付制度などによる人員確保と看護補助者の配置など業務負担軽減による離職防止の両方の観点から対応してまいりたいと考えております。  さらに薬剤師につきましては、全国的な薬剤師不足で当院においても現状のサービスを維持することが困難な状況となっておりますし、地域包括ケア病棟のリハビリテーションの強化に当たりましては、作業療法士の確保が重要となり、現在人員確保に努めているところでございます。 267 ◯18番(馬渕清和君) 医師とか看護職員のみならず薬剤師、リハビリテーションの職員、作業療法士も不足している状況がよくわかりました。  では、看護職員についてですが、昨年度に看護大学が設置され、地域における慢性的な看護師不足の解消、また高度な医療に対応できる専門的知識を持った看護職員の輩出に大きな期待を寄せているところでございますが、看護大学と敦賀病院との連携についてお聞きいたします。 268 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) 看護大学につきましては、今後の医療従事者の確保の観点から大きな期待を寄せているところでございます。  当院では現在、看護大学の実習施設として多くの学生を受け入れており、学生の方に敦賀病院で看護師として働きたいと思っていただけるような魅力ある病院づくりを目指し、実習指導者の育成等を強化しているところでございます。また、学生のみならず大学教員との交流につきましても積極的に実施し、共同研究への参画などさらなる連携の強化を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 269 ◯18番(馬渕清和君) やはりつながりをつくっていくことは大変大切だと思います。今後とも連携強化や積極的な交流を行っていただき、多くの学生が敦賀に残り地域医療に携わっていただけることを願うところでございます。  それでは最後に、地方公営企業法の全部適用についてお伺いいたします。  敦賀病院の中期経営計画において、経営形態の見直しについて計画年度中に移行を目指すと掲げてあります。また、昨年8月には文教厚生常任委員会への概要説明も行っていると聞いております。経営形態の見直しに関しましては、先ほどの経営改善にもつながる重要な施策であると考えますが、全部適用のメリット、デメリットと方向性についてお伺いいたします。 270 ◯市長(渕上隆信君) 議員御指摘のとおり、経営形態の見直しにつきましては今後の病院経営に大きな影響を与えるものと認識しているところであります。  地方公営企業法全部適用のメリットとしましては、事業管理者へ病院運営に関し広範な権限を付与することにより、病院を取り巻く環境の変化の中、経営課題に対して迅速かつ柔軟な対応が可能になると思われます。また経営責任が事業管理者に移行されることから、病院職員の経営に対する意識の向上が期待できるものと考えております。  デメリットといたしましては、権限の付与に伴い、労務管理の負担が増大することなどが考えられます。  中期経営計画で明記しておりますとおり、地方公営企業法の全部適用につきましては計画期間中の早い時期に移行することが望ましいと考えており、鋭意検討を進めてまいります。 271 ◯18番(馬渕清和君) 私は、やはり病院経営に精通した方が事業管理者になることが望ましいと思います。しっかりと課題等を精査し、十分に検討していただきたいなと思います。  最後に、住みよいまちの条件として、福祉や教育も同じですが、医療の充実についても大変重要と考えております。敦賀市民が安心して良質な医療サービスの提供を受けることができるよう今後も努めていただきたいなというふうに思います。  次に、市立看護大学についてお聞きいたします。  市立看護大学は、開学して2年目を迎えました。先日、私ども会派で視察に寄せていただき、いろいろとお話も聞かせていただきました。その話を聞く限り、大学院完成年度、平成30年に向けての力強い雰囲気を感じるとともに、中期目標に向かって順調な運営が行われるものと推測したところでございます。  さて、やはり看護大学の第一義は看護人材の育成、確保でございます。そこで、まず完成年度に向けての教授、学生確保の状況等についてお聞きいたします。 272 ◯企画政策部長池澤俊之君) 大学では、具体的な取り組みといたしまして、大学の授業、キャリアゼミといいますけれども、この大学の授業の実施によりまして市立敦賀病院を初め市内各医療機関、こういったところに出向き、看護職スタッフとの交流を進めることにより大学卒業生の就職環境を整える取り組みを進めていると聞いております。  また、市立敦賀病院では、実習生をできるだけ多く受け入れるとともに、看護補助者として看護大学生のアルバイトを募集し働いていただき、市立敦賀病院への親近感、また愛着を深めていただくことで将来の就職につながるように取り組んでおります。そのほか、学生や保護者に対し奨学金の紹介、PRを行い地元就職を促していると聞いております。  このように市、医療機関、大学が一体となって進めていくことが非常に重要であると考えております。
     以上であります。 273 ◯18番(馬渕清和君) わかりました。  では次に、今や全国の病院では先ほども申しましたが看護師不足が顕著に進んでおります。そういった中、敦賀市内の病院でも同じようなことが言えるのではないかと思います。  そこで、看護大学では2年後に1期生が卒業するわけですが、その卒業した学生が市内の病院に就職していただくための方策や取り組みを現在実施しているのか、お伺いいたします。 274 ◯市長(渕上隆信君) 看護大学の学生たちが市内の病院に勤めていただくような施策ということでございますが、今、部長の答弁の中にもちょっとあったかと思いますが、学生さんが病院のほうに行きますと、そこでスタッフと仲よくなったり看護師さんと仲よくなったりすることがございまして、そこで就職率が高くなるということが敦賀病院だけでなく、よその病院でもそういう事例があるということでございますので、積極的に看護大学生のアルバイトを募集して働いていただいたり、そういう看護職スタッフとの交流を進めていくことによって敦賀病院の誘致といいますか、来ていただくことを図っているということでございます。 275 ◯18番(馬渕清和君) 看護専門学校からは毎年、卒業された学生15名ぐらいが市内の病院に就職していると聞き及んでいます。これ以上の学生が就職していただけるよう、市内の病院とも今から体制づくりを確立していただきたいと思います。当然、病院も就職していただくために働きやすい、働きがいのある環境の整備も必要になります。そして、敦賀で学んだ学生が敦賀市内の病院に就職していただくこと。私はここが大学をつくった一つの大きなポイントでもあると思いますので、今からしっかりと取り組んでいただきたいなというふうに思います。  次に、看護大学では大学院設置に向けて国と協議、検討中とのことですが、大学院ではどのような専攻学科を設置されるのか。また定員と教授の確保等について、そして運営費はどれぐらい増額するのか、そのあたりの内容をお聞きしたいと思います。 276 ◯市長(渕上隆信君) 先ほどの答弁でもございましたが、大学院の設置につきましては、中期目標におきまして、地域や社会のニーズ、経費などについて十分検証しながら、大学院を含め助産師課程の設置について検討するように指示してございます。  また大学においては、平成30年度の設置に向け大学院設置の準備が進められており、現在、文部科学省とも協議をしておると聞いております。  大学院設置につきまして、どれだけ経費が増大するかということにつきましては、今手元にデータがございません。どうぞ御容赦ください。 277 ◯18番(馬渕清和君) 最後に市長に1点だけ確認ですが、今、市は公立大学法人の設立団体として大学院の設置を支援すると表明していますが、その方向性には変わりがないということで理解してよろしいか、その点、最後お聞きします。 278 ◯市長(渕上隆信君) 大学院の設置については、変わりなく設置する方向ということを考えておりますし、地域医療の充実、市民の健康、福祉の向上に寄与するものであり、さらには大学院の教職員、学生の確保や経営の安定にも資するものと考えております。  また、大学院を設置することで、今の大学の教授の先生もそうですけれども、敦賀市としてはシンクタンクとして考えることもできるのかなということを考えております。 279 ◯18番(馬渕清和君) 看護大学は、これからの敦賀市の人材育成と発展にとって非常に有効な機関であります。今後も学生にとっても教員にとっても魅力ある大学を目指していただきたいと思います。  以上で政志会の代表質問を終わらせていただきます。 280 ◯議長(有馬茂人君) 暫時休憩いたします。  なお、再開は午後5時45分からといたします。             午後5時17分休憩             午後5時45分開議 281 ◯議長(有馬茂人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  代表質問を続けます。  次に、市民クラブの代表質問を行います。  質問時間は37分以内といたします。  北條正君。   〔19番 北條正君登壇〕 282 ◯19番(北條正君) 市民クラブの北條でございます。市民クラブを代表しまして、代表質問をさせていただきます。  まずは市長、そして副市長、そして午前中に議会として同意をいたしました新教育長、本当に御就任おめでとうございます。これからの本当に厳しい時代を迎えますが、恐らく今、始まって以来の敦賀市、人口減少社会でございます。その中で本当に厳しい中での運営だと思いますが、ひとつ頑張っていただきたいと思います。  特に、二元代表制、議会での議論というのがまさに車の両輪のごとく大事だと思います。議会はまさに言論の府でございます。この議会の議論を大事にしながら市政運営にしっかりと当たっていただきたいということを冒頭申し上げて、質問に入らせていただきたいと思います。頑張っていただきたいと思います。  まず第1点目は、北陸新幹線延伸に向けてであります。  その1点目としては、敦賀延伸までの受け皿づくりということで少し質問をさせていただきたいと思います。  このことにつきましては、まさに3年の工期短縮やら中池見への影響を極力抑えるルート変更など、機構はもちろんでございますが福井県、敦賀市、そしてそれぞれの関係者の努力の結実であり、大きな成果だと思います。本当にこの御労苦に敬意を表したいと思います。  そこで次なる問題は、やはり今の厳しい時代の敦賀市でございます。景気、雇用などソフト面も含めて、どう最大限に生かすか、引き出すか。大事な8年間と存じます。  そこでお尋ねをいたします。新幹線時代を迎え、敦賀市のまちづくりをどう構築しようとしているのか、まず市長の御所見を伺います。  次に、どう進めるのか。体制やスケジュールなど具体的なお考えがあればお伺いいたします。 283 ◯市長(渕上隆信君) 市民クラブの代表質問でございます。  北條議員には、今ほど私と副市長、また教育長のほうにエールを送っていただきまして、ありがとうございます。頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  新幹線時代の敦賀市のまちづくりをどう構築しようかということでございますが、議員御指摘のとおり、北陸新幹線敦賀開業は交通の要衝として発展してきました本市を新たなステージへと押し上げるもので、この開業が予定される平成34年度までの8年間は、本市にとって極めて重要な期間であると認識しております。  このことから、まず私は、私の施政方針であります3つのビジョン等を後期基本計画に盛り込み、これを可能な限り早期に策定し、新幹線時代に対応した本市のまちづくりの指針等を定めてまいりたいと考えております。 284 ◯企画政策部長池澤俊之君) 体制やスケジュールなど具体的な考えということでございますけれども、今ほどの市長答弁にもありましたように、まずは本市のまちづくりの指針である後期基本計画に盛り込み、新幹線時代、また人口減少時代に対応したまちづくりの指針等を定めることが先決であると認識しております。  そのため、今後の市政を左右するような新たな施策については、後期基本計画に盛り込み実現するための体制を整備するとともに、個別に具体的なスケジュールをお示しさせていただきます。  以上でございます。 285 ◯19番(北條正君) 今の答弁でもそうなんですが、後期基本計画で定める。これも大事なんですけれども、市長就任したんですからここに理念的なことを、私はどうまちづくりを考えているのかというこのことについて、何か今までの答弁でもその辺があやふやになっているかと思いますので、その辺もし御所見がありましたらお答えいただきたいと思います。 286 ◯市長(渕上隆信君) もう少し具体的にというお話でございます。  新幹線が来るまでの受け皿づくりといいますと、私の選挙のときにも申しておりましたが敦賀の宝、いろんなことがあると思いますが、敦賀にありますいろんな観光資源、また大切なものを磨いていって、それを発信していくという作業が必要だと思っております。また新幹線が来ますと、先ほどの質問でもありましたが、駅東と駅西というふうにどういうふうに開発していくのかという方向性もつくらなくてはいけないということを考えております。  これからいろんなことを盛り込みながらそれをつくって、お示しできたらなということを考えています。 287 ◯19番(北條正君) 実はもう8年間しかないんですよね。そのためには、体制だとかどう進めていくかとか、全庁的に、そして民間も入れながらどう敦賀のまちづくりをするか。ここが一番まだ前河瀬時代にもつくれていないことなんです。後期基本計画も大事なんですが、ここが一番私は大事だと思っています。この件について、どのようにお考えですか。 288 ◯市長(渕上隆信君) その中で後期基本計画の中にきちんと織り込んでいきたいと。今ある程度の素案というのがございましたらいいんですけれども、それをたたき台にしておりますので、それをここに出すわけにはいかないと思っておりますので、今真剣に取り組んでおりますので、どうか御理解ください。 289 ◯19番(北條正君) 具体的に話を進めていきたいと思います。  特に先ほど福井駅開業前倒し1年なり2年なりで、工期がおくれなければいいという話がありましたけれども、どうもハード上のことで、嶺北優先のハード面ばかりが優先して、敦賀のことはあとざりといいますか、そういうことが私は見え隠れするんですね。  その意味で、少し市長の考え方というのは甘いと思いますけれども、その辺も踏まえながら市長の御所見を伺いたいと思います。 290 ◯市長(渕上隆信君) 県との関係とか嶺北との予算配分とかいうことを御心配されているのかなということは確かに思いますけれども、市と県との関係というのは、関係をよくしながら緊密に信頼し合った関係をつくっていきたいということを考えております。  前倒しにつきましてですけれども、北陸新幹線につきましては、本年1月に敦賀開業3年前倒しは政府・与党の申し合わせにより正式に決定しました。同日閣議決定された平成27年度政府予算案に金沢敦賀間の整備費220億円が計上されました。さらに、福井までの開業を2年前倒しして2020年の東京オリンピックの年に実現させようという議論が高まっており、現在、与党のプロジェクトチームで技術面、費用面について検討が進められているというふうに理解しております。  本市といたしましては、先ほども申しましたとおりでございますが、福井開業に関するそうしたさまざまな問題がクリアになれば、少しでも早く新幹線開業が敦賀に近づくものと前向きに捉えてまいりたいと考えております。  福井先行開業により敦賀開業時に経済効果が下がるのではないかということも御懸念されているんじゃないかと思っておりますが、ことし3月、北陸新幹線金沢開業によりまして東尋坊の観光客数が増加するなど、福井県においても経済波及効果が及んでいることから、福井先行開業となった場合においても敦賀市における経済波及効果は十分期待できるものと考えておりまして、本市としましては福井先行開業となった場合の6年後というのも一つのステップと見据えて、観光などの受け皿づくりに取り組んでまいりたいと考えております。 291 ◯19番(北條正君) 私と考え方が違うかもしれませんけれども、福井市を含めて、県との関係と言われましたけれども、福井市を中心として嶺北の、高木毅衆議院議員もこれには参画をしておりますけれども、経済的な効果、先ほど福谷議員の民間も含めてとありますけれども、県と一体的なことをやらないといけないんです。  福井開業前倒しということは、福井駅のことばかりとは言いませんけれども、ほとんどがそのことに集中しておいて、あとの1年あるいは2年というところについての全体的な計画というのは、本当の意味でおろそかになる可能性がある。  それともう一つは、引き込み線といいますか車両基地、それが仮ですよ。それに数十億円使うんですよ。本当に無駄だと思いませんか。確かに福井にとってはいいかもしれんけれども、敦賀市にとって本当にそれがメリットあるか。これは私の意見として申し述べておきますので、もし市長、どう思うのか御見解を伺います。 292 ◯市長(渕上隆信君) 北條議員の御意見は御意見として伺っておきますが、特にそれでどう思うかということを聞かれましても、ちょっとつらいものがございます。 293 ◯19番(北條正君) 次、具体的にいきましょう。先ほど、これも繰り返しの質問で申しわけございませんけれども、駅西、駅東を含めたハード面を含めて、また駅西のAゾーン、Bゾーン、これについて1年程度議論を深めながら進めていくということでございますけれども、もし補足答弁がございましたらお伺いいたします。 294 ◯市長(渕上隆信君) 先ほどの答弁とほとんど重複しますけれども、敦賀の玄関口であります駅周辺の整備につきましては、駅西、駅東ともに今後の敦賀市にとって大変重要なエリアであると認識しております。駅西地区、駅東地区の整備につきましては、学識経験者や各種団体、市民公募で構成しております駅周辺整備構想策定委員会等や市民の代表であります市議会及び福井県や関係機関と協議を重ねながら、8年後の北陸新幹線敦賀開業を見据え、ベストな形での整備が実現できるよう早急に検討していきたいと考えております。  詳細につきましては担当部長より説明させていただきます。 295 ◯都市整備部長(鳥羽学君) 詳細について私のほうから、駅周辺整備の進め方でございますが申し上げたいと存じます。  特に現在の仮駅前広場から福井大学附属原子力工学研究所までの部分、今議員言われていましたようにいわゆるAゾーン、Bゾーンにつきましては、平成24年に敦賀駅西地区土地活用事業中間取りまとめを策定されました。その後、東日本大震災以降、不透明な国のエネルギー政策によりまして、平成25年2月に見直しを決定したところでございます。  市長の提案理由でも述べさせてもらったとおり、昨年度の政策推進プロジェクトチームでの議論などを踏まえた上で検討を行い、早期にその方向性をお示しさせていただきたいと考えているところでございます。  また駅東地区につきましては、平成25年度において、将来の交通量などの機能、規模を定め、新幹線駅への8号バイパスからのアクセス道路、また国道8号と8号バイパスを結ぶ東西連絡道路や新幹線側の交通広場、歩行者や自転車を対象とした自由通路の配置計画の課題などを整理したところでございます。平成26年度より、駅東地区基本設計業務委託におきまして概略設計を行い、地形や地質の踏査、設計条件などに基づきまして可能と思われる線形を選定し、縦横断の検討や主要構造物の数量、概算工事費などの算出、そういった比較検討を行い、最適な案を現在検討している最中でございます。  新幹線駅へのアクセスの道路などにつきましては、市の重要要望として、福井県に対し骨格基幹道路としての早期整備をこれまでどおり強く要望してまいりたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 296 ◯19番(北條正君) 40億円近くかけて、これまでも積み上げてきた議論の中で現在があると私は受けとめておるんです。  次に御質問させていただきたいのは、鉄道・運輸機構の駅西、福井大学の南側に事務所移転ということが先ほどもお話ございましたけれども、私どももその緊急性だとか、あるいはもうちょっと言いますと、その経緯というのが私もなぜ駅西なのかというところがいま一つ私の腹に落ちて、議員の中にもかなりいらっしゃると思います。  そのことも含めて、再度、市長のほうから御説明を願いたいと思います。 297 ◯市長(渕上隆信君) 鉄道・運輸機構の事務所の移転でございますが、17日に説明会を開催させていただいたところでございます。  ことし1月に北陸新幹線の開業3年前倒しが決定いたしました。そこで、業務量の増大に伴い鉄道・運輸機構敦賀鉄道建設所の移転が必要になり、機構が市内各所の候補地の中から気比神宮裏税務署跡地を選定し、ことし3月末に一旦契約したところでございます。  しかし新年度に入りまして、気比神宮について福井県教育委員会が中心となり、おくのほそ道の風景地として国の名勝指定の話が具体化してまいりました。現在は、福井県と文化庁とで名勝指定について調整中とのことで、当該土地についても本来境内地の一部であることから名勝指定区域に含まれる可能性もあり、国の文化財指定を優先する流れの中では改変、占有は避けたほうが賢明と判断し、土地区画整理区域内の当該土地への移転計画を進めておるということでございます。 298 ◯19番(北條正君) 気比神宮の話は私も百歩譲ったとして、それの理由としてありますけれども、何で駅西なのかという理由は今述べておられないので、その点もう一度。 299 ◯市長(渕上隆信君) 先ほども申し上げた部分になりますけれども、整備予定の敦賀鉄道建設所につきましては、配置される職員は約30名程度と聞いておりまして、これに加えて工事関係者等の出入りが想定されます。これらの関係者の駅周辺の往来により、交流人口の増大、にぎわいの創出につながるものと考えております。また、駅周辺の商店街等を宿泊や飲食などで利用していただくことにより経済効果も生じるものと期待しております。  以上でございます。 300 ◯19番(北條正君) プレハブとは言いませんけれども、工事事務所ですよね。10年間ですよね。あのところというのは、気比神宮の税務署跡地も大事ですけれども、あそこの区画整理というのも、先ほど答弁いただいたように慎重な審議をやって、いろんな委員会をやりながら、そして決定をしてきた過程があります。それを何で市長の一存でとは言いませんけれども、その理由で成立すると思いますか。  というのは、プレハブで10年。10年の雇用だけですよ。これで本当にまちとしていいのか。気比神宮であれば、先ほどもありましたけれども本町だとか、沈み切っているとは言いませんけれども、そこにも活性化になります。そのことも含めながら、なぜ駅西なのか、もう一つ腑に落ちないので、その辺はお考えをお聞かせください。 301 ◯市長(渕上隆信君) 気比神宮のほうの税務署跡地についてでございますが、今申し上げましたおくの細道の風景地ということもございますけれども、これから観光を活性化していこうとする場合に、気比神宮を中心として観光を活性化していきたいという思いもございます。また、そうした場合に今の税務署跡地というのは、お祭りのときに駐車場に使ったりもしておりますので、結構大切な場所ということを認識として捉えております。  また区画整理の土地でございますが、確かに公園用地としてあそこの場所は予定しておりましたので、その場所についても整備していかなくてはいけないということもございます。ただ、鉄道・運輸機構と協議をする上でどこが適地なんだろうというふうに考えたときに、やはり新幹線の整備ですから駅の近くのほうがいいんじゃないかなということもございまして、いろいろ協議した結果その場所になったということで、御理解いただきたいと思います。 302 ◯19番(北條正君) 確かに気比神宮の税務署跡地も大事ですよ。だけど一等地である駅西の土地も大事なんですよ。というのは契約をもう既に税務署跡地で済ませておいて、運輸機構には、ここは適地じゃないからこっちへ移ってくださいよ。比較論の話をされているように私は思えてならないので、駅西も大事なんですよ。ですからこの件というのは、私、今の話で納得いかないというか。  それともう一つは、先ほど来、部長の話もありましたけれども、この区画整理の土地、駅西の土地っていろんな議論を積み重ねてきた結果なんですよ。ですから今回の公園用地もいろんな計画の中であそこになったという経緯があります。ですからそういうことを大事にしながら、一旦中断ということはないですか。そのことについてどう思いますか。  例えば、もう縦覧もされています。しかし一旦ここで中断して、順序よく検討委員会、あるいはデザインの専門委員会、土地利用、一つずつ順番に進めていってからこのことに。私もこのことはだめだということでは言ってないんです。ただ先ほど来のプロセスがおかしいと言っているんです。その辺どうですか。 303 ◯市長(渕上隆信君) 日程的なことを部長のほうから説明すると思いますが、運輸機構さんの日程というのがございますので、敦賀市3年前倒しということで敦賀駅の準備をしておりますので、運輸機構さんがそれで動いておくらせても支障なく仕事ができるかというと、そこがちょっと難しかったかと思います。  あと部長のほうから説明すると思います。 304 ◯都市整備部長(鳥羽学君) スケジュール的な面で私のほうから御説明をさせていただきます。  先ほどの福谷議員のほうにもお話をさせていただきましたが、新幹線の3年前倒しのことが決定をされて、作業を早急に進めなければならないというようなことで、今お話もございましたように当初、気比神宮の裏での仮契約にもなってございましたが、新しい建設事務所のほうを8月以降早急に建てて体制を整えていかないと今までの敦賀での作業のおくれの挽回がなかなかできないというような状況の中で、非常にスケジュール的には厳しい中で、そういった形で手続上可能であるというような部分も含めまして、先ほどの効果とかいろいろ総合的に判断した中で、こういった手続で進めさせていただいているところでございます。  以上でございます。 305 ◯19番(北條正君) 申し上げているのは、気比神宮のことについても実は私も初めて知りました。ただ社会通念上、契約というのは両者の納得のもとに。これも継続性なんですよ。ですからそういう説明をしていただく中で、何とか気比神宮の税務署跡地でもしゃあないなと思うんだけれども、今回のは市長の決断によってこちらになったんです。そのことが運輸機構の理由かもしれないけれども、今回の理由は市長の決断によってこの理由が発生しているんですよ。  ですからそのことを申し上げて、この権限は私どももありません。しかし、これからの経緯も含めて、議会でも私は問題視していくつもりです。そのことも含めて、今後どうされるのか、最後にお伺いいたします。 306 ◯市長(渕上隆信君) 私も議員の時代がございまして、そのときは敦賀駅周辺整備調査特別委員会の委員長もさせていただいておりまして、公園の位置というのも決定したときにも携わっておった人間でございますが、今回はこれが一番最適だと判断してさせていただいておりますので、このままさせていただきたいと思っておりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。 307 ◯19番(北條正君) わかりました。先ほど来、議会、私は大事にしてほしいと言っているのは議論経過というのが、今回、相当勇み足、私はしたと思っているんです。そういう意味でお考えをまたただしていく場面もあると思いますので、次に移ります。  北陸新幹線延伸を見据えた観光戦略について、まず市長の御所見を伺いたいと思います。 308 ◯市長(渕上隆信君) 北陸新幹線を見据えた観光戦略ということでございますが、北陸新幹線が来るまでにといいますと8年後もしくは福井の先行開業を考えますと6年後というのが一つの区切りかとございますが、それまでにいろんな観光地というのを活発化していきたいということを思っています。  一つは、先ほどから議論になっております気比神宮、それから気比の松原、水島もそうですし、金ケ崎城跡を含めた金ケ崎公園ということも視野に入れていきたいと思っています。  その中で、気比神宮というのがバスが裏から入って裏から帰っていくという観光バスの形態がございます。それを何とか解消して、前から入って裏でおりてもらうような形になれば、年間60万人の人たちが来るということが現在でもございますので、それを何とか100万人ぐらいまでふやせないかなということを策定していきたいなということを考えておりますが、ことしの秋に北陸デスティネーションで敦賀のことも宣伝していただきますので、そういう機会を捉えながら敦賀のことを知っていただくチャンスを積み重ねて備えていきたいと思っております。 309 ◯19番(北條正君) 次に具体的に入っていきますけれども、これも先ほど来答弁がありましたので、その部分は省略していただいてもいいと思いますが、赤レンガ倉庫を中心とする金ケ崎周辺をどのように、先ほど来答弁もございました。  あわせて、金ケ崎城跡と桜の保存というのはプロジェクトで進められておりまして、このことも含めて歴史的、あるいは地域的、エリア的に幅広くやっていこうという一つの考えがある。このことについて、今後このプロジェクトチームの結果を受けながらどのように進めていくのかをお伺いいたします。 310 ◯企画政策部長池澤俊之君) 赤レンガ倉庫を中心とします金ケ崎周辺整備をどのように進めていくかという御質問でございますけれども、金ケ崎周辺の整備につきましては、議員もよく御存じのとおり、平成24年度に策定しました金ケ崎周辺整備構想を基本的な指針としております。
     この構想においては大きな特徴が2点あり、まず1点目は30年に及ぶ長期構想である点、2点目は本市や福井県といった行政だけでなく民間部門も主体となって実現していく点であります。そのため金ケ崎周辺に多くの人を呼び込み、当該地域が民間部門にとって投資価値のある地域であることを示す必要があります。  このことから、当該構想の先導プロジェクトである赤レンガ倉庫を必ず成功させる必要があり、この成否が構想実現の鍵を握っていると考えております。  そこで、構想実現に向け、まずは赤レンガ倉庫を確実に成功させるために、供用開始後においても来館者の方を飽きさせない工夫や仕掛けづくり、広報活動等を地道に、また粘り強く実施していく必要があると考えております。 311 ◯市長(渕上隆信君) 金ケ崎城跡地についてですが、今回の6月補正予算で新たに史跡金ヶ崎城跡保存活用計画策定事業費を計上させていただきました。今年度は保存活用計画の策定に向けた準備委員会を組織し、有識者や地元関係者を委員に迎えて検討を行い、今後の整備についても着実に進めてまいります。 312 ◯19番(北條正君) この件については着実に進めていっていただきたいというふうに思います。  さらに先ほど来ありました気比神宮、それから博物館通り、金ケ崎周辺をどう結びつけるかという、これが私も観光ボランティアをやっていて、どうしてもばらばらなんですね。これを、コミュニティバスだけでは足らないし、どういうふうに結びつけるか。これは至難のわざだと思うんですけれども、これについてどのようにお考えなのかをお伺いいたします。 313 ◯企画政策部長池澤俊之君) 本市におきましては、これまで中心市街地の活性化に積極的に取り組む中で、駅周辺や博物館通り、そして金ケ崎周辺といった中心市街地に位置する各拠点の整備を進めてまいりました。ことし10月には駅周辺の駅前広場が供用開始予定であるとともに、特に金ケ崎周辺におきましては港まち敦賀の象徴的な建造物である赤レンガ倉庫がリニューアルオープンすることとなり、中心市街地の拠点整備において一つの節目を迎えようとしております。  このような中、北陸新幹線の敦賀開業に向けて必要となるのは、これをいかにつなげ、回遊性を確保していくかという視点であろうと認識しております。そのためには、行政主導の公共投資による活性化が一つの節目を迎える中で、これらの拠点をつなぐそれぞれの商店街を初めとした民間部門の自発性を促すことが重要であると考えております。  以上です。 314 ◯19番(北條正君) このことについても、確かに重要だということだけの答弁だと思うんですけれども、この4年間だけでもきちっとした答えを出していかないと、どうも博物館通り、ここも敦賀酒造の問題があったり、それでどちらかというと赤レンガのほうに移ったという私も印象を持っていて、何か一体感がないんですね。そして金ケ崎は金ケ崎、跡地は跡地、ばらばら。そのばらばら感が何か敦賀の観光というと一体感がないんですね。このことが非常に重要なんですよ。  その辺どのようにお考えなのか、お伺いいたします。 315 ◯市長(渕上隆信君) 今議員おっしゃるように、ばらばら感が非常にあるというふうに考えております。それをじゃどうやって結びつけていくのか、どうやって活性化していくのかということでございますが、一つの中では活性化に関しましては、イベントをしたりして皆さんを引っ張ってくるというんじゃなくて、市民の皆さんがこんなことをするよと、それに対して応援していきたいというような形をとっていきたいということを考えております。  そういうことをするということが一つでありまして、もう一つは、回遊性を見出してきて、皆さんがそれぞれにつながっていきたいと。ですから先ほど言いました気比神宮の観光バス、前から入ってということがございますが、例えばこれからの検討になりますけれども、相生通りのところに大型バスをとめることができれば、博物館通りと相生通りと気比神宮というのが一つの動線としてつながるかもしれないというようなこともありますので、いろんなことを検討しながら、そういう回遊性というのを模索してまいりたいと思っております。 316 ◯19番(北條正君) ぜひこれは前期の4年間でもなかなかなし得なかったことなんですね。紆余曲折があって。それは8年間に何とか。観光というのは幅広い、裾野の広い産業ですから、先ほどの産業団地と同じように重要視していただいて取り組んでいただきたい。  そこで細かい点、後でまた質問される方もありますけれども、アクアトム、先ほども答弁ありましたけれども、3年間閉鎖なんですよ。市民からは、どちらかというとあそこは余り言うと失礼ですけれども幽霊屋敷的な言われ方もしたこともあります。そのことも含めて活用策をそろそろ決めないといかん時期に来ているんですが、その辺どうお考えなのか。その辺も含めて、お考えをお伺いいたします。 317 ◯市長(渕上隆信君) 議員おっしゃるように、アクアトムの活用策がないままずるずると来ているかなという感がございます。  アクアトムにつきましては、中心市街地の中核となる場所といった立地から、その取り扱いは北陸新幹線敦賀開業に向けた中心市街地のまちづくりにおいても極めて重要な要素であると認識しているところでございます。  そこで、中心市街地の拠点としての利活用が図られることが望ましいというふうに考えておりまして、福井県を初め日本原子力研究開発機構や文部科学省と取り扱いについて協議を進めているところでございます。一生懸命やっているところでございます。 318 ◯19番(北條正君) もう県は国際原子力人材センター、それから機構のほうも産学官の連携機関をつくって、もう結論をある程度出しているんですよ。あとは敦賀市でずっと引っ張られてきているということも含めながらそろそろあり方を。先ほど来、最善のと言っていますけれども、前、塚本副市長の記者会見でしたっけ、6月議会をめどにということもありました。これは行政の継続的姿勢として出すべき時期に来ていると思うんです。  その辺はどうお考えなのでしょうか。 319 ◯市長(渕上隆信君) 前副市長がそういうふうに言われたかどうかは別として、本当に早くしないといけないという認識は非常にございます。ですから鋭意取り組んでいるということでございまして、今申し上げましたように福井県とも話をしていますし、原子力研究開発機構や文部科学省とも行きまして話をしております。早急に詰めようということをやっておりますので、早い時期に答えが出るかなというふうに思っています。 320 ◯19番(北條正君) この件は敦賀市にボールが渡されていると思ってもらってもいいと思います。その辺きちっと検討を早めていただきたい。そういう答弁でございましたので、期待をしたいと思います。  次に、教育行政と保育行政について移りたいと思います。  まず保育行政につきましては、もう市長御存じのように、保育児童というのは低年齢化というか3歳未満というのがふえてきて、女性の社会進出も含めて、この部分を大事にしないといけないということもあって、今後も恐らく少子化ですけれども横ばいが推定されます。  その中で、施設は老朽化しつつありますし、そして今回もつるが保育園なんかの修繕といいますか予算が。改築、改修の費用、そして保育所の運営費など。将来を見据えた保育行政を市長としてまず、これはやはり大事な部分だと思いますので、このことについて御所見をお伺いしたいと思います。 321 ◯市長(渕上隆信君) 議員おっしゃるように、保育行政は非常に大事なことだと思っておりますし、やはり子供を育てやすい環境づくりはしていきたいと思っております。  保育所につきましては、緊急性、建築年数等を勘案して施設保全計画を策定しております。市といたしましては、当該計画に基づき将来を見越した施設改修を行ってまいりたいと考えております。議員御指摘のとおり、多様化するニーズ、保育環境等の変化を的確に把握し、今後とも保育所の運営を行っていきたいと存じております。 322 ◯19番(北條正君) このことについても、もう国の政策が大きく保育行政含めて変わってきております。それにあわせて補助金のあり方も変わってきております。  そういう意味で、一つは幼稚園とのあり方。具体的に松陵幼稚園、それから北幼稚園との幼保一体というのが前河瀬市長時代は少し後ろ向きだったんですけれども、そろそろ考えていかなければいけない時期に入ってきていると思うんです。その意味で、どのようにお考えなのか、あわせてお伺いをいたします。 323 ◯市長(渕上隆信君) 幼保一元化ということで御質問でございますが、ことしの4月から子ども・子育て支援新制度が開始され、松陵、敦賀北各幼稚園においても新たな新制度での運用が開始となりました。  人口減少や多様化する保護者のニーズについて的確に把握しながら、また施設の老朽化に伴う改修や人件費など費用の面を考慮しながら、今後検討してまいりたいと思います。できるだけ多様化するニーズに応えていきたいと思っております。 324 ◯19番(北條正君) この部分についても積極的に検討を進めていただきたい。というのは、教育委員会と市長部局、施設的に考えますと昭和40年代にできた施設がかなり保育所にもあります。そういうことも含めますと、恐らく後で質問にあるかと思いますけれども、私御提案させていただいているのは、部局横断あるいは教育委員会横断、そういうファシリティマネジメント、FMというのを勉強してくださいよという話を以前に。そういう発想で、幼保についても一歩踏み込まないと、これから幼稚園は幼稚園ですよという考えではだめな時代に来ている。特に幼稚園はどちらかというと減少ぎみの中で、そこにどういう保育園との合体、認定こども園をどうしていくか。そういう時代に入ってきておりますので、ぜひこの御検討をお願いしたいんですけれども、市長の御見解どうですか。 325 ◯市長(渕上隆信君) 先ほど答弁の中でも申し上げましたように、人件費や費用の面を考慮しながら今後検討してまいりたいと思っております。 326 ◯19番(北條正君) 次、教育行政に移ります。  先ほど言ったように幼稚園と保育園、教育委員会の垣根を越えた事業というのはこれから出てくると思います。そういう意味で一つあったのは、幼稚園の利用料金について説明会の説明では、先ほどもありましたけれども、時系列的な変更理由、それから時系列的な減額補正に至った経緯、このことが私としては腑に落ちない、腹に落ちてない。  そういう意味で、もう一度そのことについての御説明をお願いしたいと思います。 327 ◯市長(渕上隆信君) 答弁と同じような形になってしまいますけれども、保育料を引き上げることについては、2月16日に説明会で説明させていただき、3月議会において御承認をいただいております。  それを受けまして3月19日に保護者の皆様に説明させていただきましたが、6月3日になりまして、保育料を引き下げてほしい旨の市長宛ての要望書を教育委員会事務局長が受け取ってございます。検証いたしますと、新たな保育料の周知期間が十分と言えず、保護者が園を選択する期間を確保できなかったことから保護者の皆様に理解が得られなかったと判断いたしまして、保育料を引き下げることを決定いたしました。  議員の皆様には、一度お認めいただいたことを取り下げることは非常に重い決断であることは重々承知しておりますが、しかし今ほど申し上げました保護者の皆様に検討をいただく期間の問題、また陳情書の提出を初め保護者の皆様から御意見をいただく中、このままでは保護者と行政の信頼関係が壊れてしまうという判断をいたしまして、決断いたしました。  どうか御理解いただきますようお願いいたします。 328 ◯19番(北條正君) この件も6月3日に保護者から要望を受けて、そして6月11日に弁護士と相談して、そして議会への説明。これは本来ですと5月末に予算の締め切り、あるいは査定が6月5日だというふうに伺っています。  ここは市長がもう5月上旬には指示をしていたんじゃないですか。その辺どうでしょうか。 329 ◯市長(渕上隆信君) 経緯につきましては御説明したとおりでございます。 330 ◯19番(北條正君) これは行政として、税金を安く、あるいは利用料金を高くするという決断をした以上は、そう簡単にやってはいけない手法だと私は思いますし、その説明が不十分であったら説明を尽くすというのが行政の本来の姿ではないか。  というのは、先ほど申しましたように教育行政、それから教育委員会の施設運営費、これからも相当かかります。だからまた来年度値上げをします。これは理屈に合わないと思いますが、その辺どうでしょうか。 331 ◯市長(渕上隆信君) 一度上げたことを下げるということに関しましては、市の予算的にも非常に苦しいものがございます。ですが今ほど申しましたように、保護者の皆さんに値上げをするということをお伝えできました、金額を提示できましたのが3月19日ということでございまして、そのときには既に靴を買ったり服を買ったりそういう準備をしておりますし、2.3倍という形になりますけれども、そういうふうに値上げするんだったら働く場所を探して働いたり、ほかの園を探したり保育園に行ったりとかいうことも考慮の中に入れたのになという御意見もございました。  そういうことを考えますと、非常にまずいことだなというふうに判断をしまして、保育料を今回下げる決断をした次第でございます。 332 ◯19番(北條正君) これについては、その部分だけをとればいいかもしれませんけれども、ここまでの決断をしたんですから、そのことが時系列的にも予算の説明、我々に説明するときに当たっての説明のときにも納得ができないというよりも、裁判も起こってないわけですよ。裁判が起こる可能性があるから、あるいは訴えられたら。そんなことだったら今まででもいろいろありますよ。ですから市長の一存でこれを決めるという判断は、私は行政としてするべきことではないと思いますが、その辺はどうでしょうか。 333 ◯市長(渕上隆信君) 判断したのは私でございますが、その前に庁内でも当然議論をしております。いろんな議論を積み重ねながらそういう決断をしたということで御理解願いたいというふうに思っております。  裁判をされるからどうかということというのは考慮の中にそんな大きなウエートを占めているわけではなくて、弁護士さんにも相談してきたというのは後で聞いておりますけれども、弁護士さんの判断がどうだったからこうしましょうということではなくて、やはり十分な保護者の皆様に理解が得られなかったということと、選択するタイミングというのか機会を与えることができなかったということを勘案して判断したということを御理解願いたいと思います。 334 ◯19番(北條正君) この件は、教育委員会事務局長の説明として、どうしても裁判といいますか訴訟になったら耐えられないからというのが最大の理由であったと私は伺っていたんです。そのときの答えとしてはそれがあったんです。それが第1の理由です。第2の理由は、保護者からの要望があるから。それでこの結論を決断したということだと。  それが市長の今の説明と事務局長がされた説明は合致しないんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。 335 ◯市長(渕上隆信君) 当然、陳情が上がってきたからということでございますので、陳情が第一義でございます。その後いろんな検討をする中で、弁護士さんにも相談したということでございます。 336 ◯19番(北條正君) 確かにこの陳情も重要な陳情だと思います。そのことについて私は否定をいたしません。しかし陳情というのはかなりの陳情があります。私もいろんな方の陳情の窓口になったこともあります。  ですからそれをしんしゃくして、そして一旦呼吸してというか、そういうことを庁内に諮ってどうやろうかと。これが普通の手段なんです。いきなり減額補正にしてしまうというのは、先ほど言ったように9月補正で十分なんですよ。その期間が本当になかったと思われるんですか。直ちにやらないといけない。先ほどの市長の説明では私は納得できないんですが、その辺はいかがでしょうか。 337 ◯市長(渕上隆信君) 陳情がありきということを申しましたけれども、陳情があったから直ちに減額するわけではございません。当然、庁内で議論を尽くして判断をしたということを御理解いただきたいと思います。 338 ◯19番(北條正君) これ以上言っても。ただ時系列的なこと、それから先ほどの事務局長の説明とか。話をしていても、きちっとした理由になってないんですよね。周知徹底がおろそかだったから。このことについては今まででもいろいろあったんだけれども、3月議会で決まることでそういうことがありました。それでも意を尽くして説明をして、私の聞いている限りにおいては、4月まではほぼ納得されていたと私は伺っております。それが6月。そういう話は私は腑に落ちないんですけれども、その辺はどうでしょうか。  これ以上、また堂々めぐりになりますので、あとは議会の一つの議論の中で集約されていくと思います。  続きまして、教育長、先ほど就任、本当におめでとうございます。  前下野教育長が進めていた先ほど来、小中一貫、これについても検討を進めていったということも、進めた経緯を大事にしながら今後は全市的なということもありましたけれども、今後の進め方についてお伺いをいたします。 339 ◯教育長(上野弘君) 小中一貫教育の今後の展望ということでございます。非常に重要な教育課題であるというふうな認識は、従前からお答えさせていただいたとおりでございます。  角鹿中学校を含めた小中一貫教育のことにつきましては、保護者、地域からいただいております要望等につきましても私自身、大変重く受けとめているところでございます。  ただ、敦賀市小中一貫教育検討委員会の答申の中に、今後は敦賀市としての基本的な対応を決定する上で、他の中学校区、例えば粟野中学校、松陵中学校、気比中学校、東浦小中学校ございますけれども、中学校区との関係や人口の長期的な見通し、さらには市政全体での位置づけや予算などに十分配慮するとともに、敦賀市の教育方針に基づいたものとすることと記載されております。  今後ですけれども、先進的な取り組みとなる小中一貫教育の導入につきましては、これまでと異なる教育課程──例えば9年間を見通したというふうな教育課程でございます──また学校運営となることから、その効果の検証に努めながら、今後の敦賀市の学校運営に資するように具体的な政策の推進に取り組んでまいりたいと、このように考えております。 340 ◯19番(北條正君) 小中一貫の答申が出るまでの過程の中にも、まずは中学校区でいろんなアンバランスが生じているから、4校化というのが十数年前から下野教育長も、あるいはもっと吉田教育長のときからもありました。それがなかなか難しいこともあって、気比と角鹿の合併はどうやということも地元に説明。これも難しいこともあって、角鹿中を中心とする小中一貫という議論過程がずっとあるわけですよ。ですからそれぞれ大事にしながら、それぞれの議論過程があって今日に至っている。  議会というのは、まさにそういういろんな多様な意見を収れんしていく場所でもあるんですね。収れんした結果が小中一貫の答申。それが私は全ていいとは思いませんけれども、それをどう深めて、どう実行していくか。それも地区のこと、あるいは保護者含めてのいろんな形の意見がその中に凝縮されているんですね。その辺をどうお考えなのかをお伺いいたします。 341 ◯教育長(上野弘君) 先ほど市長答弁にもございましたけれども、今後こういう小中一貫教育を進めていくに当たりまして、とりわけ角鹿中学校ということになりますけれども、保護者、地域の方々からお話をお伺いし協議を進めていく折々に、その意思確認をしながら今後進めていきたいということが一つございます。  先ほど来申しておりますように、敦賀市全体ということにつきましても、教育課程の問題もございます。例えば分散型の小中一貫教育のあり方ということもございます。一体型の小中一貫教育というあり方もございます。それぞれ全体的な部分を勘案しながら進めていくということで御理解いただきたいと思います。 342 ◯19番(北條正君) 伺っている中で、小中一貫をとりあえず置いておいて全体をもう一遍という。議論経過というのは連綿と続いているわけですよ。特に敦賀は敦賀町を初めとしたそういう合併の歴史から、あるいはもっと言うならいろんな校区の問題だとか、こういうことが連綿としている中で、何とか答え、答申が出てきたのが角中を中心とする答申なんですよね。  そういうことを大事にしながら、まずは全体じゃなくて小中一貫。私どもの市民クラブの木下議員が言ったのは、角鹿中学校を中心に小中学校を議論しながら、これを全体につなげていってはどうかということなんです。その辺どう思われますか。 343 ◯教育長(上野弘君) 議員御指摘のように、そのような経緯につきまして、今後その経緯も十分大切にしながら検討を進めていくということで御理解いただきたいと思っております。 344 ◯19番(北條正君) よろしくお願いします。  次に、漏れ聞きます中高一貫について、市長、御見解があると思いますが、このことについて市長と新任教育長に御見解をお伺いいたします。 345 ◯市長(渕上隆信君) 本市におきましては、敦賀気比高校付属中学校が昭和63年に県内で初めての中高一貫校として開設され、時習、自律、慈愛の建学精神のもと、本県の中高一貫教育の先駆けとして着実に実績を上げてこられました。  公立の中高一貫校といたしましては、併設型中高一貫校として福井県立高志中学校が本年度4月より開校いたしました。県内でも初めての公立の併設型中高一貫校ということもありまして、県内における関心も高く、本市も今後の動向について注視していく必要があると考えております。 346 ◯教育長(上野弘君) 今ほどの市長の答弁にもございましたけれども、県内で初めて平成27年度、併設型中高一貫校として開校した福井県立高志中学校には、募集定員90名のところ545名が受験しておりまして、その関心の高さもうかがえているところでございます。  本市からの入学生もおりまして、今後、中高一貫校の動向につきましては注視する必要があると考えております。 347 ◯19番(北條正君) 現段階では注視していくということだけですよね。検討とかそれよりも、まず大事なのは、小中一貫の中を含めて、敦賀市の小学校、中学校をどうしていくかということも含めながら、特に角鹿中学校の答申を大事にしながらということで理解をさせていただいてよろしいですね。  それでは次に移ります。  市長の公民館の総務部移管というのが漏れ聞こえてきたんですが、お考えがありましたら伺うとともに、どのように進めていこうとするのか御所見を伺いたいと思います。  また、先ほど教育長のお話にもありましたように、社会教育、そして生涯学習、公民館の現状を含め、今後どのように取り組むのかをあわせてお伺いいたします。 348 ◯市長(渕上隆信君) いろんなところで漏れ聞こえているような気がしますが。  公民館を市長部局に移管した直近の例といたしましては、本年4月1日に坂井市が公民館をコミュニティーセンターへ移行いたしました。これは、従来の公民館機能に地域づくりやまちづくりの拠点としての機能を加えることになると認識しております。これは、私の市政運営に対する基本方針のビジョンの一つであります新しい「地域・人」づくりにも資すると考えております。  しかしながら、市長部局への移管につきましては、そのメリット、デメリットも十分に検討した上で、また市民の皆様の御理解も必要となりますので、議論を尽くしながら慎重に進めたいと考えております。  また、社会教育、生涯学習についてでございますが、公民館が市長部局へ移管された場合、公民館に関する業務は市長部局の職員が地方自治法の規定に従い補助執行することができるため、公民館としての機能が低下することはないと考えております。  現在、公民館は社会教育施設として重要な役割を担っていると認識しており、市長部局へ移管するに当たっても、この機能が低下することのないよう十分留意したいと考えております。 349 ◯19番(北條正君) そのことも含めて、先ほど生涯学習、話をされております。これも重要だと思います。そのことについて、どのように新教育長としてお考えなのか、お伺いしたいと思います。 350 ◯教育長(上野弘君) 議員御指摘のように生涯学習、生涯を通じてそれぞれの資質、能力を高めていくというふうな機能が公民館には一方ございます。それぞれきめ細かな要望をお伺いしながら講座等を運営しているという公民館もございます。それぞれの特性を、または地域性を理解しながら、今後その部分については対応してまいりたいというふうに考えております。 351 ◯19番(北條正君) 市長のお考えですから、これは当然それありきだと思います。それは大事なことだと思いますけれども、生涯学習を含めて、今本当に公民館で各教室含めて一生懸命皆さんやられているんですね。独自の学習会も含めて一生懸命やられているんですよ。  ただ、私も体系的なこと、あるいは高齢者対象、そういうものについての体系的なことがまだこれからだと思うんです。ですから先ほど模索をされている坂井市、これは機能は移したけれども、公民館そのものの生涯学習を含めてはどちらかというと教育委員会と連携をとりながら、こういうあり方もあると。ですからゆっくり検討を進めながら、それは理想かもしれませんけれども、ある程度その目標を持ってというのは、私はその議論というのは深めていくべきだと思います。  そういう意味も含めて今後の検討に期待をしたいと思いますので、ぜひその辺も含めながらやっていただきたいというふうに思います。  次に、エネルギー拠点化と原子力政策について伺いたいと思います。  福井大学工学部が募集要項で学部生──1年生から4年生の原子力コースの設置により敦賀キャンパスを設置するということが、敦賀で進むということが明らかになりましたが、まず、市長の今後のエネルギー拠点化に対するこのことも含めながら御所見をお伺いしたいと思います。 352 ◯市長(渕上隆信君) 今回の福井大学の取り組みにおきましては、これまで大学院生や研究者しか所属しておりませんでした同研究所に学部生を迎え入れることとなります。このことは、人口減少克服等を目的とする地方創生の実現や原子力技術の継承といった我が国全体の課題に対して大変重要な取り組みであると認識しているところでございます。  このことから、今後におきましても福井県の進めるエネルギー研究開発拠点化計画に積極的に協力していきますとともに、福井大学につきましても支援してまいりたいと考えております。 353 ◯19番(北條正君) この部分は、前市長の肝入りの政策の一つでもあったんですね。原子力コースというのをこれだけほかで減少する中で、福井大学がかなり力を込めてやろうとしている。特に私の聞いているところにおきましたら、大体院生を入れて100名の方が敦賀市に。先ほどの機構とはまた違います。先ほど説明の中で去っていくといいますけど、ずっとこれが定着してというか、毎年毎年変わっていくわけですから定着というか変わりながらも定着していく。その定着する意味でも、これまでの支援。特にあそこは敦賀市の所有であります。土地も、それから建物も。その辺も含めて支援を続けていくのか、あわせてお伺いいたします。 354 ◯市長(渕上隆信君) 支援をしていきたいと思っております。  福井大学の今回の取り組みに関しましては、工学部8学科を5学科に再編しまして、工学部機械・システム工学科原子力安全工学コースということにおきまして、学部生、3回生、4回生が敦賀キャンパスにて履修する予定ということでございまして、平成30年には3回生25人、平成31年には4回生25人、計50人の増加ということを伺っております。  ぜひともこれを機にして活性化していきたいと思っておりますし、援助していきたいと思っております。 355 ◯19番(北條正君) ぜひ支援をよろしくお願いをしたいと思います。
     次に、原子力政策につきましてはかなり重複しておりますけれども、市長の考え方は提案理由だとか先ほどの市政会の答弁で明らかにしていただいたとおりで、そのとおり進めていただきたいと思うんですが、これだけ原子力発電所の長期停止が続いております。敦賀市の人口流出、人口減少の最大の理由になっております。  そういうこともあわせて、今後この原子力政策について改めてどのように取り組むのかを補足説明がございましたらお伺いしたいと思います。 356 ◯市長(渕上隆信君) 議員御指摘のとおり、原子力発電所の長期停止によりまして地域経済、雇用に大きな影響が生じていることは事実であり、市としまして人口減少対策に取り組んでまいりますが、やはり原子力発電所に対する地域の期待が大きいことも認識しております。  敦賀1号機におきましては、今後、廃炉が進められることになりますが、できる限り地元発注、地元雇用に配慮しながら進めていただきたいと考えております。  一方、敦賀2号機は、事業者が規制基準適合性審査に係る申請を行う意向でありますので、申請がなされた場合には、適合性審査を遅滞なく進めるよう原子力規制委員会に対し審査の迅速化を求めてまいりたいと考えております。  また、先ほども申したかもしれませんが、敦賀3・4号機の建設につきましては、電力の安定供給やCO2削減、加えて最新の知見を反映した安全性の高い炉への転換という観点から必要であると考えているところであります。敦賀3・4号機の計画が前進するためには、まずは国として新増設やリプレースに対する明確な姿勢を示していただくことが先決であり、早期に方針を明らかにするよう全原協や立地協を通じ国に対して求めてまいりたいと考えております。 357 ◯19番(北條正君) その中で一つ大事な点は、全原協の会長というのは、河瀬市長、高木市長含めて、相当前からずっと指定席のようなところですけれども、かなりほかの市も狙っておりますし、これによって相当恩恵というか、みなしも含めてあったという事実があると思います。  その辺も含めながら、来年、任期が変わりますよね。このことについても敦賀市がこれだけのいろんな窓口を持っている、炉型を持っていて、全国の立地点の代表だということも含めて継続されるということでよろしいんでしょうか。その辺もお考えをお伺いしたいと思います。 358 ◯市長(渕上隆信君) 来年度が改選の時期になりますが、継続していきたいというふうに思っております。 359 ◯19番(北條正君) このことは本当にしんどい作業だと思いますけれども、着実に、またしっかりお願いをしたいというふうに思います。  次に、市立病院についてでございます。  まず地域包括ケア病棟、これについては私の3月議会で提唱させていただいて、早速10月には設置、そして、その成績がかなり良好だということもあって拡充に向け大体倍増、70床ぐらいを考えておられるということで、このことについては評価をしたいんですけれども、ただ、ほかかなり包括ケア病棟をつくっているところは、敦賀病院のようにいいところと悪いところがはっきり両極化しているんですね。その根拠というのは60日ルール。60日たったら出てくださいよということも含めながら、これからの収益アップ、それから療養型が民間を含めてなかなかこれから多くなるという現状からすると非常にいい選択だと思っております。  そのことも含めながら、包括ケア病棟は名前のとおり地域包括ケアシステムの中で在宅医療、介護とうまく連携しながらいくことがキーとなります。今後どのようにお考えなのか、まず病院の管理者である市長のお考えをお伺いしたいと思います。 360 ◯市長(渕上隆信君) 提案理由においても述べさせていただきましたとおり、6月27日に、2つ目の地域包括ケア病棟設置に向けての準備のため病床機能の再編を行いました。  地域包括ケア病棟設置の目的は、リハビリテーションの強化による在宅復帰の促進であり、住みなれた地域で暮らしていただくことを目的としております。昨年10月に1病棟を開設いたしましたが、病床利用率が一般病床と比較して上回っており、また在宅復帰率も順調に推移しているところから増設の判断となったものでございます。議員さんの御指摘のとおりでございます。  議員さんのおっしゃるとおり、地域包括ケア病棟は地域包括ケアシステムの一翼を担うことから、今後ともほかの医療、福祉、介護関係機関との連携強化を図り、この地域に合った良質な医療を継続的に提供し、患者さん中心の医療を行ってまいりたいと存じます。  具体的な地域医療連携の取り組みについては、担当理事から説明させていただきます。 361 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) 当院では、国が提唱します在宅医療への移行に基づきまして在宅復帰に向けた退院支援を実施しておるところでございます。具体的な取り組みといたしましては、地域医療従事者などとの研修会や情報交換会への参加や当院の認定看護師による専門的知識や技術の伝達講習会などを行い、医療の充実と連携を図っておるところでございます。さらに、今年度から在宅復帰に向けた退院前訪問指導についても始めているところでございます。  また職員配置につきましても、本年4月から社会福祉士1名を増員しておりまして、入院初期の段階から患者さんやその家族、また居宅介護支援事業者と綿密な連携を図りながら、在宅復帰支援を含めた地域医療連携の強化に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 362 ◯19番(北條正君) この質問をさせていただいたのも、そこの部分がこれから70床拡充するわけですから、一番大事なところなんですね。  というのは、施設側のケアマネジャーがいらっしゃいます。あるいは社会福祉士がいらっしゃいます。そことの医師との、あるいは看護師との連携、患者を入れながら。これがうまくいくんですけれども、在宅の場合はなかなかきちっとした説明、あるいはどちらかというと言葉は悪いですけれども追い出し的な要素があるとちょっと私伺ったもので、ここがキーなんですね。  ですから先ほど地域連携に社会福祉士、それから看護師の中にもケアマネを持っていらっしゃる方もいらっしゃいます。そういうことを配置しながら、できれば60日ルールということにこだわることなく、30日ぐらいまでから少し事前に相談をしながら積み上げて在宅に移っていただく。この連携というのが非常に大事になってくると思います。  そのことをぜひお願いをしたいんですけれども、そのことについてもう一度、大橋さん言われておりますけれども、始まったばかりなんですけれども、ほか国立と言いませんけれども、ちょっと敦賀病院はそのことが欠けていると私伺ったんですけれども、その辺はどうでしょうか。 363 ◯理事 敦賀病院担当(大橋優君) そういう在宅復帰に向けて、患者さんもそうですし家族の方、また居宅介護支援事業者も綿密な連携を図りながら在宅復帰を行うような体制をとっていかなければいけないということを考えておりますし、退院支援につきましても十分に対応していくような形を今後も強化してまいりますので、60日ルールとおっしゃいますけれども、なるべく早く退院できるような形をとるのが一番いいとは思いますので、それらにつきましても十分体制を整えていきたいと思っております。  以上でございます。 364 ◯19番(北條正君) このことについて、60日、これも大事なんですけれども、ちょっとこだわり過ぎると、ある意味では患者優先、この辺も含めながら、ぜひ今の答弁の方向で進んでいただきたいと思っております。  次に、最後になりますけれども、医師、看護師確保と病院経営の安定ということで、先ほど馬渕議員のほうからありましたけれども、今後、三法交付金だとか、あるいは繰り出しだとか減額が目に見えています。そのことを含めて、経営の安定も含めて必要と思いますが、先ほど全部適用の経営改革を進めているということでございますけれども、このことについて再度、市長の御所見をお伺いしたいと思います。 365 ◯市長(渕上隆信君) 先ほどの御質問にもありましたが、地域包括ケア病棟についても同様でございますが、敦賀病院はこの地域においてどのような役割を持ち、どのような機能を持つべきかを考えた上で、経営の安定化を図らなければなりませんし、経営の安定化には、まず医療従事者の安定的な確保が大前提であると考えております。  このことから、医師については関連大学や福井県等に要望いたしますとともに、看護師については人員確保と離職防止の観点から対応していきたいと思っております。  また、医療施策を実施するに当たり、診療報酬の改定を初め、地域医療構想策定ガイドライン、公立病院改革ガイドラインと立て続けに国のガイドラインが策定されるなど、国の施策にも大きく左右されている現状でございます。  敦賀病院は、第2次中期経営計画を策定し経営の改善、健全化を推進しているところでございますが、国のガイドラインに対応すべく、この改定を進めてまいります。さらに、中期経営計画におきましては経営形態の見直しを掲げておりまして、計画期間中に地方公営企業法の全部適用への移行を目指すと明記しておりますので、できるだけ早い時期に先ほども申しましたが移行することが望ましいと考えております。 366 ◯19番(北條正君) この質問を取り上げさせていただいたのは、全適もデメリットがあるんですよね。先ほど言った労働環境の話だとかそういうことも含めて。  ただ、国の政策が、先ほどの馬渕議員の話ではありませんけれども、病床の削減計画を出せというような言い方をしていますよね。こっちではケア病棟でふやし、こっちでは減らす。こういう診療報酬で、あるいはそういう計画の中で締めつけられる自治体病院なんですよね。ですから全適を含めながら速やかに対応できるように、組織改編というのは必要だと思います。  だからデメリットも考慮しながらしっかりその辺を推進していただきたいということを最後に要望申し上げて、管理者としての御所見を最後に伺いたいと思います。決意とかその辺を含めて、終わりたいと思います。 367 ◯市長(渕上隆信君) 市立敦賀病院の経営につきましては、国の政策もありまして厳しい状況が続いておると思いますが、精いっぱい経営改善、またサービスの改善に努めてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。 368 ◯19番(北條正君) 答弁ありがとうございました。議会の過去、そして現在の状況、そして未来があるわけですから、しっかり議論の経過というものを大事にしながら市政運営に当たっていただきたいことを要望申し上げて、終わりたいと思います。  ありがとうございました。 369 ◯議長(有馬茂人君) 次に、公明党の代表質問を行います。  質問時間は35分以内といたします。  山崎法子君   〔11番 山崎法子君登壇〕 370 ◯11番(山崎法子君) 皆様、お疲れさまでございます。  公明党の山崎法子でございます。公明党を代表いたしまして質問を行ってまいりたいと思います。  初めに、渕上市長、そして中山副市長、そして上野教育長、御就任まことにおめでとうございます。市勢発展のために御健康に留意されながら頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、発言通告書に従いまして順次質問を行ってまいります。何せ1年ぶりの質問でございますので非常に緊張しておりますが、わかりやすい、そして誠意ある御答弁をよろしくお願いいたします。  かなり重複する点がございますが、私なりに質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  今回、大項目として4点にわたって質問をさせていただきます。まず第1番目が市長マニフェストについて、そして2番目が行政改革について、3番目として福祉政策について、そして4番目、子ども・子育て支援について、順次質問を行ってまいります。  初めに市長マニフェストについてということで、かなり重複をいたしております。先ほど北條議員のほうからも、初めに原子力政策について質問を行おうと思っておりましたが、まるっきり同じ質問でもございますし、時間の関係上、大分遅くなってまいりましたので割愛をさせていただきます。  原子力政策に関しましては、市長の答弁、同じ答弁が何度も繰り返されておりましたので、いずれにせよ国の姿勢や方針、一日も早く定めていただくよう、県とも連携しながらスピード感を持って進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  第2点目の市長マニフェストの中の新しい「元気」づくり、この中の、原子力産業に加え、敦賀の経済を支える新たな産業の創出と育成ということが書かれてありますけれども、具体的に市長はどのような産業を考えておられるのですか、お伺いをいたします。 371 ◯市長(渕上隆信君) 公明党さんの代表質問でございます。  山崎議員には、私、また副市長、教育長にエールをいただきましてありがとうございます。  新たな産業につきましては、例えば、原子力発電所の廃炉作業に関連する産業ですとか、6次産業──生産、加工販売業などにさらに付加価値を加えた新しい産業、あるいは敦賀市の昆布加工に関連した産業等が考えられるものと思います。  また、敦賀市内では飲食業等を営む若手グループによります食に関するさまざまな仲間づくりのための自主的な活動が展開されているとのことも伺っており、こうした若い世代の取り組みが新たな内需の拡大や産業の創出につながることを期待するところでございます。  また観光とか、当然、港とかそういうことの産業も支援していきたいと考えております。  敦賀市といたしましても、若者たちの意欲ある活動等に関しましても支援や連携、協力をしてまいりたいと考えております。 372 ◯11番(山崎法子君) 6次産業でありますとか農業の加工製品とか、現在においても、おみそでありますとか漬け物でありますとか御婦人たちのグループによるそういうことも実施されております。皆さん本当に一生懸命頑張っておられます。これといった大きな産業を生むということは大変でありますけれども、今市長が言われました市内一円を見ると若い方たちが非常に積極的に取り組んでいるなというのを非常に感じております。私自身もフェイスブックとかそういう中で、市内の飲食業の方たちも非常に多い情報を発信しておられて頑張っておられます。  ぜひこういった方々への支援も、頑張っている方に対しては支援も行っていただきながら、大きい産業ではありませんけれども、内需という意味ではほかでお金を落とすのではなく敦賀でつくったものを敦賀の中でお金を使っていただいて、この循環も内需必要であると思いますので、ぜひこういった点に誠心誠意取り組んでいただきたいと思います。  さらに産業という意味では、敦賀看護大学があります。若者がいずれ200人、4学年そろいますと生徒数400人規模になると思います。若者の皆さんが敦賀に来ていただけるということは、これだけで何か活性化という息吹も感じますし、そこからまたさまざまな若い方たちの斬新的な発想をもとにした、小さい産業になるかなとは思うんですけれどもそういった若い方たちが集まる若者のまちづくり的な、こういうことに関してもぜひ市長、取り組んでいただきたいと思いますので、この点についていかがお考えでしょうか、お願いいたします。 373 ◯市長(渕上隆信君) 今議員おっしゃいましたように、看護大学の学生も4学年そろいますと大きな人数になりますし、すごい活性化につながっていくというふうに感じております。観光につきましても、やはり観光のお客さんが来るだけではなくて、いかにお金を落としていただくかということが大事なことになってまいりますので、いろんなつくっていらっしゃるものをどうやって買っていただくかということもありますし、また、学生さんたちにアルバイト感覚とか自分たちで企画しながらで結構なので売っていただくということも考えられるので、非常に経済効果として期待できる人材ということで私も考えております。  ぜひとも取り組んでいきたいと思っております。 374 ◯11番(山崎法子君) 若者のまちづくり、この一環としてまた応援をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、今回の市長の提案理由にあります人口減少対策についてお伺いをさせていただきます。  人口減少対策に関しましては、昨年10月に基本計画が策定され、推進本部が設置されました。先日、改選後ではありましたが市民クラブの皆さんと一緒に人口減少対策の基本計画が策定されたということで勉強会をさせていただきまして、担当の皆さんに来ていただいて勉強いたしました。非常によくまとめられておりまして、この短期間のうちに、内容を見させていただいて、すばらしいものができたなという感想を持ちました。  その中でも、推進本部を立ち上げて、副市長を中心とする各部長の皆様が推進本部ということで、そこに吸い上がってきたさまざまないい企画とかそういうことに関しては、比較的若い方たちの御意見がここに取りまとめられたということも伺っております。そういう中で、本当にきちっと現状を見ておられるなということと、この現状を見た上で今後どう展開していかなくてはいけないのかということに関しましても非常によくまとめられていましたし、なるほどというふうに思いました。  そこで、新たに市長は人口減少対策に関しましてメンバーを、地方創生プロジェクトチームを設置するということ。そして計画についても、読みようによっては一からやり直すというふうにも聞こえるんですけれども、何かそういったことで新たに市長の方針と具体的な施策を基本計画に反映させるということも提案理由の中にもお話しされていますが、つくられた基本計画を市長はごらんになって、これはちょっとまだ自分の政策と合致しない、そういったことを感じられて多分計画を一新するという、加えるというか、そういうことをお考えになったのであろうなということが推測されるんですが、人口減少対策に関しまして市長は新たに一から見直すということでありますが、どういったことを、具体策を盛り込んでいくのか、さらには変えていくのか、そういったことをまずお聞きしたいのが1点と、それからメンバーに関しましてということで、若手の20代、30代の方で構成するということでありますが、今までの推進本部というメンバーに関しましてはどのように今後対応されていくのか、お伺いいたします。 375 ◯市長(渕上隆信君) 敦賀市人口減少対策基本計画の策定についてでございますが、この基本計画につきましては、国が求める地方版総合戦略と趣旨を同じくするものであり、原則これをべースとして地方版総合戦略を策定していく予定でございます。  詳細については、担当部長のほうから答弁させていただきます。 376 ◯企画政策部長池澤俊之君) 福谷議員のところでも答弁させていただきましたけれども、地方版総合戦略の策定につきましては、昨年10月に策定した敦賀市人口減少対策基本計画、これをベースとしまして、敦賀市人口減少対策推進本部にて設計した具体的な施策20本を引き継ぎまして、市長の新しい施政方針である3つのビジョンの観点から、新設する地方創生プロジェクトチームにて再度検討という形をとりまして、また新たな施策も追加する予定であります。  新設する地方創生プロジェクトチームにつきましては、人口減少対策において生産年齢世代である20から30代の若手職員にて構成しまして、昨年度、部局長──いわゆる言ってみますと高齢者の職員でけれども──が中心となって設計した施策を生産年齢層であります若年層の視点から修正を加えることで、より効果の高い施策へと高めてまいりたいと。そういった思いでおります。  以上でございます。。 377 ◯11番(山崎法子君) その新しい施策ということについてお伺いしたかったのですが、まだ発表の段階ではないということなのか、具体的にまだ、そういうことはないと思いますが、もう市長の腹の中には政策的なものが多分おありになると思うんですが、それはお伺いしたいところなんですがお答えできないでしょうか。 378 ◯市長(渕上隆信君) 20本の施策がありますけれども、それにつきましては今部長が言いましたように部長さんとか課長さんとかが選んだということでございます。やっぱり新しい若者の視点が欲しいなということがございまして、20代、30代の若手職員にそれがどうよということも見ていただきたいし、また自分たちで新しいのをどんなのがあるかというのも出していただきたいということで、そういう狙いを持っておりますので、今具体的に何かあるわけではございません。若手の人たちに出してもらおうというふうに思っております。 379 ◯11番(山崎法子君) そのプロジェクトチーム、20代、30代の若手というお話ですが、その中に女性も含まれるということですか。 380 ◯企画政策部長池澤俊之君) メンバーとして加える予定でございます。 381 ◯11番(山崎法子君) 特に何割の方が女性という考え方はお持ちですか。 382 ◯企画政策部長池澤俊之君) 手元に何割かというのはまだ具体的には数値として持っておりませんので、また後ほどお伝えさせていただきたいと思います。メンバーにつきましても案の段階ですので、そこまで詳細に固まったわけではございませんので、ここら辺もお含みおきいただきたいかと思います。  以上でございます。 383 ◯11番(山崎法子君) 人口減少対策に関しましては、女性の役割も非常に大きい位置を指しておりますので、ぜひとも女性の意見も大いに取り入れていただいた人口減少対策をぜひお願いしたいと思います。  この点については以上で終わります。  次に、総合運動公園施設全体についてということで質問を行っていきますが、公園施設全体について受益、負担の関係から、グラウンド・ゴルフ場を含め、他の施設利用者。グラウンド・ゴルフ場のスペースは多目的に利用できる場所でもあります。そういった施設利用者との公平感について、どういったことを考えておられますか、市長のお考えを伺います。 384 ◯市長(渕上隆信君) グラウンド・ゴルフ場と総合運動公園全体の施設としてどうかということでございますが、自由に使っていただいて、たくさん利用したい方が利用されればいいとは思うんですけれども、それによって何か利用できないということがございますとそれはまずいかなというのは考えております。  確かに健康づくりのために行う運動というのはグラウンド・ゴルフだけでなくて多くのものが考えられると思いますが、グラウンド・ゴルフは、誰もが気軽に始められ、日常を脱し気晴らしのできるツールとして、運動に携わっていない多くの方々に体を動かすことの楽しさ、仲間とともに汗をかく心地よさを感じていただけるのではないかと思っております。  グラウンド・ゴルフ人口というのは結構ございますので、その人たちがほかに支障なく公平に楽しんでいただければ、それが一番いいかなと思っています。 385 ◯11番(山崎法子君) 確かにグラウンド・ゴルフをされる方たち、高齢者に限らず誰もが子供から高齢者の方まで皆がすごく親しみやすいスポーツでもありますので、グラウンド・ゴルフ自体を否定するものでももちろんありませんが、あのスペースというのは、たしかコイがいる池がありますね。それから、よくかつて野点をあそこでしてお茶会を催しをしたり、非常にいい景色なんですね。ずっと遠くの山々と近くの公園がマッチしてすばらしい光景なんですね。ですから例えば散歩で歩くとか、子供さんたちが来てコイに餌をあげながら家族で楽しむとか、そういったさまざまに利用できるすばらしい場所だと思うんですね。  限られた運動公園のスペースの中で、グラウンド・ゴルフをもちろんされている方たち多くおられますけれども、私もかつて、もちろんグラウンド・ゴルフもしたこともありますし。ただ、あそこを歩くのが非常に好きでして、下が芝になっているということで、散歩というよりはウオーキング。歩くのに非常にいい場所でもありますね。グラウンド・ゴルフをしているときには、いつ飛んでくるかわからないボールがありますし、そういった面から、皆が共通に使えるスペースという観点から、健康増進という目的があるにせよ占有するという考え方がちょっと理解ができないんですね。  グラウンド・ゴルフ自体は、どんな場所でもできるスポーツだと思うんです。芝の上でなくてはできないというスポーツではないと思うんです。近くにある公園、松島中央公園でも朝方、呉竹町の皆さんが中心になってグラウンド・ゴルフをされていますけれども、どこでもできるスポーツなんですね。それがなぜ運動公園のあのすばらしい場所でなくてはいけないのかというところが、さまざまな市民のニーズ、多様にありますので、グラウンド・ゴルフで占有するという考え方が非常に違和感あります。  さらに、そういった方々のために一般質問でも数多く市民の要望ということでグラウンド・ゴルフ場をつくってほしいんだというお話の中で、リラ・グリーンができた経緯もありますので、そういったことに関連して、市民が施設を利用するに当たっての公平感ですね。  多分グラウンド・ゴルフをされる方たちの意見は強い意見が市長のもとに届いているんだなというのはわかりますが、言えないといいますか言わぬ市民、言わない市民の中で、あそこは散策の場所にしたいんだとか、子供さんたちの幼稚園、保育園の遠足にああいう場所を使うんだとか、そういう声も確かにあるのは私のところには届いております。そういった声も聞く必要があると思います。  強い意見ばかりに向くのではなく、やはりそういった公平感を持つという、市長のお立場として。そういったことに関して、もう一度御所見をお伺いいたします。 386 ◯市長(渕上隆信君) 公平感ということで、今やっと公平感についての御意見がわかりましたけれども、いろんな方がいらっしゃって、使いたい方もいらっしゃるということでございます。  私も子供が小さいときには、あそこの修景地に行きまして、あそこの橋を渡ったりしたことがありますので、いい場所だなということは非常に感じております。  今ほど言いましたように、グラウンド・ゴルフの使用する頻度というのは非常に高いものがあるかと思いますが、時間的に一日中フルでやっているわけではありませんので、その辺の時間的な区分とかいろいろ、もし御意見がありましたら伺いながらやっていきたいなと思っております。 387 ◯11番(山崎法子君) 運動公園をグラウンド・ゴルフ場で使用されている皆さんの時間的な区切りというのが、今現在の段階においてあるのでしょうか。 388 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 時間的な部分では午前、午後、1日というところがあるのかなと思っていますけれども、正式な時間帯は、今資料がございませんので言えないんですけれども、ただ、平成26年度のグラウンド・ゴルフの練習場として利用されている方が約2万人ぐらいいらっしゃるということで、これは延べですので、おおよそ競技人口が1400名ということで、そういう方が市長からの御答弁もありましたとおり毎日使っている部分ではないと思いますので、そういった部分の時間というところは、またそういう間に使えることは可能かなと思っています。 389 ◯11番(山崎法子君) グラウンド・ゴルフをされる皆さんにとっては非常にいい場所でもありますし、そういう要望もあって、確かに市長はそれに応えていきたいという思いで提案理由の中にもずっとお書きになられているんですけれども、これからもし仮に利用する、使用していただく際に、そういう時間の制限とか。今はたしかそういうものがないと思いますので、今後そういうことを考慮しながら、まだ運動公園に関しましては、一応リラ・グリーンが開設した団体では一旦閉めるということが今の決定事項でもありますので、今後そういった検討の中でそういった時間制限を設けたりとか、利用料に関してとか、きちっとまた検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、新しい「安全・安心」づくりのマニフェストの中に、乳幼児保育や学童保育を拡充し、子育て世代や働く女性を支援というふうに書かれてあります。  ここでは働く女性の方を指して支援ということに、子育て世代の方たちに対しての支援を考えられておられるのかなと思われますが、全体、働く女性という観点から、働く女性の支援について何か具体策があるのか、説明を求めます。 390 ◯企画政策部長池澤俊之君) 従来からの取り組みといたしまして、男女共同参画事業所推進員に対する研修会の開催や、女性相談窓口の設置による対応に取り組んでまいりました。
     事業所推進員については、今年度、市内47の事業所に推進員を委嘱させていただく予定となっており、研修会を通してワーク、ライフ、バランスなどをテーマとした啓発を行ってまいります。  また女性相談窓口に関しては、職場における人間関係や職務内容の悩みについて相談を受け、それぞれの事情に応じ、関係機関との連携を図っております。  これらの取り組みにつきましては、今後も継続していく所存でございます。  また、今後の新たな取り組みといたしまして、女性が働き続けるための支援が必要であると認識しております。例えば、女性リーダーの育成、こういったものや女性管理職の登用率向上、こういったものに資する取り組みでございます。具体的には、女性の能力発揮やキャリアアップをテーマとした研修などの開催について現在検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 391 ◯11番(山崎法子君) わかりました。この点については、今後大いに進めていただきたいと思います。  マニフェストの最後になりますが、マニフェスト全体を通して、現在、第6次総合計画のもとでという質問が、たしか福谷議員の質問とダブりますが、市長は答弁の中で、市長は後期基本計画を早急に策定すると答弁をされましたが、そこに市長マニフェストとの整合性をどのように図って、新たな施策をどのように盛り込んでいくのかについて、お考えをお聞かせください。 392 ◯市長(渕上隆信君) 第6次総合計画の中でやっていくということを先ほど答弁の中で申し上げまして、その中の後期計画の中に盛り込んでいくということを申し上げたところでございます。  後期基本計画の中には、まず私の市政への思いを形にしたマニフェストから、実現可能性の諸条件を踏まえて、庁内で原案を作成して織り込んでいきたいというふうに考えております。 393 ◯11番(山崎法子君) 内容について聞きたかったんですが、これからということで、わかりました。  それでは、2問目の行政改革について質問いたします。  今回補正に計上されております行政改革推進費700万円について、その目的やそれによる効果の検証、そして行政改革に取り組む市長の方針等を確認したいと考え、質問をいたします。  その前に、市長就任後2カ月が過ぎましたが、率直な感想をお聞かせください。 394 ◯市長(渕上隆信君) 提案理由について申し上げましたとおり、私が多くの市民の皆様から御支持をいただき敦賀市長に就任して、はや2カ月を迎えました。  この間、私の思いを具現化するためには、まずは市の現状把握と分析が必要であると考え、多くの方々と面談を重ね、見識を広げ、市の各部署とのヒアリング、打ち合わせを積極的に行い、事業全般の把握に努めてまいりました。また、骨格予算でありました当初予算への政策的な事業の肉づけを行うため、今回初めて予算編成作業を行い、今回の補正予算案を提出させていただきました。  初登庁のことを振り返りますと、何か遠い昔のような気がいたしますが、市民の皆様の温かいアドバイス、また職員の皆さんの協力に支えられてこの議会を迎えることができたと感じております。今後も市民の皆さんの声、そして議会の御意見に耳を傾け、職員とともに一丸となって「敦賀再生」の実現に向けて一歩一歩取り組んでいきたいと考えております。  また一方で、大分遠いところへ来たなというような感じを持っております。私は九州から敦賀へ出てきた人間でございますが、その意味とはまた違いまして、私が普通に市民として生活していた場所とは違う、遠いところへ来たなという思いがございます。  私は九州から出てきた人間ですから、しがらみがありません。その分いろんなことができる部分もありますが、その分、皆様の声を聞きそびれてしまうのではないかという思いも持っております。これからも各地区で座談会などをしながら、市民の皆様の延長線上にいたいという強い思いがございます。  市長就任後は、次々にさまざまな判断をして、いろんな方とお会いして話をさせていただいたり、各種会合で御挨拶をしてまいりました。目まぐるしい生活になれてきた気がしておりますが、それだけではだめで、いろんなチャンスを捉えて次につながるものを仕掛けていかなければならないというふうに感じております。  以上でございます。 395 ◯11番(山崎法子君) ありがとうございます。率直な感想と思います。そのとおりだなというふうに思います。ぜひ頑張っていただきたいと思います。  そこで、これから取り組む行政改革について、市長の基本的な考え方についてお伺いいたします。 396 ◯市長(渕上隆信君) 厳しい財政状況の中、持続可能な財政基盤を確立するため、より効率的な組織運営や、より有効な予算執行を進めることが行政改革であると考えております。精いっぱいやっていきます。 397 ◯11番(山崎法子君) 行政改革について、事務事業総点検ということで、私もよく理解がなかなかできなかったので、なぜ外部に委託するのかなということとか、どういった内容をこれから点検を行っていくのかなということに関して、私なりにネットを通じて調べさせていただきました。  近年、国の行財政改革の動きや市町村の合併、権限移譲とか、そういうことで地方自治体に求められる責任と負担がますます増加している。資料をもとにして読み上げているんですが。そういったことを背景に、行政評価に取り組む地方自治体が年々増加をしているということであります。  ですから外部に委託をして評価するということは、ある面、新鮮なことでもあるなとは思います。ただ、これに関して、よりよい行政経営を継続的に行う行政評価制度、例えば行政活動に係る人、物、お金、そしてそれによる結果、成果、問題、課題、改善方策等の一元化ということに関して、これらを構築することが真の目的であるということがここにも書かれてあります。  ただ、ここで一番大事なのは、真の目的を理解して改善、改革を断行できる組織づくりが一番重要であるということがここにも書かれてありました。非常に理解できることだなと思います。この組織づくりが実は一番難しいということで、行政評価の取り組みが徒労に終わっているという自治体が少なくないということが書かれてありました。  本当にそうだなと思います。事務事業を点検して、それに評価を行って改善をしていくという一定の結果をもって、例えば機構改革であるとか民間委託であるとか事務量を何人、今まで3人でやったところを2人でも大丈夫じゃないかとか、そういったことが今後行政評価の中でわかっていくなとは思うんですが、やはりずっと仕事は続いていきますし、そこに人がかわり、いろんな人がかかわることによって、またもとのもくあみということも考えられます。  これをどういうふうに行政評価することで継続性を持たせるかということに関して、外部委託によって行政評価まで半年かけてたしか行っていくということを聞いておりますけれども、これに関して本当に継続性があるのかどうか。こういった点について市長はどのようにお考えでしょうか。 398 ◯市長(渕上隆信君) 今議員の申されたこと、確かにそのとおりだと思っております。行政改革をする上で委託をするということで上げさせていただいておりますが、いろんな意見があると思います。中でできるんじゃないかとか、そんなこと自分らでわかるんじゃないかとか、いろんなことがあるとは思いますが、私が今たどり着いた気持ちといたしますと、やはり市の職員は市の職員なりに一生懸命仕事をしております。また人員削減を進めてまいっておりますので、精いっぱい仕事をしておりまして、例えばプロジェクトチームをつくりますよといいますと、先ほど馬渕議員の質問でありましたように、精いっぱいやっているところで、またプラスで仕事をしなくてはいけないというようなこともございます。じゃ3人でやっているところを2人でできるだろうと、えいやーとやると失敗する可能性があります。そうするとサービスの低下につながるということもございます。  いろんなところを考えた結果としまして、第三者的な立場でこういうふうにしたらどうですかということが提示できれば、そこに次のつながっていくものが発生するというふうに思っております。ですから、違う部署によって同じような仕事もしくは似通ったデータを集めているところもあると思います。そういうところをプロの目、第三者の目で見ていただきまして、効率的な活動ができるような、また事務量を削減しまして次につなげていけるようなことにつなげていきたいということをやるつもりでございます。  その後に、じゃ持続可能なことができるのかというのは、その後の私の頑張りになるのかなというふうに感じております。 399 ◯11番(山崎法子君) わかりました。今、継続性が必要であるというを申し上げましたし、あとは仕事をする人なんですね。人に関して、例えば点検評価を行う際にモチベーションが下がる方がおられるかもしれない。逆に、やっていたのが間違いではなかった、モチベーションが上がる方もおられるかもしれない。  そういった中で、お互いの職員の意識改革、行政改革には本当にこれは必要だと思います。こういったことに関して、継続性を持たせるということが大事な中に、人材を育てるということに関して、実はこれが一番大事な作業なんじゃないかなということを思います。単純に仕事量を見るだけではなくて、その人の能力とか適材適所とか、そういったことに関してぜひ人を見ていただきたい、このように思いますが、市長のお考えをお願いいたします。 400 ◯市長(渕上隆信君) 先ほど20代、30代の職員によってチェックをするということを申しました。本来であれば、20代、30代がまず起案しまして、それを管理職がチェックするというのが本来の動きでございますが、ちょっと逆をやってみようという試みをします。  というのは、今議員おっしゃったように、いろんな含みがあるんですけれども、若手職員のモチベーションを上げて、また、そういうことをすることでいろんなことが見えてくるものがお互いにあるんじゃないかなと。若手につきましても管理職につきましてもいろんなものが見えてくるんじゃないかなという思いもありまして、そういう試みをしていきます。  なかなか内部のことなので見えにくいかと思いますが、いろんな努力をして進めているつもりでございます。  以上です。 401 ◯11番(山崎法子君) ぜひともお願いをしたいと思います。各職員の皆さんの例えば職級別の研修とか、それから若手の方たちのための研修とか、どっぷり職員でおられる課長の皆さんとか、やはりそういったことに関して自分自身を磨くという観点から、人にやらされるということではなくて、そういう中でやがて各事務事業に関して問題、発見、そして提起をして改善方策を職員みずからが行えるような仕組みにまで持っていくのが行政改革であると思いますので、ぜひこの点よろしくお願いをしたいと思います。  それから3点目でございます。  福祉政策について質問をいたします。  マニフェストに掲げられている福祉について。福祉政策全般についてしようと思いますと時間がありませんので、今回は高齢者に対します福祉政策ということで質問させていただきます。福祉政策に関しまして市長のお考えを確認させていただくとともに、具体的にどのように政策に反映していかれるのかを問いながら、提案もさせていただきたいと思います。  初めに、高齢者、障害者の福祉等の充実強化ということに関しまして、市長、マニフェストにも書いていただいております。高齢者や障害者福祉等の充実強化するとともに、福祉の現場で働く人たちの待遇を改善ということでうたってありますが、その点について、どういった点を充実強化されて今後、支援事業、補助事業などを行っていくのか、具体的にお願いいたします。 402 ◯市長(渕上隆信君) 少子・高齢化の進行により、本市におきましても4人に1人が高齢者という長寿社会を迎えるとともに、障害者手帳所持者数も年々増加傾向にあり、家族状況や環境の変化等により高齢者や障害者の方を取り巻く生活課題が複雑多様化しております。  これらの課題に対応するため、市では昨年度末、高齢者、障害者等の福祉に関する各計画を策定しております。誰もが住みなれた地域で安心して暮らせることを目指し、まずは今ある各計画を確実に実行するとともに、今後の社会情勢等の変化に対応できる施策を展開してまいりたいと考えております。 403 ◯11番(山崎法子君) ちょっと抽象的なのでなるほどというところまでは感じませんが、高齢者政策の中で、認知症に関する認知症対策ということで敦賀市高齢者健康福祉計画の中で書かれてあります。この中で、増大する認知症、これから高齢者の皆様、団塊の世代の皆様が、私もそういう中に入りますけれども、そういった方々に対しましても認知症対策は非常に大事であります。  その中で、認知症カフェということに関してちょっとお話をさせていただきます。認知症カフェについて、計画の中では、認知症の方と家族、地域住民、専門職が気軽に集い、認知症の方を支えるつながりを支援し、認知症の方の不安や家族の介護負担の軽減等を図るため認知症カフェを開設しますということが計画の中にあります。  実際もう既に県内各地を見ますと、例えば福井市。福井市も認知症カフェ5カ所運営されております。事業に関して、事業費の一部を福井市は補助しております。その補助率を実は福井市の議員に聞きまして、緊急だったものですから聞いてもらいました。どういった事業かといいますと、地域包括的支援事業ということであります。その中の認知症施策。補助率が、国と県と市と介護保険事業の中ですごい細かい補助率になっています。数字的には国が39%、県が19.5%、市が19.5%、介護保険事業として22%ということで、この補助をしています。  その中でどういった運営が行われているかといいますと、利用者さんは大体、お菓子代、お茶代100円を払って自由に来ることができます。ただ、1週間のうちに1日ないし2日ぐらいを設け、決まった日を自由に来る集いの場になっております。これは越前市におかれましても認知症カフェ開催をされております。それから鯖江市においても運営されております。  そういった中で、敦賀市がそういう認知症カフェということに関しまして、まだ実施をされておりません。計画の中にはありますけれども、今後こういったことに関して開設の予定があるのかどうか、お伺いいたします。 404 ◯福祉保健部長(北野義美君) それでは、議員の御質問にお答えをさせていただきます。  確かに認知症の方が年々ふえているという状況でございます。平成27年4月1日の介護保険制度上の日常生活自立度が2以上の認知症高齢者の方は1968人いらっしゃるということで、認知症の方であったり、それから家族の介護負担の軽減ということで、本年度、認知症のカフェを開設いたしたいと思います。  これは地域包括支援センター長寿のほうの職員で、27年度については何回やるかというのはこれから詳細については詰めていきたいなと思いますけれども、場所の問題であったりとか、それから日程のことについてはこれから十分協議をしていきたいと思っておりますし、また市民の方はもとより医療や介護の関係機関からの相談等に対応するため、認知症の地域支援推進員というのを配置します。これも地域包括支援センター、長寿の保健師が兼務ですけれども、これを配置いたしましていろんな事業、認知症のケアパスも昨年度つくりましたので、これの周知、啓発もしていきたいと思っていますし、それから認知症カフェの運営といいますか、そういうところもこの推進員がやっていきたいなというふうに思います。  以上です。 405 ◯11番(山崎法子君) これから開設をしていくということでありますので、市民にわかりやすい、そして市民の皆様が利用しやすい、そういった認知症カフェ開設をぜひお願いしたいと思います。  その中で、介護予防策、そういうことに関して地域で支える仕組みということに関しましても、私のところにさまざまな方が、我が地域でも例えば老老の御夫婦でありますとか独居の方とか、そういった方々に訪問をしながらお互いに介護予防していきたいと。訪問する側も、そしてされる側も自分の健康のため、そういった中で訪問をしていきたいけれども、そういったことでノウハウ、そういうことに関して教えてほしいという。実際にやっていきたいんだ。ある方は自分の自宅を、子供さんがもうそれぞれ独立をして、あいたスペースがあって、ぜひ家を使っていただいてという声も届いております。  実際にそういう声がありますので、そういった方々に対しましても特別カフェということではなくて集って、場所に来れる方はまだお元気なんですが、家に閉じこもっている方が一番心配な認知症ということになります。ですから訪問するという、これからすごく大事なことになっていくと思いますが、地域で支える仕組みということに関しまして、現段階で何かお考えがあるかどうか、お願いいたします。 406 ◯福祉保健部長(北野義美君) 議員のほうから地域で支える取り組みといいますか、やはり共助というのは一番大きな福祉においては力かなというふうに思っておりますので、そういうところについては地域支援事業、先ほど議員さんおっしゃいましたけれども、地域支援事業のいろんな施策がありますので、その中で対応していきたいと思いますので、また地域包括支援センターの長寿のほうに御相談に来ていただければ適切な対応をしたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 407 ◯11番(山崎法子君) やはり行政はアンテナを張っていただきたいと思います。そういう発信とともに声を集約するという、そういうことに関しても敏感になっていただいて、今後、認知症対策に取り組んでいただきたいと思います。  それから、福祉の現場で働く人たちの待遇改善ということで、市長もマニフェストの中に書かれてありますけれども、この待遇改善について現状をお願いいたします。 408 ◯福祉保健部長(北野義美君) 介護現場の職員の処遇改善ということですけれども、国のほうにおきましても平成27年度の制度改正におきまして、介護職員ですから事務職員は入らないんですけれども、直接介護に携わっている方については処遇改善加算、これは月例の給与であったり、それからボーナスで手当を上げた場合は、そのことについて報酬として介護報酬の中で加算としてしましょうという制度があります。現在この加算の算定対象となる市内78事業所のうち74事業所が加算認定の実施をしております。  それから本市といたしましても、第6期介護保険事業計画で幾つかの事業所の公募をするわけですけれども、その事業所の応募の要件に処遇改善の取り組みについてを条件とさせていただいておりますので、そういうところで適切といいますか、なかなか市として介護職員にプラスアルファというのはちょっとできませんので、そういうところで対応していきたいなと思います。  よろしくお願いします。 409 ◯11番(山崎法子君) 具体的に待遇改善の中で給与面でどのぐらいの増額が平均されたのか。この点についてお伺いいたします。 410 ◯福祉保健部長(北野義美君) 処遇改善加算では、たしか1万5000円だったと思います。それから前回のときの処遇改善が1万2000円だったと思いますので、その2つをとれば月額2万7000円賃金が上がるということになります。  以上です。 411 ◯11番(山崎法子君) 市内の事業所さん、そういった平均2万7000円が増額されているはずであるということに関して、例えばそれができない事業所に関してはたしか県に報告という形が義務づけられていると思うんですが、市内の現状はどうでしょうか。事業所さん全て処遇改善ができていると。先ほど78カ所のうち74カ所と。4カ所はちょっと無理であるというところなのでしょうか。 412 ◯福祉保健部長(北野義美君) これは事業者の判断によりますので。もちろん市といたしましても、そういう制度があるということは周知しておりますけれども、最終的な判断は事業者にお任せしております。  以上でございます。 413 ◯11番(山崎法子君) わかりました。ぜひ事業所さん、働いている介護員の方たちに対しまして待遇改善、そして行政のほうからも強く推進していただけるように、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、最後の子ども・子育て支援について質問を行います。  本年4月、新子ども・子育て支援制度のもとスタートいたしましたが、新たな制度のもとで全国では保育の受け皿をふやす取り組みが進んでおりますが、市民の皆様に混乱等起こっていないでしょうか。現状把握と問題点を把握しながらよりよい方向へ進めていただきたいので、質問を行っていきます。  この4月から新制度へ移行されましたが、現状と問題点についてお伺いをいたします。 414 ◯福祉保健部長(北野義美君) 子ども・子育て支援制度がことしの4月から始まって3カ月がたとうとしているわけですけれども、保育園におきましては従前どおりの保育の質と量を提供させていただいているところでございます。  市民の反応という点でございますけれども、保育園に入園するに当たって就労とか出産、それから妊娠などの保護者の保育の必要性という基準を満たす必要があるんですけれども、新たに求職活動であったりとかそういうことが事由に加わったということで、より入園しやすくなったという声を聞いております。  また支給認定に際しまして、保護者の働き方によって保育の標準時間が11時間であったり、それから保育の短時間、8時間であったり、そういう区分がされておりますので、一部では戸惑いがあるのかなというふうに思っております。  以上です。 415 ◯11番(山崎法子君) わかりました。ぜひ新制度、せっかく皆様のためにできた新制度でもありますので、皆さんが納得いただけるような具体的な施策を講じながら行っていただきたいと思います。  それから、新制度に伴って、ここに来て新たな展開があったと聞いておりますが、小規模保育のことに関しまして。この点についてお伺いをいたします。 416 ◯福祉保健部長(北野義美君) 平成26年度策定の敦賀市子ども・子育て支援事業計画に基づきまして創設された小規模の保育事業所、これは3歳未満なんですけれども、6人から19人以下の小規模の事業所が今年度新たに1カ所開設をいたしました。  また延長保育なんですけれども、これまでは市内9園において実施をされておりましたけれども、全ての保育園で延長保育が拡充しております。  さらに病児保育なんですけれども、敦賀市は今現在ありませんけれども、これにつきましても早急に、計画期間中の5年間でありますけれども早い時期で整備をしたいなというふうに思っております。 417 ◯11番(山崎法子君) 病児保育、ぜひスピード感を持って進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。  それから、今後機構改革が行われることが予想されますけれども、その際に、今回子ども・子育て支援についてさまざまなメニューがたくさんあります。その中で、子育て支援が市民にわかりやすく、より利用しやすい場所になり、携わる方々も仕事しやすい環境を整える必要があると考えます。  そこで、多岐にわたる支援が求められる部署なので、子育て支援課というような別組織で運営できるような方策を提案したいと思いますが、これに対する市長の答弁を求めます。 418 ◯市長(渕上隆信君) ことし4月に子ども・子育て支援新制度が施行されまして、また市民の方々の子育て支援に対するニーズが複雑、多様化しているため、子育て支援拠点としての総合支援センターの機能をより一層充実してまいりたいと思っております。 419 ◯11番(山崎法子君) 申し上げましたのは、子ども・子育て支援課という。子育て総合支援センターはそのまま、支援の場所でもありますので。組織づくりということで、これについて質問をさせていただきます。 420 ◯総務部長(刀根茂君) では私のほうからお答えさせていただきます。  子育て支援を行う部署の必要性は十分に認識しておりますけれども、組織の新設につきましては、業務量、配置できる人員、業務遂行の効率性などを十分に勘案した上で検討してまいりたいなというぐあいに考えておるところでございます。  以上でございます。 421 ◯11番(山崎法子君) 福井市とか県内においても、この新制度に伴って、子育て支援がより市民に届くようにということで機構改革を行っておられます。ぜひそういうところを見習って、敦賀市も効率のよい子育て支援、市民に届く子育て支援を行っていただきますようよろしくお願い申し上げまして、質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 422 ◯企画政策部長池澤俊之君) 先ほど冒頭のほうで議員さんから質問ありました人口減少対策の地方創生プロジェクトチームの男女の構成比でございますけれども、現時点におきまして12名中の6名、1対1の比率ということで予定しております。  以上でございます。 423 ◯教育委員会事務局長(若杉実君) 先ほどのグラウンド・ゴルフ場の練習場で、時間帯でございますけれども、午前と午後だけ伝えさせてもらったんですけれども、午前の部は午前8時半から正午まで、午後が1時から午後5時までという時間枠になっております。  以上です。 424 ◯議長(有馬茂人君) 以上で代表質問を終結いたします。   ──────────────── 425 ◯議長(有馬茂人君) 次の本会議は、明日午前10時から再開いたします。  本日はこれをもって散会いたします。
                午後8時06分散会 発言が指定されていません。 Copyright © Tsuruga City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...